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Affinity
Affinity
1970/UK
アフィニティが残した唯一のオリジナル・アルバム。
後に再評価が繰り返され、現行品のCDではボーナス・トラックが何と8曲も収録されています。オリジナル音源は7曲ですから、ボーナスが本編の数を上回ったわけですね。しかも、本作に収録されたボーナス・トラックはどれも素晴らしい出来栄えです。ビートルズやキャロル・キングのカヴァーなどをアフィニティ流に聴かせてくれます(これに限らず、未発表音源の発掘&リイシューが盛んに行われ、今ではたくさんのレア音源を公式盤で聴くことが出来る様になりました。贅沢なことです)。
アフィニティの音楽は質の高いブリティッシュ・ロックですが、ジャズ、プログレッシヴ・ロック、ブルースなどを大胆に取り込んだ雑食性も特徴となっています。ハモンド・オルガンがサウンドのカギを握っているところが個人的に好みでして、大作『Night Flight』ではハモンドの長尺ソロを堪能することも出来ますよ。そして最大の聴きどころは『I Wonder If I'll Care As Much』。Everly Brothersのカヴァーだと思うのですが、アフィニティによる幻想的なアレンジが本当に泣けます。この突き抜け方は尋常じゃないですよ。絶対にオススメです。
また、音楽と並んで魅力的なのがアートワーク。この絵画の如く美しいジャケ写がキーフの作品であることはあまりに有名です。 (Mar 2006)
1967-1970
The Beatles
1973/UK
ロック史上最大のネーム・バリューを誇るのは、紛れもなくこのビートルズでしょう。解散の後、ジョージ・ハリスンによってコンパイルされた2枚組(アナログは4枚組)の編集盤で、中〜後期の名作を集めるというコンセプトのもとリリースされました。通称“青盤”です。
個人的にビートルズはサイケデリック傾倒期、つまり中期作品が好きなので、青盤の1枚目はまさに宝の山という感じです。アルバムとしてのトータリティで考えれば『Revolver』や『The Beatles(ホワイト・アルバム)』に軍配が上がると思いますが、何よりビートルズ最高峰、引いてはロック史上最高峰の『A Day In The Life』をフルサイズで収録している点において青盤を「ビートルズのNo.1アルバム」としてここに選出したいと思います。
事実、この『A Day In The Life』の凄さは筆舌に尽くし難いものがあります。白昼夢の狂気を思わせつつも、それでいて高貴で美しい、究極の1曲と言って過言ではないでしょう。この時期のビートルズは、本当にアートを生み出していたと思います。例えば『A Day In The Life』以外にも、『Strawberry Fields Forever』、『I am the Walrus』、『Across The Universe(これは別ヴァージョンの方が好きですが)』など、誰にも超えることの出来ない飛び抜けた芸術作品が並んでいるわけですから。『Rain』、『Being For The Benefit Of Mr. Kite!』、『Hey Bulldog』など、本作に収録されていないビートルズ作品にも100点満点だと思うものはたくさんありますが、やはり青盤こそ最も多くの傑作を収録したアルバムだと感じます。
ちなみに、ここで挙げた作品は(合作を除いて)ジョンのものばかりに偏ってしまいましたが、僕はポールも大好きです。 (Jan 2006)
Chimera
Chimera
1970/UK
アシッド・フォーク〜ブリティッシュ・ロック・ファンの極一部で知られる存在であったカルト音源が、ついに日の目をみる時が来ました。69年、70年に録音されたキメラの作品が、2002年にアナログ盤にてリリースされたのです。
合体獣を意味するユニット名で活動したこのフィメール・ヴォーカルのデュオは、ニック・メイソン(ピンク・フロイド)とマル・ルーカー(スモーク)によってプロデュースされました。他にもボブ・ウェストン(フリートウッド・マック)、リック・ライト(ピンク・フロイド)が参加している他、後にマッシヴ・アタックらに素晴らしいストリングス・サウンドをもたらすウィル・マローンがオーケストラ・アレンジを担当。これだけの面子が揃いながら、これまで埋もれていた(いえ、今もアンダーグラウンドな存在ではありますが・・・)ことが不思議と言えば不思議ですよね。
しかし本作を聴くと、取り沙汰すべきはレア度ではなく、その優れた音楽面であろうと心から思います。重厚な英国ロックにバロックやフォークのテイストが加わり、全体としてかなりアシッドかつサイケな仕上がり。自らアコギも弾くヴォーカリスト、リサ・バンコフが全ての楽曲を手掛けている点も見逃せませんね。メロディアスだけれどプロフェッショナル過ぎないところが実にいい感じ。同じくヴォーカルのフランチェスカ・ガーネットも含めて、カワイイだけじゃない音楽センスのよさを感じさせます。
