V,地球環境問題の分析の視点
これから地球環境問題を理解するため、3つの分析の視点を導入し、これらの視点をもとに、地球環境問題を分析してみる。
視点1:なぜ、この問題を作りだしたのか
視点2:なぜ、この問題に気づくのが遅かったか
視点3:我々は、どのように関われるか
1) なぜ、この問題を作りだしたのか
産業革命により「巨大技術」の出現→被害や汚染が大規模に!→対応しきれない
例をあげると,
・「フロン」・・・多くの分野で広く使用→需要が増大→大量生産!
・「二酸化炭素や酸性雨」・・・産業革命→エネルギーが大量に必要→化石燃料の大量消費→地球温暖化や酸性雨!
・「大規模灌漑用水」・・・増大する人口→食料の増産のための大規模開発→土地の塩性化!
・「熱帯林の減少や砂漠化」・・・収奪的な焼畑移動耕作、急激な熱帯林の農地への転用、商業材の不適切な伐採などの急激な大規模開発。
これらの例からわかるように,我々が快適な生活を継続しようと望むかぎり、環境破壊をくい止めることは難しい。
ここで「持続可能な開発」の考えを拠り所の一つとして、環境アセスメント(開発が環境に及ぼす影響の内容と程度および環境保全対策について事前に予測と評価を行い、保全上必要な措置の検討をすること。環境影響評価。)を十分に適切に行う必要がある。
2)なぜ、この問題に気づくのが遅かったか
「フロン」・・人体にとって無害であると信じられてきたことにある。これは、科学技術のアセスメントをどのように成功させるかという課題を我々に突きつけてきている。
「二酸化炭素」・・温暖化の原因は二酸化炭素ではないとする科学者が存在したこと。経済発展との関連のなかで議論されなけらばならないことがある。
「酸性雨」・・目で見て事件を確かめることができる。しかし、肉眼で捉えることができる環境破壊ですら、そのメカニズムの解明に相当の時間を要する。したがって、新開発の科学・技術に対してアセスメントを行う場合、使用の期間を少し長めの時間をとるような配慮が必要となる。
3)我々はどのように関われるか
第一我々は被害者であり、加害者でもあるということを認識すること
これが個々人の行動の改善へとつながる。
第二地球環境問題について知り、その知識を多くの人に伝え、そして環境問題解決へのアクションを実行に移すこと
そのアクションには、「政府や自治体レベルの行動」と「生活者としての行動」の二つがある。どちらも大きな意義がある。 より多くの人々が地球環境について真剣に考え、ともに行動していくことが重要である。
"Think grobally, Act locally"
そして、「地球と共生的な世界観」をそれぞれの個人が構築することである。
行政は、このような世界観を個々人が育むことができるような支援を、学校教育や社会教育の場で実際に行っていく必要がある。