☆ くじら の 星 ☆

46.穴
穴を掘りすぎてしまって
丁度いい快適な深さが分からなくなっちゃった
いつもの通り、加減を知らない私は
まだまだ掘ることを止められない
仕方ない
こうなったら外の音が遮断されるまで掘ることにしよう
怖くない漆黒が見つかるといいな
怖くない漆黒は温度が必要だ
私のこの体温と同じ温度のポイントを探す為
そうね、もう少し掘ろう


45.寝床
ネコぐらいの大きさになって
ライオンぐらいの大きさの中で
生温いお湯の様な体温に包まれ
ずっとずっと
ぢっとしていたい

起きている時と寝ている時の狭間の虚ろで
薄目を開けて吐息を感じていたい
そしてトクトクと血が流れる音を聴いていたい


44.What can I do?
「どうした? オマエらしくないなぁ。」

What did you say?

すると、なんだなぁ
私が私らしく在る為には
私がもっとも私らしくない私で居ることなんだ?

ああ・・・ムズカシイ


43.at all?
「刹那」と「一期一会」

今日はこの2つの言葉が大嫌いだ

欲張りな一日がまた増える
明日も今日と同じであってほしい
一秒残らず、明日が今日と同じ日になりますように


42.蓋
蓋をあける
ひとつ また ひとつ それから もうひとつ

随分たくさん開けたな 箱の蓋
あともう少し もう少しで全部開く
そしたら一気に閉めるから


41.Stoic
義母に「貴女はホントにストイックだねぇ」と言われた。視野が狭いらしい。
前々から私の母にも、指摘し続けられていた、私のこの性格。

うん、そうなんだよねぇ。
好きなモノしか好きじゃないんだ。。
「好き」と同じぐらい、「嫌い」で居られることに幸せを感じるんだ。
「何でも受け入れる」ことなど、私には到底出来ない。

デモネ、「嫌い」に対してぎりぎりまで目を瞑ることは出来る。
そして、それが限界を越えた時、
そこから1歩前進出来る。

つまり、私は「好き」で1歩前進。「嫌い」で1歩前進。
なぁんだ・・・私って、ちっともストイックじゃないじゃん。


40.引きずり女・引きずり男
思いっきりの「後ろ向き」人生。ダメですか?
何故、世の中はドイツもコイツも「前向き」が好きなんだろう?
ワタシ結構 スキ かも。だな。
密かに人生引きずっているヒトがね。

そんなに皆頑張ったら、酸素がなくなっちゃうよ。
たまには「頑張るな」


39.Stuff
「ぼくは散歩と雑学がすき」
この本を探しているんだけど、ミツカラナイ。
何度かのお引っ越しの間に、紛失してしまったみたいだ。

植草甚一おぢさんのように「うかうかと」時間を費やしたかったナ。


38.are you crying?
NO!

not yet


37.appearance
自分をいっぽんいっぽん丁寧に並べてみる

順列組み合わせのやり直し


36.6th. May 2004
寓話の中で生きていたかったんだ
寓話の中で生きてゆくには ココぢゃダメだ

見えすぎるから

誰も道連れにしちゃいけなかったんだ
覚悟のないままページをめくってしまったこと
深く反省


35.KISS
玄関先に落っこちたままの KISS ひとつ
postman にも気付かれず ぢっと主を待っている
私は毎日知らん顔
今日も落っこちた KISS を跨いでお出掛けだ

そろそろいい塩梅に KISS の干物の出来上がり
それとも サクラのチップで燻せばよかったかな
ひらりん ひらりん KISS が舞う


34.夜空のムコウ
小学校の帰り。雨の日の電車が好きだったよ。
車中は乗客もまばらな時間帯。
私はランドセル背負って、電車の一番後ろに乗るの。
雨の所為で窓硝子が曇っている。
一枚ずつの窓にね、人差し指で絵を描いてゆくんだ。
次々と車両を前に進め、先頭の車両までの窓全てに落書き。
そうすると、降りなきゃいけない駅はとっくに通過し、気付くと終点。
「よかった」って思うんだよ。
家に帰ってからの淋しい時間が減るでしょ。
bed に入る時にママが居ない日なんかは、もう死んでしまいたいほど 淋しいんだよ。