なお、アナログ廃盤の後、04年にCD化された際には何と9トラックに及ぶ音源が追加されました。コチラはよりフォーキーな作風となっております。 (Jan 2008)
Aladdin Sane
David Bowie
1973/UK
稀代のカリスマ、デヴィッド・ボウイ。各作品において、常に先進的で芸術性溢れるアプローチを見せてきたにも関わらず、コア層だけでなく大衆的な人気も博してきたのがボウイの素晴らしいところで、アートとポピュラリティの奇跡的な両立という意味では、当時のボウイは中〜後期ビートルズにも匹敵したと言って過言でないでしょう。そんなボウイですから、数多くの名盤があるのですが、今回は『Aladdin Sane』を取り上げたいと思います。
『Aladdin Sane』はグラム期のボウイを代表する大傑作で、あのモンスター・アルバム『Ziggy Stardust』に続いてリリースされた作品としてよく知られています。コンセプトの明確さでは前作に譲りますが、楽曲ごとのキャッチーさやアレンジの豊かさでは『Aladdin Sane』に分があるという見方もある様です。まぁ、どちらも世紀のロック・アルバムに違いありません。
本作のキーマンとして、ピアニストのマイク・ガースンを挙げる人は多いでしょう。ジャズの心得があるというマイクのピアノはポップ〜アヴァンギャルドを自由に行き来し、『Aladdin Sane』や『Time』における不穏で狂気じみたプレイを始め、世界観の演出がキモであるボウイのコンセプチュアルな部分を見事に盛り立てているのです。劇的なミック・ロンソンのギターが、ボウイの歌声との素晴らしいコンビネーションを見せるのと同様に。
グラマラスなロックあり、3連バラードあり、ストーンズの意外(?)なカヴァーあり、ハウリン・ウルフ風ファルセットの唸りが聴けるブルーズ・ロックあり、オペラの様にドラマチックな展開を見せる作品ありと、本当にバラエティ豊か!シンプルなトラックと入り組んだトラック、あるいは退廃的なトラックと煌びやかなトラック、楽曲ごとにその様相を次々と変え、溢れる創作意欲をセーヴすることなく詰め込んだ傑作『Aladdin Sane』。名作の名に恥じない1枚です。 (Jul 2008)
Deirdre Wilson Tabac
Deirdre Wilson Tabac
1970/US
英国の「ジャズマン」レーベルより7インチ盤でリリースされているジャズ・ダンサー『I Can't Keep From Cryin' Sometimes』がとみに有名なザ・ディアドリー・ウィルソン・タバック。リリース当時はほとんど話題にならなかったこのアルバムですが、今ではレア・グルーヴ・クラシックとしてロック、ソウル、ジャズ、ソフトロック、フォーク、ブルーズと多岐に渡るファンから愛されている1枚です。
アル・クーパーのカヴァーにして、多くのDJがスピンしてきたワルツ『I Can't Keep From Cryin' Sometimes』はまさにキラー・チューンの名を欲しいままにする名トラックでして、本作の中枢を担う1曲に違いないのですが、アルバムを通して聴いた方ならばお気づきの通り、意外と浮いている存在でもあります。アルバム全体の印象はジャズ色よりもむしろロック、ソウルの色合いが強いので、『I Can't Keep From Cryin' Sometimes』の7インチから入ってアルバムに辿り着いた方は若干の肩透かしを食った気になるかも知れませんね。
ただ、個人的にはむしろ本作のロック・テイストに惹かれているものですから、どちらかと言えばアルバムのファンだったりします。男女混声のヴォーカル陣が織り成すソウルフルな唄モノで構成されており聴き応え充分。楽曲も粒揃いです。とりわけスライ&ファミリー・ストーン風のグルーヴィなロック・チューン『Let's All Join Together』は最強!効果的にアタマ打ちされるスネア、疾走するベース、打ち鳴らされるハンドクラップと、アガる要素満載です。時に高音が聞き苦しい女性ヴォーカル(その素人っぽさも魅力ではありますが・・・。B級盤ならではの味わいです。やはり声の主はジャケットに写るメガネの白人女性なのでしょうか?)も、ここではちょうどキーがハマってて良い感じ。一方で、その高音部分がキツそうな『Angel Baby』なんかも楽曲自体の質は高いんですよね。オーティス・レディングやビートルズのカヴァー(『Get Back』をクールなファンクに仕上げており、コチラも人気のトラックです)を除く7作品がオリジナルですが、どれも掛け値なしに良い曲ばかりです。
ロックやソウル、ジャズ・ファンクのいいトコ取りした様なアレンジも、テープ・コンプの効いたデッドなサウンドも実に好みです。 (Aug 2010)
The Doors
The Doors
1967/US
名作『Break On Through』で幕を開ける、ドアーズの1stアルバム。
