「マホガニ・ミュージック」からリリースされた、アンドレス名義としては初のアルバム作品です。プロデュースを手掛けるのは当然ケニーですが、ムーディーマンの作品に比べて抜けが良くて、軽いというわけではないのだけれど、どこかポップ。でもディープさは引けを取りません。
匿名性が高かったアンドレスが、スラム・ヴィレッジのDJ Dezによる変名セルフ・ユニットだと判明してみれば、そこかしこに感じるヒップホップ譲りのアプローチも頷けようというものです(特にアルバム中盤ではヒップホップ色が強くてカッコイイ!)。彼はコモンなどの作品でパーカッショニストとしても活躍しているらしく、リズムに対する感覚も鋭くて、比較的BPMの速いトラックでも重いグルーヴを混在させるなど、見事なセンスを発揮しています。
ハウス、ヒップホップ、そしてソウルのスキルを持ったDJ Dezならではの質の高いブラック・ミュージックに仕上がったこの1枚。どのトラックも音楽的で、かつ引き出しが多いことにも感心してしまいました。傑作! (Apr
2006) |