| 目次 2007/ 1 |
|---|
| はじめに (TOPページ) |
| 総論基礎編 |
| 1 上下歯列模型(概観) |
| 2 口腔周囲筋 |
| 3 歯の形と並び(概観) |
| 4 歯の形と並び(モデル) |
| 説明用語について |
| 交合器の案件 |
| 挙動のモデル |
| 触れの作用 |
| 5 形の色分け(前下 後下) |
| 6 形の色分け(右下 左下) |
| 7 並びの色分け(右下 左下) |
| 8 並びの色分け(前下 後下) |
| 9 噛み合いについて |
| 10 基準について |
| 11 噛み合わせとは ? |
| 12 歯の接触分析について |
| 模型分析による統計 変遷 |
| ご意見ご質問はこちら |
| 参考 360万年前との違い |
| 総論応用編 |
| 13 動きについて |
| 臨床の多彩さ |
| 基礎編の纏(まと)め |
| 14 下顎の前方方向 |
| 15 臨床模型の色分け |
| 16 歯科のEBMとNBM |
| 17 下顎の後方方向 |
| 18 新しいサイトです |
| 19 |
| 参考資料・サイト |
2008 7月一部内容更新しました
2008 7月一部内容更新しました





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P11
少し余談になりますが「噛み合わせ」という用語についてひと言。
日本語というのはまことに不思議なもので、ちょっとした言葉の違いでニュアンスを変える事が出来ます。 P9で使用しました「噛み合い」と、一般的に使用される「噛み合わせ」とでは少しの表現の違いですが、前者を自動詞的 後者を他動詞的と感じませんか ?
日頃、臨床でいろんな方の模型を分析し、歯の「接触」や顎の「動き」を観察していますと、実に自律的なものとして観えます。歯牙そのものは無機質な印象なのですが、軟組織で支えられた関節や防縮性のある筋肉 歯牙の内側や歯根の周り 頬(ほほ)の内面に張り巡らされた神経 など包括しますと、生物としての一端を覗いたような気持ちになります。
二足歩行の脊椎動物である、ヒトの成長期を考えますと、不思議にも? 身長は自律的と言っていいほど背骨や関節が左右に大きく偏る(かたよる)事無く成長しますし、顔も大人の顔に変わってゆくと共に、上下 左右 前後に「並んだ」歯牙が彎曲状に自然に萌出し、顔面頭蓋の骨もそれぞれ自律的と言っていいほどバランス良く成長いたします。
そこで、「噛み合わせ」という用語ですが、歯科の専門家でしたら、人類学や解剖学上の基準を用い (P10こちら) 顎関節経路の確認 計測をし、咬合器にデータを移して顎関節経路を再現し、上顎 下顎の模型歯牙硬組織部分を「合わせ」て分析し、顎関節部の画像を加え、診断を下す。と言うのが通常連想される項目です。
この、構造的に硬組織の歯牙を上下顎「噛み合わせ」という言葉と、自然に硬組織の歯牙を上下顎「噛み合う」という言葉を、今回、分けてみましたがニュアンスのポイント分かりましたでしょうか ?
感覚 反射等 刹那的(瞬時に変化する要素がある)神経の働きである生理学的な要素や、このサイトで紹介しています、多少ブレる関節、機械とは違って不安定になりやすい多少伸び縮み可能な機構の靱帯や筋肉で顎運動が安定している (P4こちら) という動物的な要素を含んだ「噛み合い」分析項目が、現在非常に少ないのです。(つまりこれらの資料が無いまま多くの治療が行われます)
| ただし、このサイトでは以下「噛み合い」と「噛み合わせ」とは、説明が難解にならないよう定義づけはいたしません。どちらかお好みのほうでどうぞ ! |
以下、ここで参考用に「噛み合わせ」の分析に必要な項目のひとつ。歯の「ならび」の水平面の画像をご覧いただきます。
上顎歯列 (水平面)
下顎歯列 (水平面)
ここで載せています画像は、皆 比較的健康体な方々のものです。これらをずっと分析し続けていますと、共通のパターンを観ることが出来ます。これら共通のパターンと特徴を、日常の臨床での局部床義歯や総義歯 他人工物制作に応用いたします。