“死”というロック定番のテーマを、これほどファンに議論させたバンドもそうはいないでしょう。ジムの伝説めいた最期と、この作品が醸し出す薄暗さが否応なしにそう駆り立てるのです。この時代にしか生まれ得なかった、サイケデリックで危なくて酒臭い、死と愛の音楽。これこそがドアーズの1stの本質です。
個人的な話ですが、高校生くらいの時に初めて聴いた時はLチャンネルにパンされたドラムが馴染めなかったりもしましたが(この時代のステレオ感に耳が慣れていなかったので・・・。ビートルズにも同様の違和感があったことを覚えています)、次第に深みのあるダークな録音に心を奪われる様になりました。特にタイトル・トラック『Light My Fire』の狂気の沙汰ギリギリの突き抜け方や、『End Of The Night』の絶望的でやるせないサウンドには、他では得がたい感触があったのです。僕はオルガン好きですので、その要素も相まって一生モノの付き合いになりそうなアルバムとなりました。 
ロック・ファンならば必ず手元に置いておきたい、超・定番アイテムです。 (Jan 2006)
In The Right Place
Dr.John
1973/US
ニューオーリンズのR&Bサウンドを幅広い音楽ファンに浸透させたドクター・ジョンは、とりわけロック・サイドからのレスポンスの多いアーティストでありますが、ここではプロデューサーにアラン・トゥーサン、バッキングにミーターズを迎えてニューオーリンズ色の際立つファンクを展開し、ロック、ファンク、R&B、それぞれのコアなリスナーをも唸らせる作品を完成させました。それこそが、数あるドクター・ジョンのディスコグラフィ中でも最高傑作のひとつに数えられている名盤『In The Right Place』です。
アランとミーターズの起用は見事なハマリ具合を見せ、コンプの効いた極太のボトム・エンドや、うねりとタメに音楽レベルの高さを感じさせるファンキー・グルーヴでドクター・ジョンのダミ声を強力にサポートしています。さらに、楽曲も素晴らしいものばかり。アップライト・ピアノとリズム隊、ホーン・セクション、女声コーラスが極上のグルーヴを生み出す『Qualified』。陽の光を感じさせるミッド・ファンク『Traveling Mood』。ハネるスネア・ワークが気持ち良過ぎな『Life』。後に代表曲と評される様になる、オールド・スタイルなピアノが愛らしさと物寂しい風情を描き出すポップ作品『Such A Night』。立体感が感じられるコンガの音色とフレーズがたまらない『I Been Hoodood』などなど、何れ劣らぬ良作揃いです。中でも、多くのサンプル・ソースとして取り上げられた人気作品『Right Place Wrong Time』は特筆に価するでしょう。クールな佇まいと、熱いパッション。軽やかでタイトなギター・カッティング&ドラムスと、音圧の高い録音。こうした対極要素の混在が魅力であるばかりでなく、音の抜き差しによるブレイクを効果的に配したアレンジが最高の1曲です。 (Aug 2009)
Sheik Yerbouti
Frank Zappa
1979/US
66年のデビューからこの世を去る93年までに、実に30枚以上のオリジナル・アルバムを発表してきたフランク・ザッパ。編集盤などを含めれば、優に60〜70タイトルには上ろうかという彼のディスコグラフィの内、せいぜい数枚を体験した程度の身ではありますが、この『Sheik Yerbouti』が化け物クラスの飛びぬけた傑作であることだけは断言させて下さい。
偉大なる“変態”の異名もまさに言いえて妙、最高の賛辞だということが本作を聴けばよくわかります。並みの神経では到底辿り着けない、ステレオ2チャンネルでの表現の極限を行く、異質のアートに仕上がっています。しかも複雑な展開やコラージュ、あるいは実験的なオーヴァー・ダブにも着手し、また曲数も多い大作(アナログでは2枚組でした)でありながら、同時にキャッチーでもあり、エンターテイメント性が損なわれていない点がスゴイ。多くのファンが最高傑作と位置づけるのは必然だと言えるでしょう。
本作の下地となっているのは、確かなテクニックに支えられたライヴ録音。マルチ・トラッカーに収められたこれらの一発録りサウンドを抜き差し/やり繰りし、ダビングを重ねることで、本作のキモである圧巻の完成度が得られた様です。ザッパの溢れんばかりのイマジネーションとアイディアは、この方法で次々と具現化していったのですね。
そして何より、彼を“変態”たらしめるのは(重ねて言いますが、褒め言葉です)、その赤裸々で歪な歌詞に他なりません。エロというより、やはり変態という形容がしっくり来てしまいます。言語の問題上、幸か不幸か(?)ダイレクトに伝わり難い我々日本人からすれば、変態ザッパを体感するに得策なのは、やはり訳詞が掲載された国内盤のCDを手にすることになるでしょうか。訳詞で苦笑し、高い音楽性に陶酔するのがオススメの楽しみ方です。でも彼の作品でいちばん笑えるのは、音楽的ユーモアなんですけどね。
