04年9月


『トイレそれは便所』 04年9月30日


最近の若い女の子が路上や電車内で座り込む光景は大して珍しくなくなってきたが今日俺はその進化系を見てしまった。
仕事中、用を足す為に公衆便所に入ったところ便所内で男子高校生二人が座って喋っていた。厳密には一人が個室大便器に座り向かい合う形でもう一人が座り込んでいるという絵図。何かいろんな話をしていた。そんな二人の対角線上で黙々と用を足していくサラリーマンのオッサンたち。(俺含む)

うわぁと思った。
このうわぁは他に何の意味も隠喩も暗喩もない。
うわぁといううわぁ。
うわぁ。


『ZOO』 04年9月28日


下の『SAW』でもう一つ連想したのが乙一『ZOO』に収録された短篇『SEVEN ROOMS』。チェインソーを持った殺人鬼によって密室に閉じ込めれた幼い姉弟の悲劇を描いた『CUBE』ミーツ『悪魔のいけにえ』と言うべき佳作。書評なんかを見てても意外とこの作品に触れる人が多いんでああやっぱインパクトあったもんなあ最後ちょっとウルっと来るしとか思っていたらタイミングよく『ZOO』映画化の話が耳に入った。でも『SEVEN ROOMS』は外されたみたいだけど。短篇のいくつかをオムニバス形式で映像化するらしい。どの作品もすごく面白かったんで個人的にも非常に楽しみであります。

『悪魔のいけにえ』と言えば日本ではコケた(当たり前や)『テキサス・チェーンソー』がDVDで出る。アナザーエンディングや未公開シーン他特典盛りだくさんなので買うつもりだがあらためて考えるに新レザーフェイスは確かにパワフルで頑張ってたけど本家レザーフェイスが持つファッション性・色気が欠けていた。言うなれば前者がスリップノットとしたら後者はデビュー全盛期のアリス・クーパーもしくはデヴィッド・ボウイみたいなもんですわ。どっちが良いとか悪いとか人それぞれやろうけど俺はやっぱオリジナルが好きや。

こういうの好きな人集まれ〜


『SAW』 04年9月27日


予告を見て「うおー観てえ」と思った。

連続殺人鬼“ジグソー”によって惨殺屍体と一緒に密室に鎖で閉じ込められた二人の男がただただ生き延びる為に殺人鬼の要求するテストを繰り返させられるという正気度2000%不足上等!ホラー映画。アメリカのマニアの間で熱狂的に受け入れられて満を持しての日本上陸。予告からは『CUBE』ミーツ『es』という雰囲気がした。その前に流れた『Jホラーシアター』(←なんじゃいそら)の映像が一瞬で消し飛んだ。彼女は死んでも見ないと思うんで一人で観に行こう。“非常に不快でストレスが溜まる映画なので一人で観てください”と予告でも言っていたし。

今公開中(?)の『クライモリ』(←邦題がええ!)も観たい。アホな若者が森に住む人間喰らいの化物一家に捕まってギタギタの〇〇〇〇の××××にされる映画。(とてもじゃないけど書けません

こういうの好きな人集まれ〜。

『SAW』 ウェブサイト


『SURVIVE STYLE 5 』 04年9月27日

というわけで仕事が終わってから観て来た。
非常に楽しみにしていた。
で、感想としては「ああマグノリアやなあ」と。

いわゆる世間大多数で面白いと認められているらしい人が作った映画です。だからああ面白いなあと思えるところもあったしああ俺とあわんなあというところもありました。トータルでは3:7くらいでした。以下思ったこと。阿部寛が良い。あの役を一徳がやる必要はない。津田寛治は好きやけど今回のノリはついていけなかった。カムベイビが流れたらそら笑ってしまう。荒川良々はじめて良いと思ったかもしれない、浅野忠信とのやりとりとか鮫肌を思い出した。ああマグノリアやなあ。

SURVIVE STYLE 5


『メガネ』 04年9月27日


いつものように仕事に出てどうも違和感があるなあと思っていたら横断歩道で向かいに立っている人の顔が認識できないことからつまりメガネを忘れてきたことにようやく気づいた。メガネをかけるようになって結構な月日が経ったが、無いとここまで不便とは・・・。裸眼の視力は相当低下していることだろう。

ちなみに俺はこういうミスをよくしでかす。
高校三年のときカバンを忘れて手ぶらで学校に行ってしまいホームルームで気がついて担任に「すいません取りに帰ります」と言って家に取りに帰ったことがあった。クラスメイトは失笑し、教師はその話を聞いて「信じられませんねえ」と言っていた。
ふと思い出した。


『結婚』 04年9月25日


というわけで大学時代の友人が結婚したんで二次会に行ってきた。
神戸のパンが上手いことで有名なダイニングでの貸切パーティ。
同回生が集い、ちょっとした同窓会のようで楽しかった。
友人も幸せそうだったし嫁さんも綺麗だった。
こういうのを見るとやはり羨ましくなる。
お幸せに!


