市場取引 と 産地直売 (その3)
市場取引 と 産地直売 (その2) の続きです。
農作物を栽培する場合、
気をつけなければならない点に、
連作障害があります。
同じ作物を 同じ土地で 連続して栽培すれば、
疫病に弱くなり、土壌は養分不足になります。
結果として 障害が起きやすくなります。
新しい土地で栽培した場合、
疫病とか害虫は、まだ繁殖してませんので、
順調に生育しますが、
同じ土地で 同じ品種を、毎年 生産すれば、
疫病 害虫が繁殖して 栽培できなくなります。
また、窒素、リン酸、カリの3要素の他にも、
作物毎に必要な微量要素があります。
毎年 連作すれば、僅かな微量栄養素が欠乏し、
生育低下します。
さらに、必要としない不要養分は蓄積していき、
過多障害が起き、発育阻害の原因になります。

農作物を育てるには、
種を蒔き、水、肥料を施すだけでなく、
農作物ごとに農地の土壌が、どんな状態か?
それを見極めねばなりません。
農作物を 『餌』とする害虫からすれば、
毎年 同じ農地で 同じ農作物が生産されることは、
その農地は 絶好の『漁場』となります。
疫病とか害虫が 大量発生する原因になります。
温室ハウスは、毎年 同じ作物を連作しますが、
毎回、土壌を消毒殺菌しなければなりません。
ですが、有効菌まで死滅させてしまいます。
連作障害が すぐに現れる農作物もあれば、
ジワジワと 気づかない程度で障害が発生し、
10年くらいして 突然、顕著に現れ、
その時は、もはや農地を放棄せざるを得ない
場合もあります。

土壌の中には、農作物の外敵の害虫や病原菌が
数多く生息してますが、農作物は大地に根を張り、
その農地から移動できません。
ですが、疫病とか害虫が増加すれば、その農地から
逃亡しなければ、最後は絶滅します。
そのため、植物は種子を新しい土地へ移動させる
様々な工夫をしています。
できるだけ遠くへ、種子を移動させるために、
人間の知恵では考えも及ばないような手段工夫しています。

風に飛ばされるタンポポの種子は典型的な例です。
毎年 同じことを、繰り返してれば、
災いとなる疫病とか害虫が、どんどん繁殖し、
土壌は痩せ、植物は衰退滅亡するしかありません。
水田稲作が、何故 毎年連作しても可能なのか?
それは、水田だからです。
田植えの時は、外部から大量の水を取り入れます。
河川用水の中に、様々な栄養素が含まれ、
新鮮な水が、荒んだ土壌を浄化します。

人間社会でも 社会環境が、どんどん変化してるのに、
人間の『考え方』は なかなか変わろうとしません。
否それより、
変化しようとすれば、必ずと言っていいほど、
昔のままの 『思考回路』を 大切にしようする人が
潰しに掛かかってきます。
今になって振り返れば、
私の場合、 変わろうとする時が 早かった気がします。
『市場外取引』に取り組もうとした時期も、
数年ほど早かったため、
異端視されました。
ですが私は、変化すべき "空気"が
誰でも ハッキリ分かるような、
周りに充満してしまってからでは遅すぎる
と思ってました。
ですが、先輩諸氏の多くは、
「なぜ 『市場外取引』 を しようとしているのか?」
その理由なんか 知ろうとされず、
私に聞こうともされませんでした。
ただ闇雲に、非難されるだけでした。
ですが、
私が やろうとしたことを 批判された方々は、
数年後、そうするのが まるで当たり前のように、
『市場外取引』 されました。
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