スコットランドは「Soma」の若き実力派、アレックス・スモーク。リッチー・ホウティンやヴィラロボスらもこぞって取り上げる逸材である彼の2ndアルバムは、ここ2〜3年で一気にシーンの中核へと躍進をとげた豊かなセンスを存分に味わえる好盤です。1stやたくさんのEPに続いて、またしても傑作を生み出したことになります。
ミニマル/クリックは今も変わらず需要が高いワケですが、求められるポイントを外すことなく、それでいて驚くほどバラエティ豊かな回答をしてみせてくれたアレックス。繊細な音像の作り込みや、時にアンニュイなメロディも見事で、稚拙にならないスムースさは、おそらく元々クラシックを本格的に学んでいたという“音楽的”なバックボーンによるところが大きいでしょう。クラブ映えは保障しつつ、リスニング・ユースをも確保する完成度の高さはさすがです。
音の気持ちよさは折り紙付き。テック、クリックの現在形を知る上でも欠かせない1枚と言えるでしょう。とりわけ『Meany』や『Snider』はカッコよすぎですし、妙に切ない『Left
Drift』みたいなトラックも好きです。 (Sep 2007) |