-Winny(ウィニー)についてよく知らない人のために-

Winnyの作者が逮捕されたことについて、ちょっと考えてみませんか?

witten by 寄付金スレpart15の>>782


■はじめに■
 はじめまして、こんにちは。このページを読んで下さることを非常に嬉しく思います。
 テレビや新聞報道などでWinnyの作者が逮捕されたことは皆さんご存じだと思います。
 皆さんは当然 、悪いことをしたから逮捕されたんだとお考えでしょう。
 けども、その一方で今回の逮捕はちょっとおかしいのでは? と考えている人も
 多くいます。

 「警察は悪いことをした人を掴まえるんだから、Winnyの作者は悪い人なんだ!」
 確かにそういった考えをするのが自然かもしれません。
 それじゃあ 「逮捕はおかしいよ!」 と主張している人はどうしてそういう主張を
 しているのでしょう。


 「Winny作者は悪い人!」と言う前に、逮捕に異議 を唱えている人の主張も
 知ってみませんか? もちろん、それらを知った上であっても
 「Winnyの作者は悪い人!」と思うかどうかは、
あなたの自由で す。

 では、殺風景なページですし、またあまり面白い話でもありませんので
 (法律についてのお話も出てきますしね)
 お手元に飲み物やちょっとしたオヤツを用意してからご覧になって下さいね。

 もし、あなたが未成年の方なら、一緒に保護者の方(お父さん、お母さん)と一緒に読んでみて下さ い。
 もし、あなたがWinny開発者逮捕に賛成の主張をもっておられるなら、是非とも一度私たちの主張にも
 目を通してみて下さい。

 長い話は面倒だ、要点だけ知りたい、という方は
 とりあえず眺める感じで見て下さい。

 要点は赤字大きな文字で書 いてありますので、
 要点を捉えるだけでも大まかに解ると思います。

 それも面倒だ。結論だけ読みたい、という方は
 ここをクリックして「まとめ」をまずご覧下さい。
 まとめをご覧になった上で疑問があれば、
 本文をご覧になって下さい。
 (むしろ、まとめを先にご覧になるのをお勧めします。)


目次

■Winnyって一体なんなの?
 テレビや新聞での報道だけでは解らないWinnyの正体

■技術に罪はあるの?
 悪いことに使われてしまうようなモノは、モノ自体が悪?

■諸外国でのP2Pソフトウェアに対する扱い
 Winnyのようなソフトは、海外ではどのような扱いを受けているのでしょうか

■でも、逮捕されたってことは開発者は犯罪を犯したからんしょう?
 罪刑法定主義。警察は法律以上のことは出来ないし、してはいけない決まりになっています。

■逮捕理由は「著作権法への挑発的態度」って聞いたけど。
 やっぱり悪い人じゃないの?
 21世紀の日本で言論弾圧なんて・・考えたくもないですよね。でも実際は・・


■Winnyって一体なんなの?■
 はじめに、Winnyについて知って貰いたいと思います。
 テレビや新聞の報道では『情報の共有ソフト』や『ファイル共有ソフト』などと言われて
 いますが、この言葉からWinnyで出来ることを連想するのは、ちょっと難しいですよね。

 Winnyでできることを簡単に言ってしまうと、
 『他人のパソコンの 中にあるデータを、
  自分のパソコンの中に持ってこられるようにするソフト』

  です。うーん。まだちょっとよく解らないですよね。じゃあ、いくつか説明しますね。

ちょっと詳しく例を挙 げて書きますね。

  ・AさんのWinny使用例
   ここにAさんという人がいます。AさんはWinnyを使っています。
   Aさんは、最近デジタルカメラを購入しました。

   はじめは撮るだけで満足していたのですが、「他の人に見て貰いたい!」とも
   思うようになってきました。
   自分のwebページに載せていたのですが、hit数も少ないし、更新も面倒……。
   そこでAさんはWinnyを使うことにしました。
  Aさんは自分のパソコンの中に写真のデータを 入れています。
  そこで、パソコンに入っているWinnyに対して
  「この写真を他の人(のWinny)にあげてもいいよ」と教えました。(設定)