濃密でありながら飽きずに最後まで聴ける『Sheik Yerbouti』は、一生モノの付き合いになること間違いありません。 (Sep 2007)
Talk Is Cheap
Keith Richards
1988/UK
多くのフリークが待ち望んだ、キース・リチャーズ1stソロ・アルバム。個人的にもストーンズで最も好きなメンバーであり、ジョニー・マーらと並んで最も好きなギタリストでありますから、本作には少なからず思い入れがあります。
正直な話、スティーヴ・ジョーダン、ドン・スミスによる音の質感には不満もあるんですが、とにかくキースを心行くまで堪能できるアルバムとして、その価値は計り知れないものがあります。テレキャスターから繰り出されるルーズなリフと、男の渋みにますます拍車がかかったヴォーカル。それさえあれば、充分なのですし。
楽曲もブルージィ&ファンキーでいい感じ。疾走感と緊張感が調和する『Struggle』みたいな作品も嬉しいです。全体的に装飾はもっと削ぎ落としてても聴けるかな、とも思いましたが、録音された時代を考慮すれば仕方がないところでしょうね。
それにしても『Talk Is Cheap』ですか、耳が痛いですね。キースに言われちゃ、誰も反論のしようもないです。こんなにカッコイイ大人なんて、まず他にいないんですから。 (Feb 2007)
Joy Of A Toy
Kevin Ayers
1969/UK
69年、「ハーヴェスト」からリリースされたケヴィン・エアーズのソロ第1弾です。
ソフト・マシーン脱退の後イビサへと渡った彼は、再び英国へと戻って本作をレコーディングするわけですが、こうしてドラッギーで穏やかな大傑作を聴くたびに、彼の放浪癖こそが作品を高みに押し上げていたのだなと実感してしまいます。悠々自適とは、まさにケヴィンの様な生き様を指す言葉だと思います。
よく「おもちゃ箱をひっくり返した様な」という紋切り型の表現を聞くことがあります。そう言われると、例外なく興味を引かれてしまう単純な僕にとって、おもちゃ箱をひっくり返した様なアルバムだと形容しやすい本作(タイトルもズバリ『Joy Of A Toy』ですしね)は当然ストライク・ゾーンど真ん中です。ですが、ここでのおもちゃって、きっと底知れぬ不気味さも内包した、アブなさと表裏一体のそれだと思うわけです。一見能天気な楽曲/アレンジにも、子供でも扱えるおもちゃとはおよそかけ離れた奥深さと狂気が感じられる、そんな瞬間があるからです。
ジャケのイメージに呼応するかの様な、ポップな行進曲風の『Joy Of A Toy Continued』。サージェント・ペパーズに入っていてもおかしくない『The Clarietta Rag』。穏やかでサイケデリックなアレンジとヴォーカルが最高な『Girl On A Swing』。ソフト・マシーンも参加、アレンジに今日的なセンスを感じる『Song For Insane Times』。バカらしいけどクセになるベース・ラインと、テープ・スピードの変化が印象的な『Stop This Train (Again Doing It)』。アシッド・フォークやエレクトロニカを経た今、切なさがますます際立つ『Eleanors Cake (Which Ate Her)』。代表作でもある『The Lady Rachel』。サイケデリック度ではNo.1、どこか恐怖感すら漂わせる『Oleh Oleh Bandu Bandong』。そしてシメは、シンプルにアコギとブルース・ハープで奏でる『All This Crazy Gift Of Time』…。どのトラックを取り出してみても、非の打ち所がありません。しかも現行品のCDはリマスターされている上にボーナス・トラックもたっぷり!話題になったシド・バレットとの競演作品も収録しています。
ジャケットから楽曲、佇まいに至るまで、もうとにかく大好きな1枚です。 (Oct 2006)
Islands
King Crimson
1971/UK
キング・クリムゾンが71年に残した4thアルバム。
僕はキング・クリムゾンの熱心なファンではありませんし、何故か彼らのファンである方々とは趣味嗜好が大概合わないのですが、この『Islands』は例外です。あらゆるレコードの中でも特別優れた作品のひとつだと思いますし、キング・クリムゾン・ファンの方との数少ない接点でもあるのです。
そもそも本作に例外的な愛着を感じるのには極く単純な理由があって、つまり唯一『Islands』制作時においてのみ揃った面子が織り成すサウンドが好きなのです。すなわちボズ・バレル、メル・コリンズ、イアン・ウォーレス、ピート・シンフィールド、そしてロバート・フリップが一堂に会したこの瞬間には、他のどのアルバムでも味わうことの出来ないワン・アンド・オンリーな色味があると思うわけです(ライヴ盤である『Earthbound』はまた別ものと考えさせて下さい)。管弦を担当する客演メンバーも素晴らしいプレイを聴かせてくれますし、“人”の魅力が生んだ傑作だとつくづく感じます。