『パンダとササノハ』 04年9月23日


今日は早起きしてヒルトンで朝食をとった。
俺は自他共に認める痩せの大食いなのだが、どうもバイキング形式になると相性がわるい。軽く料理を取って御飯一杯で満腹となってしまった。キャしい。

それからタワレコでアルバムを購入。
今日の日記タイトルにした『パンダとササノハ』という2人組ユニットのリミキサーアルバム。俺には不似合いすぎるお洒落〜な一枚。でも試聴していいなあと思ったんで買った。本当はマリリン・マンソンのベスト盤を買うつもりだったんで、この違いはなんじゃと思った。

それからスーツを一着購入。
仕事ではなくプライヴェートで着る為のもの。といっても当然そんな機会は1年で数回あるかないかくらいしかないため、ほとんど自己満足である。でもいい。こういうことしていないと老いが激走する気がする。

それからジーンズを一本購入。
これも雑誌で見て欲しいなあと思ったもの。良い物が買えたとほくほく。俺は自他共に認める守銭奴でケチだが使うときは使うぞ〜。

それから奈央ちゃんとK嬢とキリンジのライヴに行った。
コアなファン2人に付き添う形となったわけだが、いいライヴだったと思う。前に観たときより烈しいものになっていた気がする。

神座でありえないくらい大盛ラーメンを軽く食して今日はおわり。

パンダとササノハ『これが、おしゃれなんでしょ』


『祈るように今日も灯が灯る東京』 04年9月19日〜20日


というわけで行ってきたトウキョウ。

他人に冷たいという孤高の街で果たして俺はやっていけるのかと少々不安に思いながらも早朝新幹線に乗る。

村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』をカバンに入れていたが、とりあえず新大阪の駅で『ボボボーボ・ボーボボ』14巻を購入。

車内ではそれを読み耽りながらCDを聴く。
行き先に合わせてセレクトした楽曲はエレクトリック『トゥイステッド・テンダネス』とアラブ・ストラップの5枚目のアルバム。
前者はバーナード・サムナー(ジョイ・ディビジョン〜ニュー・オーダーのヘタヘタヴォーカル)と元スミスのジョニー・マーによるユニット。うわーというくらいのキラキラぶりが逆にありすぎる名盤。今一番よくかけるアルバム。後者は妖しいオッサンがお洒落なサウンドに合わせてキショい恋愛を語るデュオ。でもジャケットも曲もお洒落。お洒落な人が聴きそうなアルバム。でもキショい。一曲目が白眉。

そうこうするうちにトウキョウ着。
先に都入りしていた彼女と後輩に会って新宿でご飯食べて新宿を観光していろいろ見て、渋谷へ行った。舞城王太郎の直筆イラストを見ておーと思った。でも一番印象に残ったのは「うわー渋谷の街ゴミだらけで汚いわ」ということだった。とりあえず面白そうなとこがいっぱいあって良さげだった。

翌日は丸の内オアゾへ行った。丸善に行った。森山大道写真展をやっていて恥ずかしながら俺はこの人をこれまで知らなかったのだが、おーと思った。難しいことはよくわからんけどもあの犬の写真はカッコよかった。無知な俺にも十分伝わった。その後東大前に行った。弥生美術館というところで竹久夢二の展覧を見るためだが、それよりもむしろ俺は、偶然一緒にやっていた石原豪人展にやられた。少し前に作品集を見る機会があって、それ以来、豪人に非常に興味があったのだ。戦後間もない頃の怪奇・探偵小説の挿絵なんかで幼少時から俺は豪人の絵を目にしてきただろうし、後年は『ファミ通』なんかにもイラストを提供していたことがわかり驚いた。展示されていたマリオ物語のアホイラストを見て「うわー覚えてる!」とわけのわからない感動すら覚えた。マイケルジャクソンはどうして年を取らないのかを図解で示したイラストも愉快だった。というわけで非常に満喫。