 さて。こういった設定をすると、
 Aさんの写真データについて興味を持った人(X さん)が、
 winnyを通じて自分のパソコンに
Aさんの写真をコ ピーすることができる

 わけです。


Aさんのパソコン --○--○--○--○--○--○-- Xさんのパソコン
← Aさんが撮った写真データのやりとり →


 Winnyの設定などは少々初心者には敷居が高いかも知れませんが、写真に限らず、
 音楽や映像や文章を公開したい人、公開されたものを欲しいと思っている人、
 両方にとって、とても便利なものですね。

 さて、これだけだとWinnyは別に問題のないソフトじゃないか、と お思いになるかも
 しれません。
 しかし、この機能を悪用すれば著作権侵害となる 行為も容易に行えるのです。
 Bさんという例を挙げて説明します。

  ・BさんのWinny使用例
   BさんもWinnyを使っています。
   さて、Bさん
の手元には昨日購入した音楽CDがあります。それをパソコンに取り込み
   
Bさんは自分 自身のパソコンの中にあるWinnyに対し、
   「この音楽CDのデータを他の人(のWinny)にあげ てもいいよ」と
  設定しました。

   すると、どうでしょう。「音楽CDのデータを欲しがっている人のWinny」 (Yさん)と
   「BさんのWinny」と通信をはじめました。

  そうして、
Yさんのパソコンに向かって音楽CDのデータが
  送信されていきました。

 

Bさんのパソコン --○--○--○--○--○--○-- Yさんのパソコン
← 音楽CDのデータのやりとり →

 しかし、商用音楽CDなど、著作者、著作権者が配布を認めていないも のに ついては
 それを配布することは法律で禁じられています。
 つまり、Bさんのような行為は著作権法違反となりうるの です。

 もう一度、解りやすいようにまとめて整理してみます。

 ★Winnyは自由にデー タのやり取りをすることができるソフト
 ★自由にやり取りが出来るがゆえに、著作者・著作権者が    配布を認めている物、配布を認めていない物が
  混在してやり取りされている現実もあります。

 とくに、著作者・著作権者が配布を認めていないものを配布する手段と なりうる、
 ということが問題視されてます。



■技術に罪はあるの?
 Winnyについてよく解らなかった人も、大まかな概要はわかって頂けたかと思います。
 そうして、やはりこう思った方も多いでしょう。
 「結局Winnyがあれば違法行為が簡単にできるんだ。
  Winnyを使っているヤツは悪いヤツだ」

 確かに、上の例で言うとBさんのような行為をしている人は多くいま す。
 そういった行為をしている人達を責めるのは当然とも言えます。
 しかし、著作権法に触れないもの……つまり、
 自分自身が作った音楽や映像、文章、プログラムや著作者がコピーを許している音楽 や
 映像、文章、プログラムなどを公開している人達もいます。
 すぐさま、
 「Winnyを使っている人=犯罪者」とはならないことに注意して下さい。

 では、Winnyを責めることはできるのでしょうか。
 Winnyを作った人を責めることはできるので しょうか。

 「そんなの決まってる。Winnyは違法行為をする為の物の様なもん だろう?」
 「いや、Winnyはあくまで道具。道具自体には罪はない」
 「うーん、難しい問題だ。これだけでは何とも言えないな・・」

 あなたは、どう考えましたか? 難しい問題ですよね。
 そう、非常に難しい問題なのです。
 ここで、あくまでわたくし個人の考え、判断を明らかにすると、
 Winnyは 道具であってそれ自体に罪はないと考えています。
 Winnyは
 誰に 対しても等しく「他の人とデータを共有する機会を与える」道具だ からです。

 携帯電話のデジタルカメラによって盗撮が行われた場合、迷惑防止 条例などの
 適用により盗撮を行った者が罪に問われるのは当然。
 じゃあ、カメラつき携帯電話を作った人や会社は?