それにしても、何と美しい作品でしょうか。『Islands』の特徴としてジャズとクラシックのニュアンスを大胆に取り入れたアレンジが挙げられると思いますが、とりわけ後者の要素が美しさを演出していることに異論を唱える人は少ないでしょう。『Prelude: Song Of The Gulls』と表題曲『Islands』では徹底してクラシック風にこだわり、その格調高い調べに多くのロック・ファンが陶酔したのです。一方で、『Sailor's Tale』などで顕著なジャズ・ロック的な風合いは、聴き手の心拍数を上昇させるほどエキサイティングなカッコよさに溢れています。キック、スネア、ライドの音もプレイも本当に気持ちよくて、ベースのリフやサックス・ソロとの兼ね合いまで含めて、最高だとしか言い様がありません。いたずらに「ロックをちょっと複雑にこねくり回してみました」みたいなギミック止まりの作品もある中、このアルバムではどの楽曲も構成美が追求されていて、素晴らしい出来栄えに仕上がっています。
ボズのヴォーカルも大好きです。シンフィールドの繊細な詩世界を体現するのに相応しい、優しさと豊かさを兼ね揃えた声の持ち主ですね。実際はシンフィールドの文学チックなリリックを小バカにしていたとの話も聞きますが、俄かには信じられないくらいハマっていると思います。いずれにせよ、彼の落ち着いた声があってこそ、『Islands』が僕にとっての最高傑作だと断言できるのです。 (Nov 2008)
Led Zeppelin III
Led Zeppelin
1970/UK
世界で最も知名度の高いロック・バンドのひとつ、レッド・ツェッペリンの3作目。デビュー作『Led Zeppelin』と2ndアルバム『Led Zeppelin II』で破格の成功を収め、ハード・ロックの雛形を刷新していくことだけが求められる立場にありながら、『III』において彼らが選んだ作風は大胆にアコースティック・サウンドを取り入れたフォーキーなそれでした。今日の価値観をもってすれば信じ難いことですが、当時のプレスやファンの大半はこの姿勢を批判したそうです。今でも、わざわざ本作を挙げて「ツェッペリンの最高傑作」だなんて言う人はあまりいないと思いますが、個人的に一番好きなアルバムはこの『III』です。決して天邪鬼を気取っているワケでもありませんし、もちろん1stや『IV』、『Presence』といった人気作品も大好きではあるのですが、本作にはバンドのポテンシャルが凝縮した静かな凄みが底流している気がして、とても惹かれるのです。
ジミー・ペイジとロバート・プラントがウェールズの田舎に籠って作り上げたという本作。図らずもイギリスの森林風景がアタマを過ぎります。トラッドを2曲も取り上げているスタンスも、ちゃんと振り切っている感じがしていいですよね。とりわけ後半(ヴァイナルでのB面)に顕著な、こうしたトラッド/フォーク色は、どこかバッファロー・スプリングフィールド辺りも連想させます。リリース当時には多くのファンを失望させたわけですが、実際にはこれらの楽曲の出来はすこぶる良いですよ。もとよりペイジはこのテのアコギ使いを得意としていましたし、彼のリフはレス・ポールやSGを介さなければ魅力を発揮できないものではありません。『Friends』はハード・ロックなトラックよりもむしろエネルギーを放っています。『That's The Way』の美しさには何度でも心を奪われます。当時の彼らだからこそ辿り着けたアコースティック・サウンドの境地が“退化”だとは、僕には到底思えません。
そして何より声を大にして言いたいのは、前作に勝るとも劣らないロック・サウンドだって本作には収録されていることです。例えば『Out On The Tiles』なんて、ペイジとジョン・ボーナムの組み合わせでなければ起こり得ない骨太なサウンドがこれでもかと押し寄せてくるロック・チューンですよね。趣こそ異にしますが、リード・トラック『Immigrant Song』も同様です。
最後になりますが、僕はボーナムのドラムスが大好きでして、それこそロック系のドラマーの中では1〜2を争そう存在だと思っています。一太刀の重さ。程よくブラック・フィーリングも消化したグルーヴ。独特のタイミングで入るキック&スネア(昔、スネアをほんの少し遅らせることでマッシヴなノリが出ることをボンゾから学び、打ち込みでリズムを作るときの参考にしておりました)と、それに伴う人間味のある揺れ。テープ・コンプによるギッシリ中身の詰まった、クセになるサウンド。どれを取っても本当にカッコイイ!本作においては、ブルーズをベースに持つペイジが本領を発揮する『Since I've Been Loving You』でのドラムスが最高に気持ちいいですね。 (Nov 2010)
Chelsea Girl
Nico
1968/GER
ニコの1stアルバム『Chelsea Girl』は、この時代のニューヨークを代表するアートのひとつと言って過言でないでしょう。
