アパートを出て駐車場までタッタッタッ、車のドアを開けて
クモの巣が風になびいてヒイラヒラ、私にまとわりついて
新聞を配達して、「今日も暑くなりそうだね……」と語って
クワで獲ったら傷がついたって、じゃがいもをいただいて
ブドウ棚の下、小さいカエルがぴょんぴょんはねて
そろうりそろり、踏まないように歩いていって
抜けた途端、帽子のひさしに光がワーッと集まって
草の中からチョウチョが湧いて
私の体をクルクル回って
垣根の陰、露に濡れた花をそーっと起こして
赤ちゃんが生まれた家、子猫も生まれて
まばたきしない黒い眼でじーっと見つめて
裏山の奥の鳥たち、チィチィチィとないて
ああ、
目の奥がジーンとなって
鼻の中がツーンとなって
喉の出口に何かがつまる。




心に映る風景を書き留めて…
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