 Winnyの場合とは少々事情も異なるものもありますが、
  「あるもの」が法律で禁じられていな い場合、
  それを利用した犯罪行為があっても
  「あるもの」を作った人は罪に問われない。

 ということです。

 「じゃあ、Winnyについてはどうなの?」「Winnyは法律で禁じられるべきものじゃない の?」
 それについて述べるその前に、Winnyのような「共有ソフト」は諸外国ではどのように
 扱われているのか、を挙げることにします。


■諸外国でのP2Pソフトウェ アに対する扱い
 Winnyのように、 「ある人のパソコン(例:Aさん)」 ←→「ある人のパソコン(例:Cさん)」との
 間でデータがやりとりされるソフトウェアを P2Pソフトウェア(ぴーつーぴーそふとうぇあ)と
 言います。ちょっとこの説明だけだと解りにくいですよね。
 P2Pソフトウェアの概念について説明をすると、これも一冊の本が書けるくらいのお話に
 なってしまいますので、詳しく知りたい人はご自身で調べて頂くとしまして。

 ここで重要なのは
 WinnyはP2Pソフトウェアの一つ(一種)であ るということ
です。
 ここだけはおさえておいて下さいね。
 では、諸外国ではP2Pソフトウェアはどのように取り扱われているのでしょうか。

  ・アメリカの例
   アメリカにも、やはりWinnyのようなP2Pソフトウェアが多く存在します。
   そうして、自由な共有が行われているなか、著作権で保護されているものも
   共有されている、という実態もあります。

   さて、P2Pソフトウェアは幾つもありますが、アメリカでは
 「P2Pソフトウェアの存在自体が 違法ではないか!
  (P2Pソフトウェアの提供行為は、著作権を侵害する行為ではないか!)」
 という裁判が起こされました。

   裁判を起こそうとしたのは、全米レコード協会(RIAA)
。 
   起こされた方は、P2Pソフトウェアを開発・提供した会社です。

   この裁判はどうなったのでしょう。結論を言いますと、
   P2Pサービスを提供している会社は、自社ソフトのユーザーの行為に対して
   責任を負う義務はないと、と判決が 下されました。つまり、
   P2Pソフトウェア の開発・提供行為は著作権を侵害する行為ではない
   ということです。

   その一方で、P2Pソフトウェアを使用して著作権を侵害した個人 は、
   和解という形で和解金を支払っている(責を問わている)現状があります。
   (参考http://www.itmedia.co.jp/news/0305/14/cead_mccullagh.html

  ・オ ランダの例
   オランダでも、P2Pソフトウェアを開発・提供した会社に対して、
   利用者の行った著作権侵害行為の責任を問う裁判が起こされました。
  オランダの裁判でも、P2Pソフト提 供会社に対して
  利用者の責任を負わせることは出来ない

  P2Pソフトウェアの提 供は合法である
  とする最高裁の判断が出ています。

   (参考http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/business/story/20031222103.html



■でも、逮捕されたんでしょう?
 逮捕されたってことは開発者は犯罪を犯したからんしょう?

 さて、いよいよ本題に近づいてまいりました。
 ここからはちょっと面倒なお話、と言いますか、法律についての話も出てきます。
 長い話は面倒と言う人 は、要点の大きな文字赤 い文字
 眺める感じで読んでくださいね。


 それじゃあ、話を続けますね。

 繰り返しになってしまいますが、Winny開発者が行ったことをもう一度挙げてみます。

 
  1.Winnyの開発と提供を行った。
   2.Winnyを何度も改良し続けた。
   3.Winnyの利用者(不特定多数の誰か)と意見のやり取りをしていた。
   4.Winnyを使って著作権を侵害する行為をしないよう、利用者に呼びかけていた。

 Winnyを開発したから逮捕したわけではない、と発表がありましたが、そうすると
   
2.Winnyを何度も改良し続けた。
   3.Winnyの利用者(不特定多数の誰か)と意見のやり取りをしていた。
   4.Winnyを使って著作権を侵害する行為をしないよう、利用者に呼びかけていた。

