2004年、フランスのデュオ、エールがエレクトロニカ/ダウン・テンポの傑作『Talkie Walkie』をリリースしました。
本作では繊細な音響処理が施され、それがメランコリックな浮遊感とフューチャリスティックな立体感を生み出し、純粋なエレクトロニカ・ファンをも魅了。また、シンセ中心のトラックに有機的な生楽器を程よく溶け込ませたアレンジが、儚くも美しく楽曲を演出しています。
唄やシンセ・リードのメロディは実にポップな仕上がりです。これは個人的にとても嬉しく感じました。何故なら、やはりキャッチーさも兼ね揃えているところがエールの持ち味ですし、難解な作風に終始するよりもむしろ醒めた音場が際立ち、結果としてアート性が高まっていると思えるからです。しかもこのポップさは度の過ぎたコマーシャリズムなどとは一線を画した良質なものですから、全編通して聴かせる中毒性をも勝ち取っています。
キュートで切ないエレ・ポップ『Surfing On A Rocket』や『Cherry Blossom Girl』は多くの人々に受け入れられると思います。また、コッポラ映画で話題となった『Alone
In Kyoto』も収録しています。 (Jan 2006) |