**今日、友に送ったメール**



ラクガキデンシャは夜空のムコウを走ってゆく。

アノコロノミライニ ボクラハ タッテイルノカナ
スベテガ オモウホド ウマクハイカナイミタイダ・・・


33.・・・so on
それから
ゆっくり銀紙を剥がし
バタースカッチを口の中にぽぉんと放り込んだ
一瞬にして 滝壺から遙か離れ まぁるく削られた石ころの様に
滑らかでエロティックな優しい角が 奥歯でカチッと鳴った

そして
そして

溶けてなくなってしまった
甘美の向こうに 塩の味が幽かに残り
少し 泣きそうになったんだ


32.くじらの星が見える夜
空が澄んだ夜は、何故こんなに鼓動が激しくなるのだろう。
空に期待と畏怖を同時に感じるんだ。
星の光の冷たさに、目には見えないエネルギーの被爆を感じるんだ。

もしかして、私を呼んでいる?

いいえ、未だ行かないよ。
でも、いつか必ず行くから。
そこに行くから。
放物線など描かず、一直線で行くから。


31.coming down
雨が降って
うんとうんと雨が降って

そして地表を流してゆく

私が少しずつ剥き出しにされてゆく


30.銀の女王
やっとオーダーが回ってきたゾ。
もの皆冷え始めるコレカラの季節が好きだ。
太陽が頂点にある情熱の季節は、笑っていないとお日様に叱られる。
だけども、木々が色を変えるこれからの季節は、なんでもアリだから楽チン。
笑っていようが、泣いていようが、自然の変化がカムフラージュしてくれる。
私も「感情カメレオン」に変身。
憂いは早い時間に訪れる「闇」が隠してくれるし、どさくさに紛れて泣くもよし。
真冬生まれの私にとって、今までシャキッと伸ばしきった背筋を、胎児の姿勢に戻せる甘えん坊の季節。
今年も「コンニチハ。冷えた季節の銀の女王様」オ世話ニナリマス。


29.蜘蛛の糸
彼はカンダタになったらしい。
そして、必死にしがみついているのだ、と。
ならば、どうか、後ろに続く私を一緒に引き上げておくれ。
同じくぶら下がる私に気付いておくれ。
ソレカラ、二人であの一点の光に吸い込まれよう。


28.Shut my mouth
脳天気を装う三文オペラ役者だって、時が来れば“沈黙”の中に身を沈めたくもなる。
一切の音を遮断して、宇宙の真ん中の“卵”の中に閉じ籠もりたい一瞬がある。

今日は喋り疲れた。
明日の言葉を全部使い果たした。
舌は干涸らび、そう、明日の露を使い果たしてしまった。


27.眠れない夜には
(もうひとつの告白)

「どこに居るの?」と夜空を仰ぐ。
感じるために星を探す。
3個探さねばならない。取り敢えずは3個。
てらてらと光る夜は哀しい。
ちかちかと光る夜は嬉しい。
もっと近付かなければ見つからない夜は、車を飛ばして少しでも空の近くに。
水を感じる星を探すのは難しい。
だけども、そこには絶対に水がなければならない。
だから私は空をつぶさに探る。


26.Aug.18.2003今日--友へ--
今日は“昨日”とも“一昨日”とも様子が違っていた。
また“明日”はうんと違うんだろう。
今日は疲れたね。
“要らない今日”もあるよね。
“まんざらでもない今日”もあったけど。
だけども、愛する者達の事を想うと“愛する者達を要らない日”など一日もなかったし、これからもないんだろう。
ならば“要らない今日”“来なくてもいい明日”などないってことだ。
一日中湿気が取れず濡れたままのアスファルトで、ゴム底がキュッキュと鳴ったよ。
この音をアナタにも聞かせたいって思ったよ。


25.ウツクシキ年代
楽しみにしていた本が、あまりにもツマラナカッタので、消化不良。
こういう時は胃が落ち着くまで文字を詰め込むに限る。
というワケで夜を徹して読み漁る。
母の目で、と思って購入した本を一気に読み終える。
しかし、またやってしまった! 母の目など1ページ目から閉じられたままで、いきなり私は登場人物と化す。
それにしても、なぁんだ、なんにも変わっちゃいない。私はあの頃から停滞したままぢゃん。
手の甲は骨張ってしまったけれど「思うところ」はまだ湯気をたてたまま。

今日は子供を Hug してやろう。
そして、こう言おう。
「ほら、ソコに立っているやせっぽちはママだよ」と。

でもこうも言おう。
「オトナになるのも悪くないけどね。」「どうせならヘタクソなオトナになりなさい。」


24. Non-consonance
不協和音がアタマの中で鳴り響く。
複数の旋律を予想することが出来ず、もう音に抵抗することは止めた。
風邪をぶり返したかな。
欠けた音、どこに落っことしてきたんだろう。
なくした音はどこかでまた違う音と出合っているのだろうか。
それとも単音のまま永遠を見ているのだろうか。
目が醒めたら、汗はひいているといい。