 が逮捕された原因なのでしょうか? これらの行為をすることが犯罪となりうるのでしょうか。

 ちょっと遠回りな話になってしまいますが、犯罪ってどういうことなのか知っていますか?
 「そんなの決まっている。犯罪=悪いことだろう。」
 確かに、そういう考えが一般的です。
 でも実は、犯罪とは○○ということだよ、という定義がちゃんと存在しています。
 良い機会ですし、犯罪の定義を知っておきましょう。簡単にかみくだいて言うと、
 法律で「この行為は犯罪です」と 決められた行為だけが
 犯罪となるのです。


 逆に言うと、え?それって悪いこと何じゃないの? と思う行為であっても、法律で
 「その行為は犯罪となりますよ」と定められていなかった場合は犯罪とはなりません。
 具体的な例えを出すなら、万引きが犯罪なのは「盗む行為は犯罪ですよ」と
 法律で決められているからなのですね。
 (こういった考え方を罪刑法定主義と言います)

 P2Pソフトを使って他人の著作物を送信した場合に利用者が罪に問われるのは、
 著作者が持っている「送信可能化権」という権利を侵害したからです。
 (送信可能化権という権利が法律で定義され、それを犯すことは罪ですよ、とこれまた
  法律で定義されている、ということです)
 P2Pソフトを開発した人が著作権法違反に問われないのは、開発した人は送信可能化権を
 侵害していないから、ということも言えますね。


 さて、話を戻しまして。
 Winnyの開発者が逮捕されたということは、Winny開発者は犯罪行為をした疑いがある、と
 警察が判断したからです。それでは、いったいどういう犯罪行為(法律でしちゃダメとされて
 いる事)をした疑いかかかっているのでしょう。
 
 今回、
 Winny開発者は「著作権法違反幇助(ほうじょ)」 の疑いで逮捕されました

 「幇助ってなに?」と思われる方も多いと思います。あまり聞き慣れない言葉ですね。
 Winny開発者が逮捕された理由のキモは「幇助」という言葉にありそうです。
 ちょっと簡単ではない話になるかもしれませんが、この「幇助」という言葉についても
 知っておく必要があるみたいです。
 
 
では、幇助とは一体どういう意味でしょう。 「助」という漢字が入っていますね。
 「違反行為を助けることかな……?」という感じで予想した人も多いのではないでしょうか。
 幇助とは大まかに言うと、手助けをすることです。
 手助けをする人がいるということは、手助けをされる人もいるはずですね。
 逆に言うならば、手助けをされる人に対し「手助けをしたという事実」が存在しないなら
 幇助は成り立ちません。

 では、手助けをされた人とは・・?
 2003年の11月に、Winnyを利用して他人の著作物を配布した、著作権法違反の容疑で逮捕された人がいます。
 その人を「幇助」した、Winny開発者は著作権法違反をする手助けをした、
 という疑いで逮捕されたのです。

 「なーんだ、やっぱり悪いことしてるんじゃないか」
 と思うのはちょっと待って下さい。
 実は、この「幇助」というのはとても狭い意味の手助けなのです。
 「Winnyを公開すれば、きっと著作権法違反が発生するだろうな」と予見(あらかじめ予想)
 していながら公開をしても、幇助にはなりえません。

 え? 著作権法違反が発生する可能性を知っていながら作ったのに、幇助にならないの?
 と思った方もおられるでしょう。
 幇助の定義(どこからどこまでが幇助になり、どこからどこまでが幇助にならないか)
 という話をすると、それこそとても長い話になりますし、わたくし自身そういったことについて
 間違いのない説明をする自信がありません。
 ですので、ここは専門家の言葉を 引用させていただくことにします。

  
園田寿・甲南大大学院教授(刑法、情報法)
  「今後、争点になるのは、開発者の故意の有無だろう」とみる。

  開発者がメールなどで利用者と連絡を取っていた 場合、幇助容疑も成立するが、
単に
 開発しただ けなら違法行為の「あおり」にしかならないと指摘。

  「共犯が成立するためには具体的に犯罪が発生するという結 果について予見している

   ことが必要だ。でないと、パソコンメーカーやインターネット接 続業者、Winnyの

   マニュアル本を出している出版社までも共犯に問 われることになってしまう」

  と話した。
  (
http://www.asahi.com/national/update/0510/019.html より引用)

