今日(9月19日)はたまたま休みの日で朝ゆっくり新聞を読んで
    いたら、大江さんの「定義集」朝日新聞が載っていました。

   問: 翻訳の文章には頭にすっきり入らないのがあります。
     すっきり理解するためにいい方法がありますか?

  答: 翻訳を読んでおもしろく思うところは赤鉛筆で囲む。   
         わかりにくいところは青鉛筆。  
        もう一度翻訳を読んで、囲ったところを原文で 写す。
          次に青線部分を何度もゆっくり読む。 続いて写した原書の
          その部分を、ていねいに辞書を引きながら読み取っていく。
     ここがわかりにくいと感じる所を自分で解釈して、なんとか
          自分でわかる訳を付けてみる。
         そのうちわかりにくかった翻訳の一節に自分のつけた訳文が
          添え木の役割をして、こういう意味なんだ、とつかめてくる。
          そこでわかったとおりに、自分の定訳を書き込むことができれば、
          難所は通過できたのだ。    
          やがてこの方法が翻訳のない本を読む道が開けてくる。
     それでもよく思い出すのは、翻訳と辞書を左右に、真ん中に
     原書を置いて一冊読み終わっての、頭だけでなく全身運動を
    やり遂げた爽快感。  

         そうですよね。人それぞれの方法を見つければいいのです。
    私のHPもそんな人のお手伝いを出来たらと思っています。





         


  大江健三郎 定義集  朝日新聞 2006.9.19

 【読み直すことは全身運動になる】

  精神の働きの場に参加