23. Strange Days
何かがヘンだ。
方向はこれであっているんだろうか?
絹漉豆腐の上を歩いているみたいな気分なのに、ちっとも慎重になっていない。
ボロボロと崩れてゆく道程を、このままにしておいてもいいんだろうか。
ヘンだ。絶対ヘンだ。
そんなふうには教わってこなかったよ。
ムカシはそれは大きな間違いだったよ。
いつの間にルールは変わってしまったんだ?


22. Decided
Better to be a lion for a day than a sheep for a lifetime.

一生羊でいるよりも、一日だけでもライオンでいる方がいい。


21. Time Warp
唐突に「いつの頃に戻りたい?」と聞かれた。
25 歳の時に、と念じた。
今度は「何をリセットしたい?」と聞かれた。
そんなつもりぢゃなかったのに。
ただ、あの頃の噎せ返る様な生々しい濡れた空気をもう一度嗅ぎたかっただけなのに。
リセット・・・リセット・・・リセット・・・
思い付きもしなかったその単語に混乱し始めている。
ハナシがチガウ。


20.さいはてサンバ
帰宅すると子供が部屋で踊っている。
激しいステップを踏んだかと思うと、急にうずくまったり、時折怯えた様に振り返ってみたり。
なんでも、初めて「さいはて」という言葉を覚えたとのこと。この言葉が体を直撃したと言う。
では何故「サンバ」なのか、そこのところがよく分からないけれど、ブルースやエレジーでなくてよかったと思う。
お尻の蒙古斑がようやく消えた今からそんな世界を描かれても困る。
だた、驚いたのは、頭に描く場所が「北」の果てだと言うのだ。
そう言えば、私が思い浮かべる「さいはて」はいつも南北の縦両極のどちらかだ。不思議なことに東西ではない。
子供とはいえ、本能で感じるトコロは同じなんだな。
しかし・・・やっぱりサンバはヘンだ。北のさいはてには似合わない。


19.All or Nothing
0 か 100 の人生を歩んできた。年がら年中ハムレットな気分で。
或る日より、分割をおぼえた。
50:50 それとも 30:70 そんなあたりのポジションの在り方をおぼえた。
快適なモノである。実にラクチンな場所を見つけたものだ。
しかし・・・
なんとなく後ろめたいゾ。お尻がこそばゆく落ち着かないゾ。
でもなぁ、果たしてもいちど 0-100 に戻れるんだろうか?


18. War
恐怖に佇まなければならないのは アンタ達ぢゃない。
その場に居るのはワタシの子供だ。
大地に血を流す為に、親は子にこの血を伝達したワケぢゃない。
ならばオマエが戦場に赴くがいい。
赤い雨が降った日に、自分の愚かさを呪うがいい。

真珠はアコヤガイが「イタイ、イタイ」と流すナミダ。


17. 遠慮
外の木が繁りすぎ、枝を大らかに伸ばしてくれたので、遂にビング・ルームの窓が開かなくなった。
あれは何という名前の鳥だろう?
数日前から、どうやら巣作りの為の偵察に頻繁に来ている。
よりによって、一番窓側に近い枝がお気に入りの様子。
スズメよりも小さなシャープな鳥が小首を傾げたところで、その偵察者と目が合った。
私も同じ方向に首を傾げる。
「ワカッタヨ。ウッタエナクテモ イイヨ。」
雛が巣立つまで、月極で啼いておくれ。


16. 移動
結局正しい音を出してやれないまま、年老いてしまったバイオリン。
ケースの隅にミイラと化した松ヤニを見つけ、手の平で転がしてみる。
くすんでしまった黄色からは「昔」の匂いがする。
二度と定まる事のないチューニングに、それでも神経質なまでに敏感になって弦を弾く。
今なら立派な「キラキラ星」が弾けるかもしれない。

I'm calling your name.


