(注)恐らく実験では炉体密閉処置もしないであろうから、還元焼成(密閉冷却)した場合には、床部のキュリー点到達はより遅くなると想像される
表より得られる結論(推論)
地下トンネル状の登り窯は大地・湿気の影響により、床面深度に相応し比熱が高くなる。この結果、ー10cm面は残留磁気サンプル面(床面)よりも16時間以上早く残留磁気を獲得するものと推定される。然し、床より上にある製品も30日4時頃(床上面より3−14時間早く)磁化した可能性がある。  要するに、磁気サンプル面の上下サンドイッチ状に早く帯磁面を生成し、サンプル面の帯磁に影響したことが推定される

Shibuyaは  150.1m  の底面薄板による反磁場(偏角2-3°)の将来的考慮を言及しているが、想定を超えて床上の品物(時に1000`に及ぶ)の反磁場が在った場合、其の影響は相当なものに成るであろう。然るに、発掘当時、これらは跡形も無く、何らの考慮されていない。(なを、土器胎土に山土に同じく3%の鉄分を含み、同等の磁化強度である。是に対し、近世の磁器胎土は白色であり除鉄されている。)
    −−−−(実験では「偏角に影響なし」であったが、サンプル直上に別層の反磁場がある場合、磁針は相当に振れるのではなかろうか)
窯跡磁化
測定への疑問
・・・何故偏角測定値に乖離を生ずるのか
研究者により須恵窯跡の残留磁気測定値が大きく異なる背景には、還元焼成による独特の問題点が見過ごされているように見える。
   近代窯との差異点
  ● 窯体の山腹トンネル構造は平置きと異
     
なり底部の比熱が高い
  ● 還元焼成は1200度焼成の後、多量の燃料
     
を加え密封するので温度が下がる(この際
     
窯床と須恵器の温度差が減少する
   ーーー以上を、1976年1月27日、阪
   
大・大阪教育委員会らが行った実験
   
窯(長さ役6m)の焼成データーよ
   
り確認する。 (表ACは窯の床面下
   
5センチ、D_10センチ、E20センチを
   
意味し、Pは炉内中空温度を示す)
   
 (以下の諸点が確認される)
         ・・・・・・
1月28日24時以降冷却に入った。然し床下10cm面は以後4時間、20cm面は12時間に渡り温度が上昇した。然し、床下5cm面については温度減少の傾向は48時間に付き300ー400℃の割合と推測された。
是に対し一般的な偽似古窯の冷却は3日焼成・3日冷ましであり、冷却は850℃/3日程度と仮定した。  ・・・・・     現代陶芸家で は人により24−50時間前後で早い