その後はお洒落ショップを見て回って帰った。
あっという間のトウキョウ訪問だったが、思ったほど言葉の違和感もなく、あー面白かったというのが感想。俺はこの街でも暮らしていけると思った。おわり。



『デビルマン』 04年9月22日


さてXデーが間近に迫ってきたんで映画『デビルマン』をボロクソに貶そうと思っていたらいろんなところですでに「そこまで言わなくても!」と思わないでもないくらいこき下ろされていたので、否定するのは映画を実際に観てからにしようと思った。成人指定にならないようなヌルい作品だという時点で作ってる奴等の気概が知れたというものだ。主役の双子もほんまに死んでくれ。頼むから。

その日は『恋の門』も映画公開。
こっちも劇場出たらため息でそうや。

来年は『姑獲鳥の夏』
これも観たら違う意味で目眩がする気がする。

3つとも観たらまた感想を記す。


『民明書房に就職が決まりました!』 04年9月18日


仕事を終えシャワーを浴びながら男塾三号生男爵ディーノのことを考えた。彼は塾生なのに男爵なのか?男爵なのに塾生なのか?前者か後者かで意味はかなり変わってくると思った。学ランにシルクハットというスタイルが醸す余裕からは前者の意味に取れそうだが矢印の髪型からは後者の情けなさが滲み出る。答えは出なかった。

<男塾入塾漢字テスト>
@すべては威勢よい挨拶から『
おす』!
Aまずは男塾名物『
らぐびー』!
B続いて男塾名物『
ぼくしんぐ』!
C最初の試練ですよ『
きょうらだいよんきょうさつ』!
D塾生同士の死闘の時間『
だいいしんぱーれんせいは』!
Eラストは滅茶苦茶『
ばとるおぶせぶんたすくす』!
F『
わんたーれん』の「死亡確認!」には騙されるな!!

『暁!!男塾』おもしろいのは“青年よ、大死を抱け”というサブタイトルだけ。幼年時代の平八の話にいたっては最悪。でも今後あのマッカーサー殿の名台詞『EDAJIMAが十人いたら我々は負けていた』が聞けるかもしれないのでそれは見逃せない。『民明書房大全』は男塾世代必読!(泣けます)

The  男爵ディーノ


『暗黒館の殺人』 読了 04年9月17日


『白夜行』同様一気に読み終えた。
8年待った甲斐があった。

作家綾辻行人の集大成と言うべき作品になっていた。

中村青司、暗黒館、双子、檻、死者の蘇り、密室殺人、時の齟齬、叙述トリック、記憶喪失、紅蓮の炎、論理的推理、嵐の山荘、ブラド、ダリオ・アルジェント、ミケーレ・ソアヴィ・・・。
キーワードは数限りなく。

今回物語のあらゆるところに散りばめられた大小の謎。
その中でも特に大きなウェイトを占めていたであろう謎(描写の違和感、及び『中也』の正体)に関しては序盤で看破した。ファンサイトなんかの書き込みでも、すぐに気づいたと言う人は(コアなファンであればあるほど)多かった。そのことに対して、また作風そのものに対しても、結構否定的な意見が多かったように思う。

が、俺はむしろ逆でその“真相”に気がついたとき、その通りであってくれ、と強く望みながら頁をめくっていった。そうなのだ、ここではこのオチにするしか形は決まらないのだ。たとえ予想通りでも“意外な真相”に変わりはなく、シリーズターニングポイントとして“これ”は必要なことなのだ思いながら。

ラスト。待ち望んだ“一文”が出たとき、俺は思わず本を閉じて目を瞑りため息をもらした。

もちろんこれ単体で十分楽しめる娯楽作品だが、やはり俺としては館シリーズ全てを読破してからこの、“最新”作品に触れて欲しいと強く願う。

綾辻行人『暗黒館の殺人』


『白夜行』 04年9月16日


参った。
おもろかった。
おわり。

というわけにもいかないしいきたくないんで。

19年前大阪で発生した質屋殺し。
刑事たちの必死の捜査で容疑者が浮かぶも不審な事故死自殺によって事件は迷宮入りする。

物語は被害者の息子“桐原亮司”容疑者の娘“西本雪穂”をとりまく様々な人物の視点を通して、この二人のその後の生き様を描いてゆく。

桐原と雪穂はまったく接点のない、それこそ天地逆の人生を歩んでゆく。周囲の人間たちはことごとく不幸に見舞われながら、それを踏み台にして二人は別々に“成りあがって”ゆく。そこに見え隠れする強烈な悪意。それを見守る強固な意思。