15. Don't Touch Me
ふたつ 秘密がある
ひとつめ ひとりの大切な人に対してコウベを垂れる
ふたつめ 考えるだけで内蔵がぐつぐつ沸騰する


14. Lay Down
風が吹いた夜、家中の窓を開け床で寝た。
たまにはベッドも身軽な夜を過ごしたいだろうと、今夜はベッドを労る日。

湿りを含む風。密度のある風。カーテンを水平に揺らす風。
この風、体に覚えがある。
ああ、そうか。これ、夜の浜辺の風だよ。
空と水平線の境のない漆黒から吹くこの空気は、体中の細胞と浸透圧が同じ値。

花火の燃えカスの隣の冷えた砂の上。リビングルームが浜辺になった夜の事。


13. B♭
あれは、マーク・ストランドだったかレイモンド・カーヴァーだったか忘れてしまったけれど、
その短編集にあった興味深い一節。
ある男が部屋の音を全て遮り、耳をすます。
唯一耳に聞こえるのは、冷蔵庫の「ぶーん」という音のみ。
ソファーに身を沈め、その音に溶け込む男は安息。

冷蔵庫のあの音は B♭ だそうだ。
そして、それはママのお腹の中の音。


12. アシタ 海 ニ イコウ
いつも思いつきで「今」行動するのが、長年のスタイルなんだけど、海を見たくなる時だけは「今」ではない。
不思議なんだけど、海だけは何故か「明日」行こうと思ってしまう。
そういう時は大抵ココロがどこかに行き着いた時で、これまた大袈裟な青春ドラマ如くのシチュエーションが
頭で展開されていたりなんかして、苦笑い。
それでも「明日」待っていてくれる海原は、決してチープではなく、堂々としてそこに在る。
視界の中に海のない生活の私にとって、たった1時間クルマを走らせた場所に存在する海岸ですら特別の場所なんだ。
だから、明日、海に行こうと思っている。


11. A to Z
A=Analytical(分析的)Z=Zen-Like(禅の様な)
A つまり分析的アプローチ・エネルギーと Z つまり禅エナジーを融合させる
すると、時代に嵌ることが出来るのだろうか?
どうしても置いてゆかれる。気付くといつも「異端」だ。
畏れてなんかいないけど、横目でしか見れない世界の蔓延。

張り詰め過ぎると、眠くなる。zzzzzZZZ・・・・


10. なのに、どうして
色は欧州。目に見えるモノ全てはヨーロッパに軍配があがる。好むはヨーロッパ。

大人と子供のまさしく狭間の頃 spiritual な事は、全てアメリカが教えてくれた。
風の行方も、佇む場所も、彷徨う魂も、そして Home。
・・・だから、だからこんなに悔しいんだよ。
張り裂けそうなココロの叫びを歌ってくれたぢゃない。
なのに、どうして?


9. 化学変化2 HORIZONS
今日は不気味な「朝のハト」は啼かなかったので 胸を張って朝を歩く
一直線に進むだけ進んで それから地平線の向こうを覗き込んだんだ
今日はここまで
帰りは風が助けてくれたので 寄り道せずに済んだ
それにしても 強烈な風だ あのネコ 斜めになって耐えている
耐えなくてもいいのに お家に帰ればいいのに


8. 化学変化
学んだ事を教訓に次の事態に活かそうとする。

もしかしたら、段々狡くなってゆくのかなぁ。
私は・・・少なくとも、あの汚いハトよりバカだ。


7. BLOWIN' THE WIND
傷を舐め合うのは苦手だけれど、それでもソレを欲する日があるんだ。
だけど、舐め合う相手は決して「人」にはしない。これが私の鉄則。
歌に舐めてもらい、絵を舐める。抽象的なモノを具象化してみる。
今日は BOB DYLAN の声で癒してもらう。

「風に吹かれて」

Blowin' The Wind

ったく・・・どれだけ歩きゃいいんだろ
人間扱いして貰うために
一体 幾つの海を越えればいいんだ?!
空を航海する白鳩が、砂の上で安らかに眠るために
おいおい どれだけ大砲をぶっ放せば気が済むんだ?
そんなモン無くなってしまえ!

うん 答は・・・ほら風を見なよ
ほら 風の中で舞っているだろ

いつまで空を仰いでなきゃならないんだ?
真理を見出すために
んでもって、何個耳を持てば満足がいくんだろう?
慟哭を聞き取るために
アイツ 一体どれだけ殺しゃ気が済むんだ???
死にすぎだってば・・・

だからさ その答は あの風を見てみろよ
風の中に吹かれているぢゃないか

嗚呼 いつまで時を数えればいいんだ?
大海が山を呑み込むには
籠の扉が開き 解放への道を・・・もう待ちくたびれたよ
もう疲れたよ 見て見ぬふりは・・・

全ての答は 風の中に吹かれているんだ
そこには「風」が吹いているだけなんだ


6. BLOWIN' THE WIND
*** Blowin' in the Wind / Bob Dylan ***

How many roads must a man walk down
Before you call him a man?
Yes, 'n' how many seas must a white dove sail
Before she sleeps in the sand?
Yes, 'n' how many times must the cannon balls fly
Before they're forever banned?