( 画像クリックしますと噛み合わせの分析についての解説と P5〜P8まで含む画像一覧もご紹介します )
P12
こちらをご覧下さい。
同一の方の、上顎と下顎の模型を水平面 左右矢状面から観た画像です。
一見すれば、ごく普通に歯科で見られる模型です。しかし、ここまで説明して来ましたように、歯の「かたち」や歯の「ならび」 歯の接触「ふれ」 等の、万人に対しての比較分析を行えるよう基準を設定し、上顎と下顎が「噛み合った」状態で下顎が前方 後方 右側方 左側方に「うごき」ますと (上顎は顔面を真っ直ぐ前に向けた状態) それぞれの歯(上下左右切歯 犬歯 小臼歯 大臼歯)の接触 (ガイド)と空隙 (ディスクルージョン)はどうなっているのでしょうか ?
上顎 (水平面)
下顎 (水平面)
右側 (矢状面)
左側 (矢状面)
右側 (矢状面)
左側 (矢状面)
大抵の方はそうなのですが、この模型のように作業側「犬歯ガイド」や「グループファンクション」らのガイド歯となる犬歯や小臼歯の形や位置が左右の違いがある場合、実際の接触面 (ガイド面)や空隙面 (ディスクルージョン面)の「かたち」はどうなっているのでしょうか ?
詳細は説明はいたしませんが、この模型の時点での接触 (ガイド)と空隙 (ディスクルージョン)の状態が、時間の経過と共に変わるのでしょうか ? (変遷してゆくのでしょうか ? )
この模型の方の例ではありませんが、例えば、空隙 (ディスクルージョン)の状態にある歯牙が、途端に何らかの理由で接触状態になるとどうなるのでしょうか ?
? (クエスチョンマーク)ばかりで、テストか ! と突っ込まれてしまいそうですが、実際の臨床の現場ではこれらに答える詳細な資料が無いまま、専門家の「経験」と「技術」「センス」「勘(かん)」又、スタッフ 技工士らによる日々の「向上心」の力(ちから)によって対処していると言っていいでしょう。(穿った見方をすれば 各々専門家の現場頼りと言う事になります)
歯科の臨床現場や咬合の『学問』の間では、通常歯の接触と言いますと、食べる時の接触感(かん)や嚥下時の特定歯牙の触れ(ふれ) 下顎の前方時や左右側方時のガイド歯となる歯牙の擦れ合い(すれあい)が診断項目としてあり、知識としては1日の上下の各歯牙の接触総時間はおよそ10分程度ということは知られてます。
この接触について、このサイトでひとつひとつ歯科の基礎的な事を解説してますように同じく踏み込んで考えてみますと。 上の同一画像の方は私の知人で11年来 観察させていただいているものです。ご覧のように歯の「ならび」は多少乱れています(失礼)が、比較的健康体で、初診から現在までのところ抜歯に至った歯牙はありません。歯牙のガイドやディスクルージョンは、このサイトで説明してますように各基準や各項目を分析し、個人の特徴や個性というものを把握しております。それで、もし必要時になりましたら分析結果からの、必要な歯の「かたち」や「ならび」 「ふれ」のパターンを応用しましょうと模型を保存しています。
具体的な、歯の接触の分析と言うのは、天然の歯の「かたち」や人工の歯の「かたち」及び、天然の歯の「ならび」や人工の歯の「ならび」の違いをより詳細に篩(ふる)い分け、
(例えば 天然の歯と人工の歯を「かたち」を詳細に分類し 天然の歯の「ならび」も一般的分類である 切端咬合 開咬 通常咬合や噛み合せの低いヒトとブリッジ等人工の歯の「ならび」つまり歯の位置にはそれぞれパターンがある事が分かっていますのでそれらを詳細に分類し)
これから後で説明します、歯や顎の「うごき」 (一般的な前後左右上下の顎運動 最近活字でも多く見られるようになった顎偏位 歯牙の顎骨内での位置移動による歯列変形) の時のこれら全ての接触の違いを分類いたします。
接触の違いとは、このサイトで説明しています 顎があらゆる方向に「うごいた」時の 筋肉 関節 軟組織等 のブレを加えた動物的な違いの事で、歯の形や位置が左右の違いがある場合を含め、あらゆる方向時の接触の詳細を知る事です。
これらの詳細を知る事は複雑かなと思いますか ?
歯科模型にはそれぞれ各歯牙のそのヒト人生(じんせい)年数分の磨耗や咬耗 (ファセット)が現れていますので(年数分の変遷が現れています)、天然物と人工物をしっかり分類し、万人に対しての比較分析を行えるような基準場所を見つけ出し、分析しますと自然に知る事が出来ます。