 
つまり、
  Winny開発行為は著作権法違反幇助とはならない、
 と指摘されています。

 
(とりあえず、これだけは頭の中に入れておいて下さいね)

 さらに言えば、先に挙げた2003年11月に著作権法違反容疑で逮捕された容疑者と
 
メールなどで連絡を取っていた場合には幇助容疑が成立する、ということです。
  しかし、Winny開発者が、利用者とメールで連絡をとりあっていた事実は
 今のところ見あたりません

 連絡を取っていた……という事実なら、

    3.Winnyの利用者(不特定多数の誰か)と掲示板にて 意見のやり取りをしていた。

 というくらいでしょう。このWinnyの利用者という大まかな枠組みの中には、
 Winnyを利用し著作権法違反行為を行っていた者
 Winnyを利用し著作権法違反行為を行っていない者
 の両方が含まれます。
 ですので、開発者は、意見をやり取りしていた相手(掲示板に意見を書き込んだ誰か)が
 著作権法違反行為を行っていたかどうかまでは予見できません。
 せいぜい、Winny開発者は「著作権法違反行為をする人もいるだろうな」と
 なら予見
出来るだろう、とみるのが普通です。

 「違反行為をする人もいるだろうな」と思ったならば幇助になる、ということになると
 それは恐ろしいことになります。

 例えば、デジタルカメラ付き携帯の設計者や開発者、開発会社や販売会社は、
 「盗撮行為をする人もいるだろうな」と思ったならば幇助になる、ということになると
 軒並み幇助の罪に問われるでしょう。

 上に引用した園田寿 甲南大学大学院教授の言葉を借りるならば、
 パソコンメーカーやインターネット接続業者、Winnyのマニュアル本(ごく一般的な本屋やコンビニですら
 購入出来ます)を出している出版社まで、共犯、つまり幇助行為をしたとなりうるのです。

 けれども、そんなのってありえますか?


■逮捕理由は「著作権法への挑発的態度」って聞いたけど。
 やっぱり悪い人じゃないの?


 報道では、Winny開発者が著作権法への挑発 的をとっていた、とあります。
 そしてそれが逮捕理由で あるとの報道があります。
 
(参考:http://www.asahi.com/tech/asahinews/OSK200405100029.html

 これは、非常に恐ろしい理由です。
 何が恐ろしいのかって? それじゃあここで一つ例を挙げてみます。

 A.著作権法違反幇助になる行為を 著作権法への挑発的態度なしに  行った
 B.著作権法違反幇助になる行為を  著作権法への挑発的態度を示して 行った
 C.
著作権法違反幇助にならない行為を  著作権法への挑発的態度なしに 行った
 D.
著作権法違反幇助にならない行為を  著作権法への挑発的態度を示して 行った

 さて、ここで問題です。
 
著作権法違反幇助になるのは、A,B,C,D のうちどれでしょう。


   
(答え). A,B

 いくら著作権法への挑発的態度があっても
 著作権法違反幇助にならない行為をしている限り
 著作権法違 反幇助にはなるわけがありませんよね。

 デジタルカメラ付き携帯の設計者が「盗撮?いいんじゃ ないのー。どんどんやろうよ」と
 言っていただけで盗撮の幇助の容疑で逮捕されたら、これは大変なこと になります

 

 間違いのないように理解して頂きたいのは、
Winny開発者が
 「違法コピー?どんどんやろうよ」と掲示板で発言したことは一度もあ りま せん
 それどころか、Winnyを使って著作権法違反になる行為はしないで下さい、と注意を促していました。

