食糧自給率 (その2)






日本の食糧自給率は40%と言われます。

主食の穀物生産は工業製品のように
「今夜の食糧は、チョット不足してるから
 24時間操業して、2倍の生産しましょう」
なんてことはできません。

その穀物食糧が人間が生きるために
絶対に必要な根幹になっています。

だからこそ 食糧自給という観点で
日本農業を幅広く議論してもらいたいと
思うのですが、農業を他産業と同レベルで
議論されるのを見ていますと、
納得できないのです。

アメリカ フランスなど 先進諸国は、
農業を国家安全保障と位置付けて
手厚く保護しています。





もしも 仮定の話ですが、
日本が核攻撃されれば
一瞬でケリがつくでしょう。

国民へのダメージは 計り知れないですが、
それは一時的なショックとダメージと思います。

日本国民の精神までが 壊滅的に破壊させられ、
もう 2度と立ち直れないような、そんなにまでは
ならないと思うのです。

すぐに 日本国民は 立ち直ろうと一致団結し
皆んなが 手を組んで 頑張るでしょう。

そして 日本は復興するでしょう。





ですが、毎日の食糧を ジワジワと 減らされ
ぎりぎりのレベルか 若干マイナスで
食糧供給が "悪意に満ちた異国"に
支配コントロールされたら、
日本国民の精神は 荒廃していくでしょう。

今日を生きるための食糧確保に追われながら
飢餓恐怖が 次第に 植えつけられ、
今夜の食糧を手に入れることだけが
唯一の関心事になってしまうでしょう。

そんな状況が何年も続けば、
国民は どうなってしまうでしょう? 

ちょっと脅かすようですが・・・ 
それくらい、多分 お分かりと思うのです。





今の日本農業は 電気 石油がなければ
米も野菜も生産できません。

畜産養鶏業も、飼料のほとんどは
アメリカとか外国から輸入しています。

食糧自給率 40% と言いましても、
脆弱な基盤の数字でしかないのです。

かと言って、第2次大戦以前に戻って
牛馬人力による農業などできません。

だからこそ、
明日の食糧は 明日にならなければ
手に入るのか どうかが 分からないような
生活を 毎晩 強いられ、

人間が生きるための食糧が保障されない

そのような社会状況が、仮に 1年も 続けば、
人間の精神は どうなってしまうでしょう?





食糧確保とは、そのようなレベルで議論すべきと
思うのですが、それを担うべき日本農業が
消えようとしています。

食糧とは、国際戦略物資であり、
決して 核だけではないと思うのです。


今の日本人は、食糧は有ってしかるべきと
錯覚しているよう感じたりします。

食糧が 目の前に無いとか、
今夜の食事が 手に入らないという概念が
日本人の心から失くなっているように思うのです。 

ですが、半世紀ほど昔の日本人は
今夜の食糧を手に入れようという理由で
多くの国民は 懸命に働きました。





決して 贅沢な食事がしたいとか
腹一杯になるまで食べたいとか
食欲を満たすために食事を楽しまれるのでなく、

 人間が生きていく

そのために必要な食糧を手に入れようと
働きました。
それは たった50年ほど昔のことです。


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