又、接触に関連して、筋肉 関節 軟組織等のブレを加えた動物的な違いを分析する時には付随して、必ず空隙を分析しなければなりません。
(現在歯科の『学問』ではこの空隙に対して殆ど資料が無いと言ってもいいでしょう)
(画像をクリックしますと接触分析の例をご紹介いたします)
ここで参考用に、「古代の方」の画像をご覧下さい。
こちらは、東京の上野にある国立科学博物館に行きますと、ご覧になる事が出来ます360万年前の方の下顎のレプリカです。(地球館 地下2F)
方(かた)と、申し上げましたが分類としては猿人のタイプに入るそうです。他に、80万年前 150万年前 170万年前 190万年前の方々のものも撮影させていただきましたのでこちらもご紹介いたしますが (画像をクリックして下さい)、レプリカとはいえ、この方々に感謝して観察させていただきますと、現代人にもいくつか知らせてくれる事があります。
360万年前の下顎
現代人と比較して、歯の形態 大きさは、さほど変わらない
と言う事が分かります。これはどういう事かと言いますと、上の画像の方は、時は360万年前 場所は東アフリカ タンザニアの方です。現在私たちの、時は2007年 場所は日本ですが、10年 1000年どころか、およそ12.000年前の縄文時代よりはるか古代の36.000.00年前の歯の「かたち」とさほど変わらないと言う事です。身長 体重 生活様式 顔貌(がんぼう) 等個性に溢れた方が多い、現代の日本人の方々と比べても、歯の「かたち」は大きくは変わっていないと言う事です。 (ひとつの卵細胞とひとつの精細胞の受精から生まれた60兆個と言われる身体の細胞のうち 古代と現代とでもさほど変わらないもの)
歯の「かたち」は、博物館の中で参考にしました例が数十人程でしたので一概には言えませんが、歯の磨耗 ?(咬耗 ?)量が多い 小臼歯部の大きさは現代人の中でも巨大の部類に入る と言う特徴はあるものの、
歯の「ならび」は、上記の通り、一概には言えませんが、歯の磨耗 ?(咬耗 ?)量が多い と言う特徴があるものの、
「古代の方」は、ほぼ皆さん、おなじようなキレイな歯並びです。 反面、現代日本人の多くの方は特徴や個性に溢れ、人工物も含めますと多様に複雑化している
と言う事が分かります。これは、「古代の方」は歯の磨耗 (咬耗)量が多いですが歯の「ならび」がキレイと言う事が観られましたので、(食生活の違いを差し引いても) 顎(あご)の前後 左右の「うごき」に対して干渉する要因が少なく、前後 左右に偏る事無く 歯が少しづつ磨耗 (咬耗)して行ったのだろう事が想像されます。対して現代人は、歯の「かたち」はさほど変わってはいないのに歯の「ならび」が多様に複雑化していると言う事は (歯の磨耗 咬耗量の違いを差し引いても)、成長期の歯の萌出時 前後 左右 上下の「うごき」の時に特徴や個性を与える要因が増えたのであろう事が予想されます。
要因とは ? 身長や体型の変化 日常生活の変化 姿勢 身体の使い方 精神の使い方 歯の治療の仕方 等が挙げられます。 (身体細胞内の構造・機能・働かせ方で、古代と現代とで変わったもの)

