2018年の上映作品「あした元気にな〜れ!」の紹介です。
かよ子(声:上戸彩)の家は、東京の下町にありました。家の屋号は「竿忠」といい、父は釣り竿作りの職人で、母、祖母、4人の兄弟、一家7人で暮らしていました。
戦局がきびしくなり、かよ子は沼津の叔母さんの家に縁故疎開します。米軍のB29による本土空襲は本格的になります。昭和20年3月9日未明、後に「東京大空襲」とよばれる空襲で東京の下町一帯は火の海となりました。家族の無事を祈っていたかよ子の元にやって来た兄の喜三郎は、自分以外の家族全員が亡くなったことを知らせます。
昭和20年8月15日、終戦。かよ子は沼津を離れ、東京中野の伯母さんの家で新しい生活を始めますが、喜三郎は伯母夫婦と折り合いがつかず、行方知れずに。かよ子にとっても中野の家は、決して居心地のよいものではありませんでしたが、「いつか兄ちゃんと会える」という夢が心の支えになりました。
その頃喜三郎は浅草の闇市の一角に小さな店を出して生活の糧を得ていました。しかし、非力な子どもたちに対して闇市の組合は卑劣な圧力をかけてきます。かよ子は必死に喜三郎を探しますが、なかなか出会うことが出来ません。
いつしか家族と住んでいた立川に来たかよ子ですが、かつてお客さんで賑わっていた〈竿忠〉は瓦礫の山になっていました。「ただいま、父ちゃん! ただいま、母ちゃん!」と叫んでも、返ってくる声はありません。悲しさが胸を締めつけ、涙が流れます。かよ子のなかで、「兄ちゃんがここを継いでくれればいいんだ。ここで一緒に暮らせばいいんだ」という思いが生まれます。
ある日、「竿忠」の跡地を売り渡すという伯母夫婦の話を聞いてしまったかよ子は一大決心をして、伯母の家を出ることにしたのです。
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