カップルの燃えつきと家事の分担について
カップル・夫婦・恋愛の家事分担と燃えつきについて転載します。
家事の分担は、予想に反して、カップルの燃えつきを防ぐ変数にはならなかったことは注目すべきである。
カップルは二人の関係を全体として前向きに肯定的にみているとき、二人がそれぞれ相手に聞いてもらっているし気にかけてもらっていると感じているとき、二人の関係が人生に充実感を与えているとき、家事の分担そのものは比較するに値しない小さなことのように思われる。
労力節約器具の開発にもかかわらず、今日より五十年前よりも家事が多くなっている。
そう、電気洗濯機や乾燥機がある。
しかし、また別々に洗う必要がある衣服が以前よりもふえて家事評論家は家事の分担という考え方を推奨するけれども、女性は依然として家事の重荷のほとんどを担っているのである。
国民調査は、妻たちはきわめてしばしば夫の散らかしについて不満をいい、夫たちはきわめてしばしば自分の散らかしについての妻の小言に不満をいうと、結論に達している。
しかしながら、カップルの燃えつきの研究によると、家事と燃えつきとの有意の相関は出てこなかった。
女性は家事の重荷を男性よりも多く負担していると感じていた。夫は家事をしても感謝されないと感じていた。
両方のケ−スにおいて、二人の関係をつくっていくのもこわすのも、家事ではないのである。
家事についての不満は、二人の関係においてほかのストレスがあることのバロメ−タ−になる。
ほかのこと、とくにコミュニケ−ションとセックスがよいときには、家事は重要ではないと考えられ、しばしば冗談の対象になるのである。
コミュニケ−ションがよくなると、性生活がよくなる。
性生活がよくなると身体的魅力が増す。
身体的魅力が増すと、二人の関係全体を前向きにみる能力が増す。
それがコミュニケ−ションをよくする。
そして、次々とよくなっていく。
変数は力動的に互いに影響し合っているので、どの領域においてもプラスの動きをすると、上方向にらせん状に昇りはじめる。
一方マイナスの動きをすると、下方向にらせん状に下りはじめ、その最終段階が燃えつきである。
カップルがすべきことは二人の関係に対して前向きの、肯定的態度をとることである、あるいは、二人の関係におけるコミュニケ−ションの質と量を改善することである。
恋愛と結婚の燃えつきの心理
A・M・パインズ著 北大路書房刊