P13
このサイトにおいて、「うごき」とは、顎の「前方」 「後方」 「右側方」 「左側方」 「開ける」 「閉じる」の上下方向の他、特徴や個性 時間の要素である、顎の「偏位」 「刹那(瞬間)」 「過渡」、又時間の経過に伴う「歯の形 並び 接触(空隙) 顎骨の変化」 の事を指します。 (狭義では、歯肉の器質的変化も含みますがここでは省略いたします)
歯科臨床において、人工物材料や諸技術が著しく発展した現在でも、咬合の最終チェックはと言いますと、「前方の前歯ガイド」 「右側方の犬歯小臼歯ガイドと反対側臼歯のディスクルージョン」 「左側方の犬歯小臼歯ガイドと反対側臼歯のディスクルージョン」 後方への役割も知られるようになってから一部の専門家では「後方の小臼歯ガイド」 等を確認して終了となる場合が通常です。 (身体の姿勢のチェック及び、整体 カイロプラクティック等の治療所と提携している専門家もいらっしゃるようです)
しかし、私自身、試験的に歯の「かたち」や「ならび」を変えてその差を体感し、日常臨床では、少数多数歯欠損の患者さんの歯の「かたち」や「ならび」「ふれ」の経過が数年〜数十年単位で多様に変化しているのを観察して来ますと、通常のチェックだけでは無く、もっと精細に分析する必要がある事が分かります。「動物としてのうごき」はそれだけ難解です。
(例えば 顎の左右方向の偏りの判断 日常生活時の無意識での接触状態の確認 など個人の診断には手間 時間が掛りますがとても大切です)
そこで、ここでは「うごき」について、方向を現す「前方」 「後方」 「右側方」 「左側方」 「開ける」 「閉じる」、時間との関わりを現す「刹那(瞬間)」 「過渡」、特徴を現す「偏位」、個性や時間との関わりを現す「歯の形 並び 接触(空隙) 顎骨の変化」について解説いたします。
| 頭位の (頭の位置)上向き下向きによっても、上下の歯の接触が変わってしまいますので、「顔面を真っ直ぐ前に向けた状態」を基本として解説しています。 |
参考までに、臨床の現場での歯の「ならび」をご覧いただきます。基礎編(P1〜P10)では比較的健康体で綺麗な方の模型で解説しましたが、実際にはこのように実に多彩です。
























切端咬合 開咬 左右に偏位している方 噛み合せの深い方 彎曲の乱れている方 歯牙の前後位置が対称(シンメトリー)では無い方 歯牙が部分的に抜けてい方 等、臨床家にとっては日常的に見られる歯の「ならび」です。
これらの解説は今回はしませんが、日常の臨床では、健康体の方の基礎的な資料を、これら多彩なものの「うごき」にも応用対応し、加えて同じく分析したものを比較パターン抽出します。

あらためて 基礎編(P2〜P12)の纏(まと)め



























































































年代別拡大画像はこちら
臨床の多彩さ






左右の違いモデル 左右 後方運動 解説はこちら
前下方面モデル 前 後方運動 解説はこちら
後下方面モデル 後 前方運動 解説はこちら
| 口腔周囲筋の収縮方向 |
| 歯の形(概観) |
| 歯の並び(概観) |
| 歯の形と並び挙動モデル |





| 古代の方の歯 |
歯の形そのものは、360万年前と比べてもさほど変わっていません。ところが、現代人は人工物もひとつの要素として、歯の並びも実に多彩です。そこで、各個人固有の咬合(噛み合せ)をしっかり判断するためいくつかの基準を設定し、歯の「かたち」や「ならび」を分類し (前下方面 後下方面 左下方面 右下方面)、歯の接触や空隙 顎の偏位(へんい)や顎骨の変形 つまり「ふれ」や「うごき」を精細に分析いたします。

拡大画像はこちら
切歯の拡大画像
切歯の拡大画像
犬歯の拡大画像
:犬歯の拡大画像
小臼歯の拡大画像
小臼歯の拡大画像
大臼歯の拡大画像
大臼歯の拡大画像
臼歯の並び 拡大画像
並び前頭面 拡大画像
並び前頭面 拡大画像
拡大画像はこちら










| 歯の形の分類 |
| 歯の並びの分類 |




















































切歯 分類の拡大画像
犬歯 分類の拡大画像
小臼歯 分類の拡大画像
大臼歯 分類の拡大画像
犬歯分類の拡大画像
小臼歯 分類の拡大画像
大臼歯 分類の拡大画像

歯科専門家にもあまり知られてませんが、歯科模型には実に多くの情報が隠されています。骨の表層だけを現すレントゲンや、ある一瞬 (時間)だけの画像を現すCTスキャナーやMRI(磁気共鳴画像法)とも違う、ゆっくりとした時間の経過から得られる形態の経過、動物特有の自律的 前後左右上下のごく微細な偏り、軟組織の歪み、らも現れているのです。
(ロボットとは違う、動物又は生物特有の、しかも、多彩で多様なモノの動きを智るため人工物では無い自然の歯の形態や位置を精細に分類(分析)しますと、万人の時間の経過による柔軟な偏りや柔軟な変化を比較する事が出来ます)
(もしサイト内に訂正 補正箇所がありましたらご指摘下されば幸いです)
次に、「うごき」の詳細について解説いたします。(次頁へをクリックして下さい)
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(各論偏にてもっと具体的な解説いたします)