The answer, my friend, is blowin' in the wind,
The answer is blowin' in the wind.

How many times must a man look up
Before he can see the sky?
Yes, 'n' how many ears must one man have
Before he can hear people cry?
Yes, 'n' how many deaths will it take till he knows
That too many people have died?

The answer, my friend, is blowin' in the wind,
The answer is blowin' in the wind.

How many years can a mountain exist
Before it's washed to the sea?
Yes, 'n' how many years can some people exist
Before they're allowed to be free?
Yes, 'n' how many times can a man turn his head,
Pretending he just doesn't see?

The answer, my friend, is blowin' in the wind,
The answer is blowin' in the wind.

コレ、自分の言葉で訳してみようかと・・・。
風の中に入りに行かなきゃ。


5. 添い寝
露が生まれたての淡いクリスタルの様だったので、視線をそこに合わせ、出来ればそのまま溶けたいと思った。
シロツメ草は甘く匂い、その葉はふるふる揺れ、このまま天国の住人になる。
大地に添い寝。
露が光の粒子となって、昇ってゆくまで、ここで添い寝。



4. 歌
君は静かに 音もたてずに 大人になった

人混みの中、天井のスピーカーから突然その歌が聞こえ、そしてこのフレーズ。この声には聞き覚えがある。
そして・・・
ああ、イヤだ。涙が止まらない。
ムネノナカニ イッタイ ナニガ ヒット シタンダロウ
止めてくれ、今すぐこの映像を停めてくれ。頭の中の画を掻き出したくなるよ。
ズルイ歌


3. J.アーヴィング
いつの頃からか、J.アーヴィングの小説を読みあさっている。
「ガープの世界」「ホテル・ニューハンプシャー」はもう幾度となく繰り返して読んでいる。
原作を越える映画はそうそうないけれど、この2本に関しては、本同様に楽しめた。
なんでもない生活の中、或いは、ものすごく起伏があるにも拘わらず、なんでもない様に普通に生きている彼の小説の中の登場人物。
そんな人間になってゆきたい。自分の場合は些細な事でも、なにもかもが大袈裟になってしまう、落ち着きのないこの生活が、シンドクてたまらない。


2. Francesca
Francesca Romana (ローマのフランチェスカ)というのが正確な名前。
これはたまたま、私の God Mother がつけてくれたのだが、私はこの自分の名前がとても好き。

イタリア、ローマから車で2時間程の所に Asisi(アッシジ)という街がある。
ここは、聖フランチェスコの名で有名なカソリック信者にとっては、巡礼の街。
映画「Brother Sun Sister Moon」は聖フランチェスコの生涯を描いている美しい映画だった。
彼が生れ育った街がアッシジ。私が世界で一番好きな街。
今でも十字軍の靴の音が聞こえてきそうな、中世に迷い込んでしまいそうな、古く、清廉な街である。

フランチェスコとフランチェスカ、響きが似ている事だけでも、体が震える程嬉しい。

街の端にある、フランチェスコ教会の中のジオットのフレスコ画、絵の中に入り込んでゆきたい衝動を、
押さえられなく、思わず涙してしまった聖フランチェスコの姿。
彼の話は又いつか、機会があったら、書いてみよう。

アッシジの様子がわかるページ


1.「くじら の 星」の こと
時々、思う。
人間の体のバイオリズムが「月」に支配されているのは、どうやら間違いない様で、特に自分が女だから、
余計に「月」は身近に感じる星のひとつである事は否めない。
ここで、いつも思う。他の生きとし生けるものも、やはり「月」が支配しているのだろうか、と。

星の引力に、体の中がなんらかの影響を、受けているとするならば、それは「月」だけではない筈。
勉強すれば分かる事なのかもしれないけど、そこを敢て想像だけで考えるのが面白く、幾度も幾度も飽きる事なく、
東京のまずしい夜空を見上げ乍ら、一番輝いている星にテレパスを送ってみる。

或夜、遂に見つけた。確かに感じた。
その星は青白く、冷えた光を放っており、水のにおいがした。
それが「くじら の 星」との最初の出会い。


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