| 追悼 縄文弁護士西垣内堅祐 享年72歳。 ご冥福を心よりお祈りいたします。 |
| 2月26日午前11時用賀のご自宅にて、心筋梗塞のため急逝されました。 筋肉が萎縮するとい難病を抱えながら縄文学の世界普及に奔走されていた縄文弁護士西垣内堅祐氏は、最後まで縄文こそ世界を平和にする未来志向であると叫び続けてこられました。近代憲法学を学び、日々人々の弁護をかって出ながら、その未来は、直接民主主義による世界自治連合を構想するものでした。イスラムに縄文御柱を平和のシンボルとして立てようよ!その悠然たるまなざしは原日本人の指針であり絶唱でした。 |
| 石飛 仁 |
| 記 |
| 前日2月25日正午。銀座ザクロでの西垣内堅祐さんのご様子について同席したものとしてご報告いたします。 私が、西垣内さんから、25日のお昼に彩流社の竹内社長と銀座のザクロで会うから同席するようにと誘われたのは、2月の17日のことでした。 この2月17日という日は、私にとっては特別な日でした。というのは、一人「花岡事件」鹿島交渉を開始した日(1984年2月17日)と同じ日でしたから、この日は毎年小さな会を重ねて忘れまじ戦争責任追及の日としていましたので、西垣内さんからその日に電話をいただいたのはキョを衝かれる思いだったのです。さらに西垣内さんが会うという相手の出版社の「彩流社」さんは、私が「花岡事件」に関する二冊もの大著『「花岡事件」鹿島交渉の軌跡』と『「花岡事件」秋田裁判記録』を出していただいてる、ありがたい出版社でした。西垣内さんに難攻鹿島交渉の弁護を引き受けていただいた経緯(1991年6月石飛案合意立会いと介入分裂主義者との闘争)もあって、西垣内さんにとっては、私は大変厄介な難友だったのです。しかし、それ故にお誘いただいたと知って是非にと伺うことになったのです。 2月25日火曜日11時、銀座四丁目の日本料理「ザクロ」は、和室が用意されていて、既に席には、竹内社長と連合赤軍の永田洋子の出版を手がけた編集の茂山さんが来ておられました。 しばらく雑談の後、10分ほど遅れて西垣内さんが部屋に入ってきました。 ご飯はおかゆにして欲しいと、例によってのご注文らしく、お作りと豆腐のあんかけ等の料理もそっちのけに、西垣内さんは、開口一番大いに喋りだしました。「これがね、出版記念会の書評と呼びかけ人のチラシでね、発起人の名前ものっているのでコピーしてきたよ!」と、竹内さんと茂山さんに手渡して喋りだしました、その趣旨は、『六法全書をひっさげて縄文人がきた。』や『憲法』を出した後はずっと自著としては出版しなかったし、断わってきた。…しかし、活動して得てきた内容は若い人に伝えていかなきゃならないし、健康のこともあって、仕事も一段楽したので、縄文を解る人も増えてきたのだから、この際は縄文の本を出さなきゃいけない…さあ、やろうと思う。」というものでした。まだ、ほとんどの人が「縄文」をとりあげることのなかった三十年も四十年も前から、西垣内さんは縄文弁護士として語りだし、後には協会もつくり、今や縄文理解は、国際的位置づけにおいて、その効果は確実に拡大しています。「花岡事件」一本で押してきた私にも、西垣内さんは、縄文理解の先生として、さまざまにその深みを教えてくれました。二年ほど前になるけど主役に浅井久仁臣氏を抜擢し、子息の由也氏を組ませて、銀座マコトシアターで上演した劇団「縄文坐」を作ったのも、展望を失った新左翼の大いなる未来志向を縄文として打ち立てるための砦づくりの意味がありました。 大学時代から始まったに話は、マルクスのから、憲法論に、国際縄文学協会設立にいたり、世間の知の最前線は、今や縄文抜きには語れないまでになっていること、古い友人の哲学者柄谷行人氏の最近論文「遊動論」も、結局のところ縄文なんだよね、とまくしたて、隣にいた私はその全面展開に圧倒されてしばし、饒舌なる口元を心配するほどの圧倒的展開振りでした。「じゃあー竹内さんに図書館を見せたいから」と、立ち上がる前に、古代史に造詣の深い竹内さんは、『縄文辞典』を出しましょうよと口を切りました。「ああそれはいいね、それはいいぞ、今日はいい話が出た、今日はいいね」西垣内さんのうれしい満面の笑顔がそこにありました。 あまりにもご機嫌なので四丁目からタクシーを拾って新橋の縄文図書館まで竹内さんを案内する西垣内さんに私もお供をして、図書館まで行きました。彼がここの社長だよと、根本さんを竹内さんに紹介して、私は先に帰るからとエレベーターの方へ向かっていきました。あの後姿が今生の別れになるとは……。 3月20日のシンポ後半で追悼スピーチをいたします。(石飛) |
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