大阪のガス爆発

                        20041128日 versionT

 

                                             70年のことです。私が、高校2年から3年になる春休みのことでした。

九州の高校生だったのですが、春休みのアルバイトとして大阪にのぼりました。

友人の父親が大阪の枚方市で大阪万国博の関連工事を請け負っていて、

道路工事を営んでいました。

 

その建築現場の手伝い(とはいっても、高校生だから、単なる資材移動や掃除程度)をしていました。

春休も終わりになり、九州に帰る前の最後のご褒美として友人の父親が大阪見物とご馳走をしてくれることになりました。
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人の友人とその父親と4人で大阪に出かけ、買い物をしたり、食事をしたりと楽しく時間を過ごしました。

そして、梅田の地下鉄を歩いている時です。

不思議な人が居るのです。
その人は、四角の大きなゴミ箱に四つんばいに、またがっていました。
「おおっ さすが大都会。駅の群集の中にも浮浪者まで居るんだ」

と、妙に感心しました。
ところが、少し様子が違う。私の方をギロッと睨んでいるのです。

そのあきらかに人間離れした表情と目つきは、この世の中にいる普通の生物とは違う生き物です。

それに気づいたときに小さいときから体験している幾つかのこととの類似性に気づき、

「あっ また例の...」

と、思いました。

(ちなみに、ロードオブザリングに出てくるゴラムそっくりでした。

近年になって映画を見たとき思い出して、驚きました)

その時、その人間とも何とも判らないものは、

ぴょーんと次の柱にあるゴミ箱まで飛んだのです。

「うわー!」と本当に私は、大きな声を上げました。

突如として大きな声を出した私に友人たちはきょとんとしました。

「なんば、いいよっとね?」「あれ、 あれば見てんね」

と、私は、遠くのゴミ箱で4つんばいになっているその変な物?者?を指差しました。
しかし、友人たちには、それが見えていなかったのです。

友人も友人の父親も本当にまったく見えてないらしく、私が変なことを言い出したと笑っています。
その時、その変な物は、またぴょーんと、元のゴミ箱まで飛んで近くに帰ってきました。

そして、私を睨んだまま

「大阪に来るな。大阪に来るな」と2度つぶやきました。

近いといっても3mほど離れているゴミ箱で、雑踏の中だから、呟きが聞こえるわけがないのですが、

私の頭には、はっきりと聞こえました。

そして、その変な物はぴょん、ぴよん、飛び跳ねて雑踏の中に消えてしまいました。
友人たちには、見えていないことは解っていましたから、

私は、その後何食わぬ顔をしてその日は、枚方に帰りました。

その夜、友人の父親が、九州に帰る前にもう一日、同じように明日も大阪見物にするかと言い出しました。

私は、その日の自分だけが見た変な物が気になっていたので、

「大阪には行きたくない」

と、いいました。

翌日は、私がこだわるものだから、梅田まで出ずに枚方で食事をしました。
その日に梅田の地下鉄でガス爆発があり、70人ほどの人がなくなったのです。

私が見たものとの因果関係は、わかりません。
しかし、私は、あれが教えてくれたと思っています