すでに時効も成立したある殺人事件の真相を追う老刑事、事件以降表舞台から姿を眩ました男、大企業重役の妻にして、自身名うての経営者として地位と名誉と権力のすべてを手にしさらに頂を目指す女。それらが一点に重なるとき、この白夜の世界にもたらされたものは、光か闇か。

宮部みゆき『模倣犯』を髣髴とさせる重厚な構成に、“真相”に近づきすぎた邪魔者が排除されてゆく『オーメン』のような展開。
月並みな表現だが、まさに息つく間なく読ませる、まごうことなき大傑作である。

特に俺は桐原亮司という男にものすごく惹かれた。
ある部分で徹底的に冷酷になれある部分で隠していた優しさを見せる。本当に強く本当に聡明でだからこそ悲しい。

あと、(舞台が大阪のため)大阪弁が出てくるのがいい。
他府県の人はよく「大阪弁は怖い」と言うけれど、それはそれだけ感情が剥き出しになる言葉だということ。怒っているときは本当に怖いし、だからこそ逆に、悲しみに満ちたとき、それは酷く哀れで惨めに聞こえる。

東野圭吾『白夜行』


『暗黒館の殺人』 04年9月10日

出た。
8年ぶりの館シリーズ。
というわけで今日のテーマは綾辻行人と私。
と言っても何を書いたらいいのか何から書けばいいのかわからん。

なので箇条書きにしてみよう。

・俺が最初に綾辻作品を手にしたのは中3のとき。タイトルは『霧越邸殺人事件』→このときは綾辻行人の名も知らず
・その直後に手にした『殺人鬼』。で、両作品が偶然にも同じ作者であることに気づく。→興味を持つ。
・有馬温泉に行く車の中で『殺人鬼』を読んで思わず咆哮する。→俺が読みたかったんはこれや!
・綾辻行人のデビュー作にして氏のライフワーク“館シリーズ”第一作『十角館の殺人』を購入する。→ラストのトリックで文字通り昇天する。世の中にはこれほどまでに面白い小説があったのか!
・この頃高校生で友達がいない俺は梅田の紀伊国屋で“館シリーズ”を購入して阪急電車で万博公園へ行っては太陽の塔の前のベンチで日が暮れるまで読み耽るという休日を過ごす。→至福。
・高3のころ、遂に『殺人鬼U−逆襲篇−』発売。→でも読めない。読むと愉しみが終わってしまうから。でも読んだ。おもちろかった。
・PSで発売された館シリーズをテーマにしたRPG(!)を購入。→プレイ。とんでもない内容だったが根性でラストまでプレイ。クリアする。
・しばらく綾辻離れ。(というか作品を全て読んだ)

・そして就職

・仕事で綾辻先生の“お手伝い”をする機会を得る。→生きててよかった。神様ありがとう。そのとき頂いた名刺は他のどれよりも大切です。→俺『殺人鬼V−復活篇−期待しています!』先生『キミ、珍しいねえ(苦笑)』
・『暗黒館の殺人』発売。通常版購入。限定版予約購入。

おわり。

<本格〜新本格の流れ>
江戸川乱歩や横溝正史といった大作家が構築した国内本格ミステリという一ジャンル。陰惨な連続殺人・一癖も二癖もある容疑者たち・密室不可能犯罪・あざやかな推理を披露する名探偵・そして意外な犯人。そこにあるのは淫靡魅惑的浪漫。時を経てそれは徐々に分流し、次第に森村誠一や松本清張を代表とする社会派ミステリが主流化してゆく。いわゆる『本格もの』は時代遅れ・非現実的との烙印を押され隅に追いやられていくことになる。それに対し(当時の)若手ミステリ作家たちは自分たちが幼少時から愛してきた本格ミステリ復興を掲げて様々な本格作品を発表。その筆頭が京大ミステリ研出身の綾辻行人。“綾辻以後”に誕生した若手ミステリ作家たち(及びその作品群)は『新本格』と呼ばれ一大新本格ブームを巻き起こす。その流れは後に清涼院流水・京極夏彦・舞城王太郎といった作家を輩出、もはや新本格・ミステリといった言葉では括りきれない大きなうねりとなって今も伸び続けている。現在の新本格はいわゆる“同人・萌え・おたく”を捕り込んで、またもや新しい次元『真・本格』に到達しつつある。正直、今の流れには俺もついていけない。

