大人が夢中の日本版ハロウィーン

大人が仮装して集い、飲み、写真を撮り、
盛り上がりを見せる 国民的イベントの
日本版ハロウィーンが普及した理由を
掲載されてましたので ご紹介します。





もともと、ハロウィーンは
ヨーロッパの行事でした。

10月31日がキリスト教の万聖節の
前夜祭(イブ)にあたることから、
アメリカで子供の祭りとして
定着しました。

幽霊や魔女などに仮装して
カボチャのランタンを飾ったり、
お菓子をもらうなどのイベントが
行われます。





日本のハロウィーンは「仮装祭」として
一般に普及しました。

12月25日のクリスマスをキリスト教と
関係なく、誰もが楽しまれるのと
同じ感覚です。

ですが、外国人から見れば
異常な盛り上がりとか、夏場から
ハロウィングッズが販売されている
ことは、かなり衝撃的に映るようです。

本場のアメリカでは、子供が中心の
イベントに対し、日本では大人の
お祭り的な色彩が強く、しかも
期間が長いのが特徴です。

ハロウィンのアンケート調査によれば、
何らかの楽しみ方をする日本人は
60%以上もおられます。

もはや国民的行事になっています。





ハロウィンの仮装を楽しむ人が、
一気に増えた理由として、
「鮮やかな仮装を楽しむハロウィンは、
 写真や動画を掲載して楽しむSNSと
 相性がよく、SNS利用者の広がりが
 ハロウィン人気を高めた」
と分析されています。

楽しい衣装が安く手に入るようになり、
イベントも増え、インフラが整ったことで
加速度的に普及しました。

「女性の変身願望を くすぐるイベントに
 なってきている」
といわれます。

人間には、変身したいという潜在的な
願望が強くあります。

「日本では、他の人と同じであることや
 多くの人から好かれることを学校で
 徹底的に叩き込まれました。

 その結果、実際には欧米人以上に
 自分を表現することや変身すること
 への潜在的願望が強くあります。

 自分らしさを表現したいとか、
 自分の夢や願いを叶えたいとか、
 変身していく自分を見守って欲しい
 といった欲求が根強い」
といわれます。





「ゆとり世代」や「さとり世代」と呼ばれる
1987〜1995年生まれの若者世代から
指示されているのも特徴です。

多くの消費者が、伴に感動する時間や
機会を、消費行動のプロセスで
求めるようになりました。

周りの仲間と共に「感動している」と
全身で感じられる時間や機会を、
消費行動にも求めるようになりました。

「仲間と感動を分かち合う」

という視点で見れば、仮装パーティや
友人とともに町を練り歩くお祭り的な
要素が満たされた日本版ハロウィーンは
まさに、願ってもない機会といえます。

「クリスマスやバレンタインと比較すると、
 『1対1』でなく 『みんなで一緒に』
 楽しめる要素が、ハロウィーン人気を
 高めた要因」
と専門家は解説されます。





ハロウィーン商品やサービスの市場は、
過去3年間で2倍に拡大しました。

ハロウィーン向け商品を大幅に強化され
商品の種類は去年の2倍、販売量は
2倍以上になっています。

仮装のための衣装やホームパーティー、
女子会を狙った期間限定品などを
各企業はアピールされています。

バンダイ社は、スーパーマリオの主人公
マリオに変身できる「変身スーツ」の
発売を始められました。

ドン・キホーテ社は、一部店舗で9月から
仮装用の衣装やペイント用品の売り場を
拡充され、
「直近の5年間で売り上げが 約10倍」
になったといわれます。

サントリー社は、カボチャ風味のビール
「パンプキンスペシャル」
「リプトンスイートパンプキンティーラテ」
などの新商品を10月に発売されました。

グリコ社は、お菓子の容器トレーが
子供用のお面や帽子に変わる商品を
限定発売されています。





台湾からの留学生(20代女性)は、
8月からハロウィングッズが販売されて
いることに驚かれました。

「日本文化について勉強していますが、
 花見や花火大会のように短い時間で
  一瞬の感動を楽しむイベント好きの
 日本人が、ハロウィンで盛り上がるのは
『侘び 寂び』 といった日本人特有の
 心や美意識も関係しているのでは」
といわれます。

「日本人は面白い発想があっても、
 自分の本音を言わなかったり、
 本当の自分を見せなかったりする
 人が多い。
 ハロウィンは、そういう殻を破る場を
 提供してくれたのではないか」
と中国人留学生(男性)は分析されます。

外国人のほとんどが、ハロウィーンに
熱狂している日本人に驚かれ、
強い興味を抱かれています。

渋谷センター街のパレードの
異常な盛り上がりは、かなりの
衝撃のようです。





本場アメリカでは、子供が
「Trick or Treat! 」と言いながら、
家々を訪ねてお菓子をもらい、
練り歩くイメージが強いです。

ですが、日本は大人が仮装をして
参加するパーティという性格があります。

ディズニーランドなどのテーマパークでは
9月初旬からハロウィンイベントを開催され
「ハロウィンパーティ」が、2ケ月も続きます。

あるいは、10月31日には 会社公認で
仮装して出勤することを奨励する企業も
増えているといわれます。





衣食が足り、成熟社会となった日本は、
単純に「現物」への欲求心は減退し、
消費者が購買行動を起こすためには
「創造」につながっていることが
重要になりました。

限られた おカネや時間を費やすなら、
「より楽しく有意義に使いたい」
「もっと満足感や幸福感を得たい」
という精神的、体験的価値への欲求が
増幅しているといえます。

