離婚の影響
サンフランシスコの心理学者ジュディス・ウォラ−スタインが、離婚した夫婦とその子供の研究にとりかかったのは、今から15年以上前のことでした。
それ以来、ウォラ−スタインは、60組の中流白人のカップルとその子ども131人について追跡調査を行い、さらに1980年代以降、2000組以上の家族カウンセリングを行っています。
これらの豊富な経験から、ウォラ−スタインは、強い怒りを持ち続け、以前のパ−トナ−を許せないカップルが多いと証言しています。
ウォラ−スタインの報告には「離婚に間違いがなかったと感情的に納得している夫、妻、子どもには、まだ会ったことがありません」と書かれています。
カウンセリングを行った人々は、心の中で「結婚生活に終止符を打つことにした決定に関して、間違いや失ったものがあった」と信じています。
お互いに別れた相手を、必ずといっていいほど非難しますが、その非難
は自分には向けられません。ウォラ−スタインの調査中、女性の半分と男性の三分の一が、離婚後10年たっても以前の相手への怒りを捨てていませんでした。
また、離婚をした親の子どもたちは、親をとどめておけなかったことで自分を責め、別れたことで両親を責めことが非常に多いようです。
カウンセラ−の立場として、離婚夫婦の子どもに対しては、親への怒りを克服し、最終的には親を許容できるようにすることが、大切な課題になるとのことです。
多くの離婚夫婦とその子どもたちにとって、いつまでも相手を許さずに怒りを抱えているのは、耐えがたいことであるにちがいありません。
文献:怒りのセルフコントロ−ル 株式会社 創元社刊
著者 レッドフォ−ド・ウィリアムズ/ヴァ−ジニア・ウィリアムズ