綾辻行人データベース


『映ってる!』 04年9月8日


今テレビを見ていてどうでも良い芸人が某美容院の社長宅を見て回ってて、そんなかで何の前触れもなく一瞬映し出された映像に「わ!」となった。ボクの髪を切ってもらっている美容師さんが映ったのだ。何か女性の人の髪を切っていた。ちょうど今週行こうと思っていただけに余計奇遇の対面だと思った。かれこれ5年くらい見てもらっている。伸ばし放題で特に手入れもセットもしないので申し訳ないなあと思いながらいつも行く。というわけで土曜日もお願いします。ちなみにこの美容師さんは現在別のお店で働いているので厳密にはあの映像は無しなんじゃないだろうかとも思った。

『ミステリ』 04年9月8日

@麻耶雄嵩『蛍』を読んだ。
久しぶりに手にしたミステリ。
(昔はこういうものしか読まなかったものだが)

で、個人的にも好きな作家の最新作ということで期待していたのだが、中盤で犯人(およびそれにまつわるトリック)に気づいてしまいあまり楽しめなかった。

と言っても論理的に推理を組み立てて導き出したとかいうことではなく、こういう話はこういうオチにするのが良いだろう、こういう書き方をするのはこういうオチのためなのだろう、などという観点からの看破。

Aしばらくはミステリが続く。
今読んでいるのは東野圭吾『白夜行』。
それを読んだら(厳密には異なるが)続篇『幻夜』を続けて読みたいし、綾辻行人『暗黒館の殺人』もある。
幸せなことだ。
これから読む本を並べてにやにやしていた中高時代を思い出す。

Bどうでもいいがいわゆる新本格世代のミステリに登場する若者たちのいけてないっぷりは何とかした方が良いと思う。
(言動とかファッションとか)
同様のことは同人誌・美少女ゲームにも当て嵌まる。
年々そのギャップは酷くなってきている。
俺は本気で心配だ。

C怒涛のラッシュが続く山田=リアル鬼ごっこ=悠介の短篇を流し読みした。少なくとも俺は何の新鮮味も面白みも感じなかったが、これが受けているということはそういうことなんだろう。
それを商品として割り切って量産する幻冬舎。
やはり他の出版社とは(良い意味でも悪い意味でも)違う。

綾辻行人データベース


『心霊』 04年9月7日


いきなりですがボクには霊感がまったくない。
全くと言って良いほどない。
金縛りなんてあったことない。
どこででも寝れる。
幽霊とかお化けとかまったく見たことない。なーい!

で、
テレビなんかに出てくる自称霊能者とかゆう人を見るたび、ケッと思ってしまいます。適当なこと言いやがってと思います。白けます。

が、
矛盾するようですがこういうジャンル自体は非常に大好きです。映画もテレビも本も写真も何でも。でも信じていません。そういうものを見る・信じている人を否定する気もありません。でもボクは見たことがないので信じません。もう少し言うと、霊とかそれに近いものが存在する・しない、ということと、それを信じる・信じないということは異なるものだと思います。存在するのかしないのかという点ではわからない。信じるのか信じないのかという点では信じていない。というのがボクのスタンスです。(念のために言うと絶対的科学信奉者でもないです。もちろん)

今日もくだらない霊能者を見かけたので書いてみました。


恐怖とお笑いの心霊写真
注:わらえるオススメサイトですが超18禁エログロアンダーグラウンドです。


『666』 04年9月7日


台風18号接近。
凄まじい暴風の中仕事を切り上げて帰る。
ここ最近どうも台風に振り回されている感がする。
いや実際相当な迷惑をこうむっている。
横断歩道で信号を変わるのを待ちながら正面から突風を受ける。
背後の家屋のテレビアンテナが千切れるんじゃないかと心配になるくらい揺られているのを見て、あれがポキと折れて飛んできて俺に突き刺さったらどうしようって心配した。
刺さらなかったので帰った。

