里見の謎日記(ネタバレ少々含む)

 デス様がサターン界の悪の帝王ならプレステ界の閻魔大王とでも呼びたい有名なRPG、里見の謎が発売されたのは奇しくもデスクリムゾンと同じ1996年です。かなり以前から一度は遊んでみたいと思っていたのですが、先日ようやく店頭に並んでいるのを発見しせっかくだから780円にて購入、中断を挟んで約二週間、正味八日間遊んでクリアしました。以下日記形式でその感想を述べます。

一日目
 操作方法を斜め読みし早速スタート。まずは名前選択画面で有名な「じどう」の存在を確認。これも試したいがそれよりも早く中身に入りたいので、クリア後のお楽しみに残しデフォルトの「ゆめわか」、「ようすけ」、「ラブリー」で始める。ゆめわかの家の構造どう見ても変。家なのに表から入り裏から抜けるしかない通り道と化している。町を出たがレベル上げが不十分で「よにげぎんじろう」というカバンを抱えた出張中の河童のような姿の強力キャラに負け何度もタイトル画面に戻される。セーブを頻回にし、戦闘時○×△ボタン3つ同時押しによるレベル上げに慣れた頃からサクサク進むようになった。最初のイベント敵を倒し「ときのどうくつ」についての情報を得たがその位置がわからずさまよう。本日のプレイ時間2時間。

二日目
 前日の問題はふとしたことから解決、その後どんどん順調に進むので面白く夜中の3時過ぎまではまってしまう。地蔵裏のダンジョンで迷ったところで終了。本日のプレイ時間は6時間を越え、そのため睡眠は3時間強しかとれず。

三日目
 P.M.L.S(プログレッシブ・マップ・リンク・システム、要するに基本的には画面の上方向を目指していけば次のマップに進めるという縦スクロール方式)に慣れてしまうとメモも取らずあまり考えずに話を進めてしまい、後で謎解きに困ることがある。ダンジョンは出発点からもう一度綿密に地図を作りなおし、なんとかクリア。再びどんどん進み河童からアイテムをもらったところで終了。「ゆめわか」のHP1200を越え、なりわいは「けんごう」。本日のプレイ時間2時間。前日の寝不足の影響で眠くなり早めに就寝。

四日目、五日目
 はじめ順調に進んだが、後半はかっぱ沼で完全に行きづまる。両日のプレイ時間各2時間。「ゆめわか」の、なりわいは「たいしょう」のち「しょうぐん」、HP4000を越える。

六日目
 かっぱ沼の直前のミニダンジョンでまだ通ってなかったところが存在することに気づき前日の問題はあっさり解決。その後は平均以上に順調に進み再びサヤがパーティーに加わったところまでで終了。「ゆめわか」の、なりわいは「せかいいち」。就寝するも頭は完全に里見漬けでさかんにRPG仕立ての夢(あれをこっちにやって、次にあそこに行ってこれをもらうと今度はこれがこうなって・・・が延々と続く夢)を見る。本日のプレイ時間2時間。

七日目
一気に進みヌー聖地まで到達。しかし何か掘り出さないと下には行けぬとのことで本日はここまで。「ゆめわか」のHPは9999、なりわいも最終レベルと思われる「てんかいち」に達する。本日のプレイ時間3時間。

八日目
 石をみつけたら今度は門番に誰何されることもなく下の階へ行く。ヌーのヌーと対決。あっさり倒す。事前に聞いてはいたがその奇妙な姿とラスボスとしてはあまりの弱さに唖然。その後二回目の対決でもややふざけ気味なキャラの絵と流れる星、そのバックに流れるしまひろこさんの熱唱との違和感を感じつつも苦もなく倒す。本日のプレイ時間1時間。通算のプレイ時間は約20時間であった。クリア後、懸案の名前選択画面に戻って主人公、友人、犬の名を全て「じどう」で作り、ゲームの冒頭を少し遊んでみる。濁音がいやに多い意味不明の名前でも何事もなかったかのように順調に進んでいく物語。このような不思議な機能をあえて残した制作者の深遠な哲学をあらためて考えてみた。これが里見の謎の真の謎かも。


里見の謎のいいところ
 全く予備知識無しで始めても最後まで行くことができると思われるが、あらかじめインターネットの各里見サイトで謎解きと攻略法についてある程度の基礎知識を得てから遊んだ方が話の展開が早くさらに面白い。マップが変わるまで読み込みが生じないらしく、とにかく戦闘が早い。当然だが一通り遊んでみてバグも見あたらない。キャラは、明るく奇想天外でB級のいい味を出しているものが多い。例えば中盤で登場する「でんきなんとか」はウルトラQの怪獣カネゴンが巨大な電気プラグを抱えたような格好だ。全体に縁日のお化け屋敷のおどろおどろしくにぎやか、かつユーモラスな感じ。エンディング付近で流れるしまひろこさんの歌二曲は歌唱法、歌詞、曲とも八十年代アイドル歌謡風で良くできている。今流行りの日本語を英語風に崩して歌う「アーティスト」達の歌にうんざりしている方にはおすすめ。

こうしたらよかった
 防具、武器、道具、魔法はもう少し種類を絞った方が良かったかも。なんせ多すぎて覚えられないし特定のいくつかで用が足りてしまうので最後まで使わないものも多かった。CGをつけるのが面倒だったのか防具、武器、道具の絵は説明書にしかない、身につけてもフィールド画面でキャラの絵がまったく同じ(ような気がする)、説明書の解説も簡単すぎ、以上の三点も道具類に愛着が湧きにくい原因と思う。昔の日本の品物でユニークなものが多いのだから例えば岩波書店の了解を得て広辞苑等の引用を載せても良かった。魔法、道具攻撃と敵キャラの弱点等の組み合わせも練って欲しかった。また、和風を徹底するならHP、MP等の表記は体力、魔力等漢字とすべき。話の展開に関しては最初の頃の話題が後で伏線になったりという綿密な設定がもっとあってもよかった。最後にRPGとしては最も重要なところだがキャラクターのHPの設定はもう少し厳密にすべきだった。特に展開にメリハリをつけるためには敵では中ボス、ラスボスの弱さ、味方ではゆめわか以外のキャラの終盤の異常な弱さをなんとかすべきだったと思う。

まとめ

 と続編(出るのか)にむけてこまごまと建設的な意見も述べましたが、P.M.L.Sを用いた親切設計、総プレイ時間20時間、戦闘時間が短く展開も早いという里見の謎は、巷にあふれる大作RPGは攻略本を立ち読みするだけでもうんざりし購入は御遠慮申し上げたくなるという方も純粋に筋立てとキャラクターの奇想天外さを楽しめる、いわば遊び手にやさしい健全なRPGと言えましょう。

リンク先

里見の謎解体真書
 NDI氏による、まさに里見の謎のすべてがあるサイト。謎解きに困った人はここを訪れれば、どこかに解決のヒントを発見できることだろう。掲示板もある。リンクも充実しており絶対のおすすめ。

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