ヴェルヴェッツの1st『Velvet Underground & Nico』にて、後に多くのアーティストに影響を与える“客演”を果たしたあと、この作品の録音が行われました。ルー・リード、ジョン・ケイル、ボブ・ディラン、ジャクソン・ブラウン、ティム・ハーディンといった面々が楽曲を提供。彼女の美しさと魅力なしには実現し得なかったであろう奇跡的な豪華さです。
全編、華麗なストリングスがバッキングを務めています。本人やヴェルヴェッツのメンバーはこのストリングス・パートを批判したと言われていますが、物憂げでどこか無骨なニコのヴォーカルによくマッチしていると思いますし、僕はとても好きです。
冬の張り詰めた空気、60年代のニューヨーク、そしてほのかに漂うヨーロッパの匂い・・・。そんな情景を連想させながら、とても切なく心に響いてくるロック史に残る名盤です。 (Jan 2006)
Arborescence
Ozric Tentacles
1994/UK
イギリスのサイケデリック・ロック・バンド、オズリック・テンタクルス。80年代に結成して以来、レイヴ・シーンとも密接に結びつきながら息の長い活動を行っており、コアな人気を博する存在です。長いキャリアでも(音楽的な質において)最盛を誇った90年代前半のアルバムが、いま再び脚光を浴びているというニュースを聞いて、リアルタイムのファンとして嬉しくなりました。個人的に、この『Arborescence』なんかは今でもよくリピートしておりますから。
スペーシィでサイケデリックなインストを展開するオズリックスの、ひとつの集大成とも言えそうな本作。人力グルーヴの高揚感をこれでもかと見せつけてくれるベースとドラムスが本当に気持ちいいです。とりわけベースは、クセのない音色で低いポジションをグリグリと動き回る様が最高にカッコよく、またリフっぽく反復するキャッチーなベースラインそのものが楽曲の軸となっている辺り、(時同じくして最盛期を迎えていた)テクノとの共通性を感じさせます。
リズム隊以外では、ギターやシンセ、フルートなどが上モノを担当。1曲目『Astro Cortex』みたいにもろプログレ・ロック趣味な作風はちょっと時代錯誤な感じがして個人的には敬遠しているのですが、以降は幻想的なアレンジが多く、オズリックスの重要な要素である“スピリチュアルさ”を演出していてなかなか良いですね。この要素は、彼らが宇宙だけでなく森や(おそらく)古代文明に関心があるところに起因するのでしょう。タイトル曲を聴けば、英国らしい森への畏敬が顕著に感じられることと思います。
アシュ・ラ・テンペルやアンビエント、デトロイト・テクノなどを連想させる4つ打ちモノ『Dance of the Loomi』は必聴です。他にも疾走感に溢れたジャズ・ロックあり、エスニックなモチーフあり、重心の低いロウ・ビートありと、聴きごたえも充分。どっぷりはまり込むことが出来る1枚です。重宝しますよ。 (Apr 2010)
Blood Sugar Sex Magik
Red Hot Chili Peppers
1991/US
後に世界的な人気者へと成長を果たすレッド・ホット・チリ・ペッパーズの大出世作。プロデューサーにリック・ルービンを迎えて、土台を固めたことが吉と出た様です。
最大の特徴は『Breaking The Girl』、『Under The Bridge』といったヒット・シングルを複数抱えている点です。これは多くのリスナーにとって魅力と言えるでしょう。こうした楽曲面でのアドバンテージに加えて、僕が本作を愛する理由ともなっている、白人離れしたファンクネスが本作のキモ。腰から持っていかれます。
アレンジも味わい深いものばかりです。『If You Have To Ask』や『Apache Rose Peacock』のドラム・ワークの気持ち良さ。『Give It Away』での人を喰ったギター・ワーク。『Naked In The Rain』では、重心の低いリフから超絶ベース・ソロへ駆け上がるフリーのプレイを楽しめます。スピリチュアルなアンサンブルが完璧な『Breaking The Girl』や、従来のファンも取り込めそうな『The Greeting Song』なども含めて、深みで前作『Mother's Milk』を凌駕しているのが痛快です。
また、音数が少ない演奏をなかなかビッグに聴かせるルービンの手腕も見事なもので、左右に割り振る音が不足しているシチュエーション(つまりリズム隊と唄はセンター定位として、残りはギター1本しかないわけです)では、お手本になること請け合いです。
本作をもって、このジャンルにおける最高のプレイを提供してきたギタリストのジョン・フルシャンテが、しばらくバンドを離れることになります。僕が元来苦手としているマッチョイズムは、この事件をきっかけにますますバンドの主体となっていき、僕はバンドへの興味を失ってしまったのです。 (Jan 2006)
Murmur
R.E.M.