※悪魔の子ダミアンの正体を知る神父が突然の暴風と雷に追い詰められ逃げ込んだ教会敷地内で落下してきた避雷針によって串刺しにされる映画『オーメン』のあまりにも有名なワンシーン。さらに補足すると、昔うじきつよし司会でやっていた『カルトQ』(カルトクイズ)でテーマが“ホラー”の時、回答者の一人が、(初めてオーメンを見たとき、あのシーンにあまりに感動して)「思わず画に描いてしまいました!」と言っていた。それくらい名シーン。

みんなのシネマレビュー オーメン



『天竺』 


書く事がないときはこれまでに書いたものを転載するという最悪の手段をとります。今回は『天竺』前篇です。この後中篇後篇と続きます。

天竺−前篇−


『マトリクス・ピンポン』 04年9月6日


世界アホ図鑑というサイトでみたマトリクス・ピンポン。
久々におお!と膝を叩いてしまいました。
『欽ちゃんの仮装大賞』での出し物の一つです。
これは必見です。

世界アホ図鑑−マトリクス・ピンポン−



『白バラ四姉妹殺人事件』 04年9月5日


 三島由紀夫賞候補作。

 ある小さな町で起こった四姉妹をめぐる不可解な殺人事件と、それに興味をもち事件の物語をなぞってゆくもう一つの家族の日常と狂気を描いた小説。
 
タイトル・内容ともにミステリのようですが、実際は一種の幻想小説(と私は思いました)。

 誰が殺され誰が殺して誰が誰で誰が誰か。
恥ずかしながら一回読んだだけでは内容を完全に把握できませんでした。それでも、話を理解できなくても、『いいねん、別にそれで』と作者が思っているのではないか、また読者が思ってしまうような雰囲気を持った作品ではありました。

 文体も非常に独特でかなり癖があり読みにくいですが、それ自体もまた本作のテーマを表現しているのでしょう。(作者の他作品は未読なのでいつもこういう文体なのかは知りません)

 タイトルのインパクトとマグリットの表紙絵に思わず手にとってしまいました。

 ラストはなんかわからんけどお洒落やな〜と思いました。

鹿島田真希『白バラ四姉妹殺人事件』

『松山のおわらいは世界レベル!』  04年8月28日〜30日

 松山に旅行に行ってきた。
道後温泉を満喫してきた。
台風で帰れなくなるというトラブルにも見舞われたが
旅館も料理も素晴らしく満足満足。
タルトも坊ちゃん団子も食べてきたぞ!
松山の人たちは皆良い人だ。

で、
松山の繁華街を歩いていたときです。
アーケード天井にですね、地元小学生が一生懸命書いたらしい様々なメッセージが吊るされていたのですが、それがもうどれも素晴らしい内容でして。
思わず私ケータイにメモしてしまいました。
全品ハズレなし。
以下それら作品一部抜粋です。


『土のかおりの小包み、おばあちゃんだ!』
ブラックにもとれる意味深な作品。

『ぼくとおじいちゃんは似ています』
あたりまえのことってどうしてこんなに面白いんだろう。


『ぼくが地球をあらってあげる』

男ならこれくらいやろうぜ、みたいな。


『お花さん、たまにはお茶はどうですか』

なぜかほんのり皮肉臭。


『しかられた!犬がなめにきた!!』

最高。


『ライバルは竹ばくん!でもよくあそぶ!!』

完敗。

『ピカソはピカソわたしはわたし』

“自分らしさ”なんて考えるのがばかばかしくなります。


『観察ではぼくはファーブル以上!』

並んだ!


『きこえないのにわらってくれるひいじいちゃん』

今回のグランプリ作品です。おめでとうございます。


<選評>
今回はレベルが高いものばかりで非常に悩みました。
全体的に、老人ネタが多かったように思います。
また!マークの効果的な使用法を熟知している点でも感心しました。
次回も期待しています。

道後物語〜道後温泉旅館協同組合HP〜

『横溝正史ミステリー 八つ墓村』  04年8月27日 

 エキスポランドで絶賛開催中の人が演じるお化け屋敷。
ナオキと行ってきた。(奈央ちゃんは外で留守番)

 最初個室に入れられて、金田一耕助(アナウンス)が事件の経過説明。“途中怖くなった人は、立ち止まり大きな声で『リタイア』と言ってください!”というアナウンスに会場内で小さな笑いが起こった。