多くの消費者が、仲間と伴に
「今の自分は、本当に感動している」
と全身で感じとれる 『時間や機会』を
消費行動の中にまで求めるように
なってきました。





現在、マーケティング業界では
「共感」「感動」という言葉が、とても
重要なキーワードになっています。

「仲間と感動を分かち合う」という点で、
仮装パーティや友人と町を練り歩く
お祭り的な要素が強い日本版ハロウィンは、
まさに うってつけです。

「ハロウィン女子会」なるものまで定着し、
同性同士で楽しめる最大のイベントに
成長したことが、普及を後押し している
かもしれません。





仲間と共に安心して はしゃぐことができ、
さらに、SNSで自ら発信する時代に
なりました。

日本版ハロウィンは、女性パワーを
思いっきり爆発させる場になりました。

仲間とともに仮装して「写メ」をアップした
投稿記事には、注目と共感を集め、
充分に「いいね」のネタになります。

そんな好感度の高いネタが、短期間に
より多くのユーザーへ拡散されていった
ことが、ハロウィーンの普及に貢献した
といえます。





消費者から愛され、商品がブランド化
していくには、文化的な活動が不可欠
といわれます。

多くの消費者から愛されながら
商品のブランドを発展させていくには、
人間の精神を感動させ、鼓舞するような
文化的価値が不可欠です。

日本では、「実りの秋」「収穫の秋」に
日本文化を象徴するお祭りが
全国の各地方で行われます。

ですが、都会では気軽に参加できる
お祭りは少なく、「お神輿をかつぐ」という
参加型活動は なかなか見つかりません。





日本版ハロウィーンは、参加者が仮装を
しようが しまいが、パーティや行列に
加わるだけで参加できる「お祭り」です。

お祭りに参加し、それを肌身で味わうことが
日本人の重要な文化ですが、日本版の
ハロウィーンは、それを満たしています。

マーケティングにおいて、重要なことの
一つに、「鼓舞する(Inspire)」ということが
あります。

鼓舞とは、鼓(つつみ)を打って舞う
という お祭りの文化的活動を意味します。

消費者は消費活動において、従来までの
機能的価値に加え、新たに 精神的価値を
求めるようになりました。

まさに、日本版ハロウィーンには
『鼓舞すること』が備わっています。

「日本版ハロウィーンの急激な普及を
 解明するにおいて、とても重要な
 ポイントになる」
と指摘されます。





---ハロウィーンの正しい知識---
モノマガジン編集部 2015年9月30日より引用しました。

ハロウィーンは、毎年10月31日に行われる
ヨーロッパの伝統行事で、歴史は2000年前
にさかのぼり、古代の原住民ケルト人の
風習がルーツとされている。

古代ケルト人は、10月31日を1年の終わり
と考え、その日は現世と霊界の間の門が
開いて死者の魂や精霊、魔女などが
地上をさまようと信じられた。

人々はこの日に、作物や動物を捧げ1年の
収穫を感謝するとともに、たき火をたき、
仮面を被るなどして魔除けにした。

ハロウィーン仮装は、魔物に似た装いを
することで、彼らの仲間と思わせ、
身を守るためのもの。

7世紀頃、キリスト教は 11月1日を
万聖節(すべての聖人と殉教者を
記念する日)と定めた。
万聖節の前夜祭とケルトの伝統行事が
結びついたのが起源と考えられている。





子どもたちの訪問を受けた住人は、
「Happy Halloween!」とお菓子を渡す。

迎える準備ができている家は玄関の
電気を灯しておくのが歓迎のサイン。
訪問して欲しくない場合は、
消灯しておけばチャイムを鳴らさない
暗黙のルールがある。

お菓子をもらえなかった場合、
報復の悪戯をしてよいとされている。
卵を投げつける、玄関の装飾品を
トイレットペーパーでぐるぐる巻き
にするなどの悪戯が行われる。





ハロウィーンのシンボル
「ジャック・オー・ランタン」は、もともと
カボチャではなく カブだった。

昔のケルト人たちは、カブの一種
「ルタバガ」という根菜をくり抜き、
提灯にして魔除けにした。

カボチャになったのはハロウィーンが
伝わったアメリカで、カボチャの
生産量が多かったため。

ジャック・オー・ランタンのジャックとは、
アイルランド伝説の鍛冶屋の名前に
由来している。
生前に犯した悪事により、天国にも
地獄にも行けず、霊界をさまよう
ジャックが持つ提灯に由来している。

なお、アメリカで「pumpkin」とは
ハロウィンで使われる橙色のカボチャ
のことを指し、食用に向かない。





ハロウィーンは、アメリカでは1年で
3番目に多くパーティが開かれる日
となっている。

アメリカ人の86%がクリスマスと同様に
家のデコレーションする。

アメリカでは、1億7000万人が祝い、
1000万枚のグリーティングカード
が送られる。

ボストンの北東に位置するセーラムは
かつて 魔女狩りが行われた町で、
現在 ハロウィーンのメッカとして
10月の1か月間は観光客が集まる。

アイルランドは10月最後の月曜日から
11月2日まで学校が休みになる。





2013年 アメリカの大人用コスチューム人気
1位 魔女
2位 バットマン
3位 バンパイア

子ども用コスチュームの人気ランキング
1位 プリンセス
2位 動物
3位 バットマン

ペット用コスチュームランキング
1位 カボチャ
2位 ホットドッグ
3位 デビル(悪魔)


「Halloween」は「万聖節の前夜」を表す
「All Hallow’s Even」が短縮されて定着した。
「Hallowe’en」とも表記される。

日本では「ハロウィーン」と表記され、
「ハ」にアクセントをおくのが一般的だが
本来は「ハロウィーン」のアクセントは
「-ween」のほうにおかれている。





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