1983/US
今では世界中で知られる存在となったR.E.M.ですが、この1stフル・アルバムをリリースした時点では、以後のバンドを取り巻く狂騒などまったく想像できない状況だったようです。先行シングル『Radio Free Europe』が話題となり、多少はヒットの期待もあったでしょうが、まさか本作がローリング・ストーン誌の年間最優秀アルバムに輝くことになるとまでは思っていなかったハズですから。
しかし、この『Murmur』がカレッジ・チャートを中心に人気を獲得したのもよくわかる話です。屈折した展開を見せつつも、どこか人懐っこい旋律を持った楽曲がとても魅力的なのです。しかも当時のマイケル・スタイプと言えば、聞き取り難いもごもご(Murmur)とした発音での唄い回しをしており、個性も充分に立っておりました。アレンジ面でも、何と言ってもR.E.M.サウンドを特徴付けているピーター・バックのフォーキーなギター・サウンド、とりわけアルペジオが美しく際立っており、またベース・ラインとの兼ね合いも気持ち良いんですよね。個性的な楽曲に個性的なヴォーカル・スタイル、個性的なギター・サウンド。これだけ揃っているのですから、バンドの1stアルバムとしてはかなりの異彩を放っていたことは言うまでもありません。
正直、僕はR.E.M.の熱心なリスナーというほどではないのですが、『Murmur』だけは何度も聴いてしまう程の大ファン。決して日和ってるワケではないのに、普遍的な輝きが感じられます。プリファブ・スプラウトなんかを聴いていても思うのですが、優れたメロディメーカーによって作られた優れた楽曲はすんなりと胸に染み入ってきて、そのままクセになってしまうものですね。
全トラック必聴の、素晴らしいアルバムだと思います。 (Dec 2007)
Dondestan (Revisited)
Robert Wyatt
1998/UK
ロバート・ワイアットが91年にリリースした6作目のソロ・アルバム『Dondestan』。ここでは、98年にミックスと曲順が改訂された「Revisited」ヴァージョンを取り上げます。
ワイアットは個人的に非常に思い入れがあるアーティストです。ソロ作品はアルバム、シングル問わず大概愛聴していますし、彼が参加していた時代のソフト・マシーン、あるいはマッチング・モウルのレコードも大好きです。中でも、この『Dondestan (Revisited) 』はとりわけ気に入っている1枚。半分が愛妻・アルフィーとの共作、残りはワイアット一人(内1曲はヒュー・ホッパーとの共作ですが)で仕上げた楽曲で構成されていて、後者は、共産党を離れたワイアットの新たな心境がダイレクトに反映された、社会性の強いメッセージ・ソングになっています。そのメッセージの是非はともかく、単純に音楽として聴いた場合の素晴らしさは相変わらずで、例えば『N.I.O.(New Information Order)』を聴く度に僕は、感極まってしまいます。シンセ・パッドとシンセ・ベース、ドラムスによるシンプルなトラックに、まるで全てを知っているかのようなワイアットの哀愁と慈愛とを同時に感じさせるヴォーカルが乗る様が、もうどうしようもなく切ないのです。「Free」という言葉が延々と伸びる場面は、その最高潮と言えるでしょう。
しかし、何よりこの『Dondestan (Revisited)』を魅力的にしているのは、アルフィーの存在ではないでしょうか。半年間過ごしたというスペインの部屋からは、ひと気のない(でも犬たちは多い)冬の海岸が見えていて、室内にはアルフィーと猫たちがいる。その部屋で彼女が書きためた詩の数々にインスパイアされたことに、アルバム制作は端を発しています。その結晶こそが、作品の半分を占めるアルフィーとの共作であり、また、あまりに温かいジャケ画(画家である彼女の作品)なのです。この穏やかな空気が、ワイアットの唯一無二である音楽性を、ヴォーカルのトーンを、ますます深みのあるものにしているのでしょう。
それにしても、60年代にデビューしたベテランが91年の時点でこれほどまでに瑞々しく、感性の衰えを知らないレコードを作り上げた事実に驚きを隠せません。最高傑作とも言われる『Rock Bottom』(74年)にも引けをとらない、大傑作だと思います。 (Aug 2009)
Let It Bleed
The Rolling Stones
1969/UK
ジミー・ミラーがプロデュースを手がけた、ブルーズ回帰アルバムの第二弾です。
あくまで個人的な見解ですが、この時代(70年前後)以外のローリング・ストーンズにはあまり魅力を感じていません。そう思わせるほど『Beggars Banquet』や『Get Yer Ya-Ya-s Out!』、そして本作でのストーンズは神がかった輝きを放っているのです。中でもやはり、全体の質感や音色が激シブで、楽曲も粒ぞろいなこのアルバムがナンバー1という気がします。
リズム隊の音(この質感を目指して録音を繰り返し、ちっとも上手くいかないミュージシャンも多いと聞きます)もミックのヴォーカルも完璧ですし、豪華サイドマンによるピアノも陰の主役と言っていいくらい冴えています。とりわけ、キース・リチャーズのギターが素晴らしい。この時代にもっとテレキャスターで録音していてくれたら・・・とも思うのですが、やはりギブソンでもアコギでも、キースのルーズなプレイはカッコいいですね。
