相手の心を動かす言葉

チカンが頻発する地域で 「チカンに注意」という
ポスターを貼ってましたが、効果がありませんでした。
そこで、

「皆様のご協力で チカンを逮捕できました」

というポスターに書き換えたら、明らかに
チカン被害件数が 減ったといわれます。





頭に浮かんだイメージを そのまま言葉にして
相手に伝えることで 上手くいくことはあります。

ですが だからといって、
すべてをストレートに言うのは それなりのリスクも
大きくなります。

 相手は 何を考えているのか? 
 相手は どんな性格なのか? 

それを想像しながら、どんな言葉で相手に話せば 
最適な表現方法になるのかを考えることが大切です。

たとえば、彼女と初デートしたいと願う時、
彼女が 「イタリアンが好き」 の性格なら、
それを満たす表現で口説きます。

 「美味しいパスタの店があるけど、
   今度 一緒に行かない?」

目的は初デートですが、ストレートに言ってしまえば
彼女の返事は 「ノー」 になりかねません。

ですが、「一緒に 美味しいパスタを食べに行く」
それでしたら 「イエス」の確率が高くなります。





ある地方の駅前で、家の庭先に自転車を置かれて
困ってる方がおられました。

「ココに 自転車を置かないで」 

と書いた注意看板も効果がありませんでした。
ですが、

「ココは自転車捨て場」

と書き換えたら 急に減ったといわれます。

 なぜ 効果があったのでしょう?

相手の 「嫌いなこと」を想像して 書いたから
と説明されます。

「自転車を置かないでください」の看板は
誰も 見向きしません。
勝手に駐輪しているのですから、そもそも
看板なんて気にしません。

ですが、自分の自転車がなくなれば 
さすがに 困るはずです。

 --- ココは自転車捨て場 ---
ココに置いた自転車が 無くなったと聞きました。
ですが、当家は紛失に何一つ関与していません。
自転車が無くなっても 一切の責任は負いません。


ややイヤミな口調ですが、このように
相手の心に響く言葉に書き換えれば 
キッチリ 読んでもらえます。





相手の心を動かす言葉を 上手く使えば、
ビジネスにも応用できます。

消費者の気持ちに響くようなキャッチコピーは、
商品の売り上げを 数倍に跳ね上げます。

「口コミで キャンペーンをしたい」
「口コミで ロングセラー作りたい」

口コミ情報が話題になってますが、だからと言って 
安易に口コミを利用しようとすれば 痛い目にあいます。

特に、「やらせ」「なりすまし」「サクラ行為」など
いわゆる ステルスマーケティング(ステマ)は
消費者からの信頼を失います。

 良いモノは 良い
 悪いモノは 悪い

どちらでもなければ 口コミされません。

ユーザー(消費者)が 口コミしたくなるような
コンテンツ(商品)を 作り出せば、口コミは自然発生する
といわれます。

心に届くような キャッチコピーは感情を動かします。
それを 他の誰かと共有したくなり、他の人に伝えます。


 では 消費者は、どんな時に、
 口コミ したくなるのでしょう?

新商品に対する事前の期待 『予想値』 と
実際に使った後の評価 『実用値』 のギャップが
大きければ 大きいほど、消費者の感情は

 大きく動くといわれます。

使用前と使用後で 感情の振幅が 大きく揺れ動くような
心理的アンバランス といえばいいのか、

 予想を上回る体験であれば、あるほど

他の誰かに その感覚を伝えようとしたくなる
という調査結果があります。





また、人間には 感情が動く ツボ のようなボタンがあり、
その ツボ を押されると感情が動きます。

 驚き → おもしろい!→ すごい!

このように 感情が芽生え、他の人に脊髄反射的に
伝えようとします。
突拍子もない驚きを感じたユーザーは、

「これ おもしろい!」

と他の友達に 口コミしたくなります。

クスッ ニヤッ と笑うような快感を伴って
口コミが どんどん 友達から友達へと
瞬く間に 伝っていきます。



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