    
4.Winnyを使って著作権を侵害する行為をしな いよう、利用者に呼びかけていた。



 新聞やテレビの報道では、Winny開発者は警察の取り調べに対して
 「著作権法違反をまん延させる必要がある」と供述している
 とされています。
 (参考http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20065855,00.htm
 それが本当なのかどうかは今後おこなわれるであろう裁判で明らかにされるでしょうが、
 仮にそれが本当だとしても、著作権法違反幇助にならない行為をしている限り
 著作権法違反幇助とはなりえないのです。(上の問題で言うならDにあたります)


 しかし、逮捕理由は
 「著作権法に挑発的な態度を示していたから」なのです。

 
Winnyの開発・提供という
 著作権法違反幇助にならない行為をしていた

 に もかかわらず、
 著作権法に挑発的態度をもってい たからという理由で
 著作権法違反幇助容疑をかけられ
、逮捕さ れてしまった
 
のです。

  「○○と いう考え方 をもっていたから逮捕」
 というのであれば、私たちは自由に
喋ったり、文章を
 書 いたり、表現したりすることは出来なくなってしまいます。


 これは大変なことです。
 多くの人が「Winnyの開発者が逮捕されたのはおかしいよ!」と声を挙げているのは
 この理由からなのです。

■ まとめ

 テレビや新聞の報道では「Winnyを作った人は悪い人だ!違法コピーの元凶だ!」

 という論調が多く見られます。

 では、これまでに出てきた情報をもう一度まとめてみましょう。

 いわゆる、総まとめですね。 

 ★Winnyは自由にデータのやり取りをすることができるソフト。
 ★自由にやり取りが出来るがゆえに、著作者・著作権者が配布を
  認めている物、
配布を認めていない物が混在してやり取りされてい る
  現実もある。


 ★Winnyは P2Pソフトウェアの一つである。
 ★海外では
   P2Pソフトウェア の開発・提供行為は
  著作権を侵害する行為ではない、

  という最高裁判例がある。
 
 (P2Pソフトウェアはあくまで道具。道具自体には罪は ない

 ★P2Pソフトウェアを開発しただ けなら、著作権法違反幇助にならない。
 ★Winny開発者は
 「
著作権法違反幇助にならない行 為」を
 「著作権法への挑発的態度を示しながら」行った

 ところ
著作権法違反幇助の容疑で逮捕された

「○○という考え方をもっていたから逮捕」ということが
 まかり通るのであれば、
 私たちは自由に
喋っ たり、文章を書いたり、
 表現したりすることが出来なくなってしまう。


 さて、ここまで読んでもあなたは

 「Winny開発者は著作権法違反幇助の容疑者だ!」
 「警察は悪いことをした人を掴まえるんだから、Winnyの作者は悪 い人なんだ!」
 と言えますか?

 
開発者を逮捕するのはちょっとおかしいんじゃないの?と思われるの であれば、
  是非このページの最後にある
リンクを辿って
 
「新井俊一さんのwebページ(公式な支援活動をしている新井氏の サイト)」
 をご覧になって下さい。

 あ、でも余裕がある方は↓の補足説明も読んで下さいね。


■補足説明
 ここでは、よくある質問や疑問にたいする回答、という形で補足説明をしています。

 
Q. Winnyの開発者は自分専用の特製Winnyを使ってい たって聞いたけど?

 A.そういった報道があることは事実ですし、おそらく報道にあったようなWinnyは

  開発者の手元にあったのでしょう。
  (参考http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040511AT3K1101J11052004.html

  まず理解して頂きたいのが、特製Winnyと呼ばれる物の正体です。

  特製Winnyと報道されているものは「受信機能しか無いWinny」ということです。
  では、受信機能しかないWinnyの所持が、どうして摘発逃れとなるのでしょう。