このときは皆、なめていた。なめすぎていた。

扉が開かれ数人のグループごとでスタートしてゆく。
で、俺とナオキは3人の中学生くらいの女の子と一緒に入った。

スタートする直前俺は『いや結構リタイアする人多いらしいよ』と適当なことを言ってみた。

しばらく沈黙があってナオキが

『・・・お前そんなん言うなや』

と低いテンションで非難してきた。

 開始早々絶妙の間とタイミングで濃茶の尼が飛び出してきた。
『八つ墓村の祟りじゃぁぁぁぁぁ!』
『うわああああああああ』
ダッシュ。

 その後も絶妙の間とタイミングで死体が殺人鬼が飛び出し追いかけてくる。
ダッシュ。
悲鳴。
阿鼻叫喚。

心身ともに疲弊つくしたときナオキが女の子たちに言った。

『よっしゃ俺が先頭行ったるわ』

『ありがとうございます!』女の子。

 必然的に最後尾は俺。すぐに刀振り上げた鎧武者と猟銃構えた多治見要蔵が後ろから追いかけてきた。

ナオキ全力疾走。(あまりの予定調和っぷりに心底驚いた)

『お前裏切んな!ボケ!』俺マジ絶叫。

前の中学生遅くて逃げたくても逃げれない。
後ろから迫る鎧と狂人。

『追いかけられる』

これは怖い。
もの凄い顔して普通じゃない人が迫ってくるというのは本当に心臓に悪い。
 何にもしてないのにもの凄く罪の意識に襲われる。ここだけの話、俺は失禁しかけたですよ。あくまで余興お遊び、仮面の下は普通のお兄さんお姉さん、ということはわかっているのだけど。

わかっているのに。
もしかしてもしかしたら・・・。

これが怖い。めちゃめちゃ怖い。

ほんと良い体験させてもらった。

 ちなみに俺がここで一番驚いたのは、突然襖が開いて普通のおっちゃんが飛び出してきたときです。役者さんではなく、俺たちの前でリタイアした家族を迎えに行く為に出てきたスタッフでした。大声あげた俺を見て、『すいません。私はちがいます』という顔つきで手を挙げられてしまいました。死にたくなりました。うそ。

 9月12日までやってます。
わざわざ行くだけの値打ちはあります。
原作を読んでから行くとなお楽しめます。
10月に稲メン金田一『八つ墓村』オンエアです。

『横溝正史ミステリー 八つ墓村』公式サイト

『izo』 04年8月26日 

 観てきた。
 映画の詳細やキャストの凄さは散々語ったんで割愛。
で、俺がこの映画を観て感じたこと。

 ああ作った人(企画脚本と主演の人。監督は除く)は本当にこの世に強く訴えたいことがあってその思いをすべてこの作品にぶつけたんだなあ、ということ。

 残念ながら俺はその意思のすべてを理解できなかったし途中退屈したし失笑したし呆れたけれど。でも滑稽に思いながら斜に構えながら楽しみながら、ある瞬間でそれを真摯に受け入れている自分がいることにも気づいていた。

 つまり、本来なら(作り手は真剣で、でも出来上がった内容は傍から見たら冗談でしかなく)笑ってすますようなところで、その「芯」の部分があまりに強すぎてわらえない、それを本気で受け止めてしまいそうになる、そんな状態に俺は陥りそうになった。

 役者の行動、役者の目、役者の台詞、背景、それらがある瞬間瞬間で、俺の壁を越えて伝わった。怖いと思った。そして俺は例のカルト教団を思い出した。ああいうものを信奉する、してしまう人の気持ちが少しだけわかった気がした。

 何度も見て深みに嵌まるとヤバイ映画だ。シーンや台詞を深読みし意味づけし、本来の器を越えて自分たちの中でこの作品(制作者)を広げ神格化していってしまうとヤバイ映画だ。何も考えず死なない人斬りと豪華キャストの夢の共演を素直に楽しむべきだ。木からニュイとザンギリ頭を覗かせる落ち武者(石橋蓮司)に失笑するべきだ。瞑想中の大僧正(長門裕之)が刀を突き立てられて絶妙の間とタイミングで『いたい・・・』というシーンに失笑するべきだ。内田裕也のすべてに失笑するべきだ。やんごとなきお方(松田龍平)の超然ぷりに失笑するべきだ。

そこで留まる方がよい。
深くは考えるな。
観るな。
語るな。

やめておけ。

『izo』公式サイト


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