夫婦の危機の4段階
人格を否定せずに行動だけを批判する。
これは怒りの表現には大変大切なことである。
怒っているのは相手の人格のせいではなく、相手の行動のせいなのだ。
怒りを表明する時には、相手の人格を非難する表現ではなく、相手の行動を問題にする 表現を使うとよい。
だいたい人格を非難すれば、相手は防御の体勢をとって頑固になる。
これは夫婦喧嘩の時によくそうなりがちである。
これに関連して、夫婦の危機の4段階
第1段階
行動についての批判にとどまる。
「遅かったじゃない」、「私の話を聞いてないの?」「話の途中で口をはさまないで」
第2段階
人格についての非難がはじまる。
具体的には2つのパタ−ンに分かれる。
(1)「また」とか「いつも」とか「決して」という言葉が使われる。「また、遅刻?」「いつも文句を言うんだから」、「決して人のことは考えないだから」
(2)人格的に決めつけるような言い方をする。
「自分勝手なんだから」、「不公平なんだから」、「ずるいんだから」
第3段階
次の2つのパタ−ンに分かれる。
(1)関係が壊れるという脅迫がなされる。「このままじゃ、もうやっていけないわ」、
「もう君を信頼することはできない」
(2)家族や出身の悪口を言う。「お義母さんそっくりだな。不平を言ってばかり」、
「あなたの生まれじゃ、しかたないかもしれないけどね」
第4段階
暴力がふるわれる。
ちなみにこの4段階は職場の人間関係にもあてはめることができる。
「どうして会議があると教えてくれなかったんだ」(第1段階)。
いつも単独行動をとる んだから」(第2段階)。
「君とは一緒にやれないよ」(第3段階)。
コ−ヒ−の自動販売機の前で殴りあいの喧嘩(第4段階)。
確かに人格を非難すれば、それだけ怒りも伝わるかもしれない。
しかし、それと同時に仲 直りするのも難しくなる。
だからこそ、人格を非難せずに行動だけを問題にすることが大切なのである
(もちろん、別れることを目的にしているのなら、話しは別であるが・・・)
出展 感情力
フランソワ・ルロ−ル クリストフ・アンドレ 共著
紀伊國屋書店