  現在の著作権法では、公衆(インターネット上)に他人の著作物を配信した者が

  著作権法違反の罪に問われます。では、受信した方は?
  それが、いわゆる違法コピーだと知らなかった場合は罪に問われません。

  報道の論調では、Winny開発者は落とすばかりのWinnyを持っていた、

  つまり自分自身は著作権法違反を犯さないようにしていた、ということのようです。

  でもちょっと待って下さい。

  ソフトウェアの開発には非常に大きな労力がかかります。作ってみたものの、予想通り
  に動くのかどうかの実験も必要です。そうしたときには、
   「受信専用のWinny」
   「送信専用のWinny」
   「受信・送信の両方をおこなうWinny」
  を用意し、実験し、試行錯誤を重ねてソフトウェアを改良していくのが通常です。
  つまり、受信専用のWinnyは確かに存在したでしょうが、それが存在したからといって
 摘発逃れのための手段だ! と決めつけてしまうのは
 あまりにも見方の狭い、非常に危険な意見です。


  実際、開発者の所持品から違法コピーの類が出てきたという報道はありません。

  
Q.Winnyは匿名で情報の送信 が出来る、悪質なソフトだと 聞いたけど?

 A.
匿名=悪質 というのは短絡的だと思われます。
   実はWinnyの元になった(Winny開発者がWinnyを作る際に参考にした)ソフトウェアが
   あります。それは「freenet」と言われる日本国外製のソフトです。

   freenetを利用すれば、匿名で発言をすることができ、また匿名でそれらの発言を閲覧

   することができます。言論弾圧、思想弾圧がある国々では、自由を求めてfreenetを
   利用している人々もいます。

   言論弾圧や思想弾圧が無い国々であっても、freenetは使われています。

   とくにアメリカでは、匿名での発言は人々に与えられた権利である、と言う認識が高く
   「健全な民主主義を保つためには、匿名での発言を保障する必要がある」とまで
   言われているのです。
   (匿名で出版された ”コモン・センス” という冊子がアメリカ独立のきっかけの一端を
    担ったことは有名な話です)

   日本では、匿名で発言というと「裏でこっそりものを言う姑息な感じ」をうけるかもしれません。
   しかし、考えても見て下さい。
   まず、選挙の投票。これは匿名です。誰がどの候補者に投票したのか、匿名が保障されています。
   企業の内部告発者に対する保護法の整備も行われています。
   記憶に新しい鳥インフルエンザ。発端は、匿名での告発です。

   匿名は、人々の自由民主主義を維持するための権利の一つです。

   そして、Winny開発者は掲示板の中で度々freenetを参考に挙げています。

   そのうちの一つをここに引用します。(適宜改行)

      >まぁ、 開発理由は単なる暇つぶしです(w。
      >正確に 言えば、Freenetを面白いと思った のと、
      >まだ使 い物にならんなーどうにかならんかなと 思ったのがその理由ですね。
   
 実際、Winnyは改良を重ねた結果、ファイルを共有 するだけでなく、
 匿名で発言ができる
P2Pによる掲示板機能を持っています。

 Q.WinnyのようなP2Pソフトなんか、法律で規制しちゃ えば?

 
A.それを行えば、将来、日本はインターネットから離脱することになりかねません 
  P2P技術は、今や世界中で使われています。
  P2P技術を法で規制してしまうのはあまりに非現実的です。

  また、ビル・ゲイツは「これからはP2Pの時代がくる」という趣旨の発言をしています。
  わたくしはビル・ゲイツを天才的経営者だと思っておりますが、その彼が目を付けているのがP2Pなのです。
  (参考:http://pcweb.mycom.co.jp/news/2000/11/14/50.html
  つまり、P2Pは将来「非常に儲かる技術」になる可能性が非常に高いということです。

  いま日本で自由なP2P技術開発の芽を摘めば、将来に多大な損益を出す可能性もあります。
  

  


■リンク

 ★新井俊一さんのwebページ

  (公式なWinny開発者への支援活動をしている新井氏のサイト)
  http://www.moodindigo.org/blog/
  新井さん個人のページであって、支援活動専用サイトではないことに
  ご注意下さい。


 ★Winny開発者 47氏を救う為に

  (47氏とは、Winny開発者の掲示板内でのあだ 名のようなものです)
  
http://77483.org/47/




こ の文書は、著作権侵害行為を教唆、幇助する目的をもって書かれてはおりません。