痺れるイントロを持つ『Gimme Shelter』では、メリー・クレイトンの声がひっくり返る瞬間、僕はいつも感極まってしまいます。ブルーなギターだけで惹きこまれてしまう『Love in Vain』も、リズム隊が最高なタイトル曲『Let It Bleed』も、超グルーヴィな『Monkey Man』も、壮大な『You Can't Always Get What You Want』も、全てのトラックが深い深い味わいに満ちています。 (Jan 2006)
Sort Of
Slapp Happy
1972/GER
ハンブルグで実験的な映画のサウンドトラックなどを手掛けていたイギリス人のアンソニー・ムーア。その奥さんでドイツ人のヴォーカリスト、ダグマー・クラウゼ。そしてアートと音楽に関心を寄せるアメリカ人のピーター・ブレグヴァドによる、国籍もバックボーンも異なるメンバーから成るユニット、スラップ・ハッピー。彼らの1stである『Sort Of』は長い間廃盤で入手しにくい状況が続きましたが、99年に初CD化。また一昨年には紙ジャケ/リマスター盤がリリースされ、この超傑作をお手軽に楽しめる様になりました。
元々、あまりのアヴァンギャルドさに「もっとポップな作品を」と周囲から言われていたムーアが、ポップな作風を前提に結成したユニットだけに、この1stは決して前衛でも難解でもなく、とは言え単純明快さとは無縁の、ネジレとユーモアと毒とが混在するとても深みのある音楽となっています。とっ散らかった奇抜なアレンジにしっかりと縦軸を通しているのがダグマーの美声でして、ブレグヴァドの酔いどれたダミ声とのコントラストがまた素晴らしい。このコンビネーションには本当に心奪われます。
『Paradise Express』や『I Got Evil』といった人をくった楽曲が続いたかと思えば、初期ヴェルヴェッツの様な『Blue Flower』があったりと、実にバラエティ豊か。また、一気に開放的になるインストのタイトル曲から、ストレンジでとぼけたな味わいの『Heading For Kyoto』に繋いでアルバムをシメる構成の何と素敵なことか・・・。全てがリスペクトに値する、屈指の名盤と言いたいです。
物欲直撃の美しいジャケも最高ですし、バックには、ムーアと旧知の仲であるファウストの面々が参加している点も見逃せません。(May 2007)
Mind Bomb
The The
1989/UK
これまでのマット・ジョンソンによるソロ・ユニットという形態から一転、バンド・スタイルでの新生ザ・ザを標榜。この傑作の誕生に至りました。
僕が大のジョニー・マー・フリークだから言うわけではありませんが、マーの加入は少なくともこの時点ではかなりプラスに働いたと考えられます。何故なら、ソロ時代からのマットの魅力である実直なストイックさが、むしろバンド化してからの方が浮き彫りになっているからです(ただし『Mind Bomb』以前のソロ作品も大好きです。念のため)。つまりバックのメンバーがマットの魅力を引き立てたと考えられるワケです。それはマーだけに限ったことではなく、例えばドラムスのデヴィッド・パーマーの存在も同じく重要です。シェイクを多用した技巧派ならではの彼のドラミングがウッディに響く度に、有機的なロック・サウンドへのシフトに貢献していることを実感します。
もともとアイディアの引き出しが多いマットですから、本作でも荘厳でドラマチックなストリングスやブラス、SEなどを次々投入。しかも名うての音楽スタッフによって具現化されているので、表現力も並ではありません。そして、いかに音数が多かろうが、楽曲の軸が強靭なのでストレートに胸を打つ感動があり、もう冒頭の『Good Morning Beautiful』から泣けます。
マット・ジョンソンという男のカッコよさには、どうにも惹きつけられてやみません。 (May 2006)
The Slider
T-Rex
1972/UK
世のグラム・ロック全盛をもたらした、T・レックスの3rdアルバム。前作『Electric Warrior』と並んで彼らの最高傑作と言われています。
全編に渡ってキャッチーかつエネルギッシュで、当時のマーク・ボランの勢いが活き活きと感じられます。彼のヴォーカルやレス・ポール・サウンドをセクシーかつゴージャスに録音することで、数々の名曲をより個性的にメイク・アップしてみせたプロデューサー、トニー・ヴィスコンティの手腕はさすがです。また、元々アコースティック・バンドとしてキャリアをスタートさせているT・レックスだけに、アコギもなかなか堂に入っています。
少年時代のジョニー・マーが影響を受けたというエピソードがあるのも、個人的に大きな魅力です。ボランのプレイはマーに比べてずっとシンプルですが、力強いリフにロックの本質を見ていたというマーは、スミスの『Panic』や『Sheila Take A Bow』にその想いを結実させています。
ちなみに、このあまりに有名なジャケ写がリンゴ・スターによる撮影だと言うのは俗説とのことです。 (Jan 2006)


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