アフィニティが残した唯一のオリジナル・アルバム。
後に再評価が繰り返され、現行品のCDではボーナス・トラックが何と8曲も収録されています。オリジナル音源は7曲ですから、ボーナスが本編の数を上回ったわけですね。しかも、本作に収録されたボーナス・トラックはどれも素晴らしい出来栄えです。ビートルズやキャロル・キングのカヴァーなどをアフィニティ流に聴かせてくれます(これに限らず、未発表音源の発掘&リイシューが盛んに行われ、今ではたくさんのレア音源を公式盤で聴くことが出来る様になりました。贅沢なことです)。
アフィニティの音楽は質の高いブリティッシュ・ロックですが、ジャズ、プログレッシヴ・ロック、ブルースなどを大胆に取り込んだ雑食性も特徴となっています。ハモンド・オルガンがサウンドのカギを握っているところが個人的に好みでして、大作『Night Flight』ではハモンドの長尺ソロを堪能することも出来ますよ。そして最大の聴きどころは『I Wonder If I'll Care As Much』。Everly Brothersのカヴァーだと思うのですが、アフィニティによる幻想的なアレンジが本当に泣けます。この突き抜け方は尋常じゃないですよ。絶対にオススメです。
また、音楽と並んで魅力的なのがアートワーク。この絵画の如く美しいジャケ写がキーフの作品であることはあまりに有名です。 (Mar 2006) |