++ハンドメイドルアー塗装時の色流れ防止法〜塗装編++

色流れに悩む志士達へ捧げます。
これが答えだ!(たぶんね)
◆まずは・・・
 前のページを見て、道具などの準備は済みましたか?エアブラシはハンドメイドルアーの初期投資としては最も高い物になると思うので、しっかり選んでおいた方が後々後悔せずに済みますよ。
 さて、いよいよ作業に入ります。当然ですが、下地処理(アルミ貼りの段差消しなど)の済んだルアーを用意します。基本的な色の重ね方等は、プラモデル関連の本やサイトを参考にしたほうがいいと思います。なぜなら、ここではちょっと書ききれないくらいの手法があるからです。

 左のルアーは成功例です。ちなみに市販ルアーのリペイントをする際は、この方法とは限りません。塗装の剥離などのリペイントに関する情報は、ページを改めて紹介したいと思います。








◆塗装準備
 ここで管理人の塗料の配合(かなりアバウト・笑)を紹介します。

@まず、エアブラシのカップにシンナーを注ぎます。ビンから直接移すとこぼれ易いので、スポイトを使います。

A今度は、リターダーを気持ち多めに入れます。普段1〜2滴なら、3〜4滴くらいは入れてください。多く入れる理由は後ほど。

B次に、塗料を入れます。溶剤の量に対して1/5〜1/10程度の量にします。濃すぎるとうまく吹けません。

Cエアブラシをうがいさせて、塗料を攪拌します。最低5秒は混ぜましょう。

Dこれで準備完了です。次の工程へ移ります。


◆塗装本番
 左はルアーの塗装面の断面イメージです。ここにこれからエアブラシで塗装を重ねていきます。


 一色塗った状態です。ほとんど(例外あり)の塗装作業に言えることですが、1ヶ所で手を止めていてはいけません。必ず、ルアーかエアブラシのどちらかを動かしながら、満遍なく塗るようにします。これはスプレーでも同じです。1ヶ所で手を止めていると塗料がたれたり、2色目以降を塗っている場合は下の色まで溶かしてしまい、最悪エアの圧力でその部分だけ円形脱毛症みたいになります。常に動かすことを忘れずに。
 実際にこの画像くらい綺麗になってるかは分かりませんが、塗料がしっかりと食いつき、下層では下地のセルロースと同化しているのが分かると思います。実は、コレがリターダーをちょっとだけ多めに入れた理由なのです。
 管理人はアルミ貼りのところで、リターダーを使っていました。これが下地になっているセルロースを非常によく溶かすのです。これを塗装の色流れ防止に生かすことを思いつくまで、非常に時間が掛かりましたね・・・。要は、リターダーが下地を溶かして塗料と同化し、これによって流れにくくなる効果が期待できるというわけです。もちろん、メインの溶剤が第1石油類のラッカーシンナーであることは大前提ですが、溶かす力はリターダーのほうが上のようです。

 次にやっておくべき作業、色止めです。ここでも溶剤の使い方に注意が必要です。
 セルロース吹き付けの場合は2倍程度に薄めるわけですが、ここではリターダーは使いません。ラッカーシンナーとリターダーの、セルロースの溶けやすさの差を利用するわけです。ラッカーシンナーでセルロースはある程度溶けるものの、リターダーほどではありません。左の断面イメージのように、割と塗装の表面だけが溶かされる格好になります。
 複数色塗る場合は、この上に塗り、また色止めをして・・・という具合に塗料をセルロースでサンドイッチ状態にしていきます。そして最後の色を塗ったら3回、セルロースを吹き付けて完全に色止めします。ここまで完了したら、いよいよ最終ディッピングです。乾燥時間は1日くらいはあったほうがいいと思いますが、3時間くらいでも意外と流れませんでした。これは各自のご判断にお任せします。

 最終ディップの注意としては、色止めと同じようにセルロースにリターダーは添加せず、ラッカーシンナーだけで薄めておきます。ど〜〜〜しても曇っちゃうぜ!という場合だけ、一番最後のディップ時にかぶり防止のためにドライヤーを利用するか、リターダーを添加したセルロースを別のビンに用意しておきます。しかし最終ディップ用のセルロースを、いくらリターダーを添加しないからといって薄めすぎると、悲惨なことになります・・・(´・ω・`)原液よりやや粘度が低めという程度で抑えておきましょう。
 色止めはしてあるので大丈夫とは思いますが、ディップの仕方にもポイントはあります。流れるということは、ディップして引き上げたときにルアーの表面に残るセルロースが多すぎるということでもあります。これを防止するには、なるべく残らないように薄めるという方法もありますが、既述の通り薄めすぎてもいけません。どうするかというと、なるべくゆ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っくりと引き上げるのです。時間は測ったことがないのでよく分かりませんが、たぶん30秒くらいかけて引き上げています。お風呂やプールから上がるとき、一気に上がったときとゆっくり上がったときを思い浮かべると分かりやすいと思います。
 この最終ディップの1回目をクリアできれば、あとはもう安心です。特に気を使わず、普通にディッピングしてください。なぜなら、エアブラシでたった3回吹き付けたセルロの量より、ディップでやるほうが明らかに塗膜が厚いですから、ここさえ乗り切ればあとは流れることはありません。

◆以上。
 以上、管理人が実際に行っている色流れ防止のための塗装方法でした。
 自分としてはこれがベストの方法(コート剤がセルロースのみの場合に限る)だと思っていますが、もっといい方法もあるかもしれません。ウレタンをエアブラシで吹き付けるのならば1回だけで色止めになります。しかし、ウレタンにはぶつけたときに剥離する心配があるのと、セルロースのように長期保存が利かないため、使っていないわけですが・・・。でも、塗膜が厚く作業性はいいので、せっかちな人や製作ペースの早い人、剥離を気にしない人はウレタンでもいいと思います。

 次回は、市販のプラスチック製ハードルアーのリペイントをやりたいと思います。剥離からトップコートまで、まだまだ研究中ですのでしばしお待ちを・・・。

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