カラスの話

もう昔のことですが、
時々 カラスと喧嘩してました。
と言いましても、カラスが農園に
ノコノコと厚かましく やって来て
イタズラするので、仕方なく
小石をカラスに投げて
追っ払ってました。

その時、不思議に思ったのは
小石を探している時は、まだ カラスは
悠然とイタズラしてました。
ですが、
小石をカラスに向かって投げた瞬間、
カラスは飛び去りました。

不思議に思ったのは、
投げた小石が カラスの近くに落ちて
その物音に ビックリしたカラスが
「ヤバイ!」と感じて飛び去るなら、
カラスの防衛本能と理解できました。
ですが、小石をカラスに投げようと
ピッチングモーションに入った瞬間に、
カラスは飛び立ちました。

つまり、カラスは 最初から コッチを
ジッと観察していたのです。
いつ 小石を投げるのか?
小石を投げるタイミングを
カラスは偵察していたと
推測しました。

それで、ワザと小石を手に持たず
さも小石をカラスに投げるような
フリをする動作を してみました。
すると、小石をカラスに投げていませんが、
それでも カラスは飛び去りました。

さらに、カラスから コッチが見えない
場所に隠れて、そこから小石を
カラスに投げました。
すると、
投げた小石がカラスの近くに落ちて
その物音に ビクッ!とカラスは驚き
飛び去りました。

つまり、カラスは 『敵』である人間が
近くに居て、小石をカラスに投げる
ことも分かっていたのです。
でしたら、コッチが 小石をカラスに
投げようが 投げまいが 関係なく、
コッチが現れたら サッサと飛び去って
くれたら良いと思ったのです。

ですから、その時の気持ちを
なんと表現すれば良いのか?
カラスはズル賢いと聞きます。
コッチが 懸命に守ろうとしている部分を
ワザと狙ってイタズラしている。
そのように感じました。
まるで、
コッチが嫌がることを知ってて、
それをオチョクルような態度でした。

『敵』であるはずの"人間"が
近くに居るのを分かっていながら、
人間の行動を偵察しているようで、
しかも、
人間が嫌がることを知ってて
イタズラをやらかすようでした。

人間社会も、このようなことは 多々 あります。
なんとなく、
カラスを 責めるわけにいきませんでした。

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