心理検査
| 知能検査 | ビネー式知能検査 | ウェクスラー式知能検査 | 乳幼児精神発達診断法 | 長谷川式簡易知能評価スケール | K−ABC | ||||
| 質問紙法性格検査 | YG検査 | MMPI | MAS | CMI | MPI | ||||
| 投影(映)法 | ロールシャッハテスト | TAT | CAT | PFスタディ | HTP | DAP | バウムテスト | 動的家族画 | ソンディテスト |
| 作業法 | 内田・クレペリン精神作業検査 | ベンダーゲシュタルト検査 | |||||||
1905年、仏のビネーがシモンと協力して作成した知能検査。米のターマンらによって標準化され、スタンフォード・ビネー知能検査として発表された。日本では1925年に鈴木治太郎による鈴木・ビネー知能検査、その後田中寛一による田中・ビネー知能検査が開発されている。
問題が難易度順に配列されており、どの程度まで正解できたかで精神年齢(mental
age)が求められる。これを生活年齢(chrchological
age)で割って100倍し、知能指数(inteligence
quotient)を出す。
IQ=MA/CA×100
幼稚園から小学校中学年の児童の一般知能の測定には適しているが、成人の知能測定や知能の診断的把握には向かないと指摘されている。
ビネーが知的能力を一般的に測定しようとしたのに対し、ウェクスラーは、パーソナリティに影響されやすい言語性因子とそうではない動作性因子に分けて調べようとした。言語性因子は知識・理解・算数・類似・単語・数唱などの下位尺度を、動作性因子については、符号・絵画完成・絵画配列・積木模様・組合わせなどの下位尺度を構成し、各尺度ごとの能力が調べられるようにした。言語性IQ,動作性IQ,全体IQが求められる。
知能指数についても、何歳レベルの知的能力があるかではなく、同年齢集団のなかでどのくらいの位置にいるかを示している。偏差IQの使用。 個人得点ー標準化集団に平均点/標準化集団の標準偏差×15+100
成人用(16-74歳):WAIS
子供用(5-15歳):WISC WISCVは5-16歳に適用
幼児用(4-6歳6ヶ月):WPPSI
乳幼児精神発達診断法
ゲセルらの幼児の観察記録や発達理論などを参考にして津守真らが開発。0〜7歳の子どもの発達状況について、保護者や保母などに質問する形式。項目は、運動・探索・社会・生活習慣などの領域に関して、年齢ごとに該当する項目が配列されている。対象児が何歳くらいまでの課題ができるかを調べる。
発達年齢/生活年齢×100=発達指数
長谷川式簡易知能評価スケール
痴呆態にある高齢者をスクリーニングする目的で作成された簡易知能検査。11項目から構成されており、大まかな知能障害の有無とおよその程度を判定することができる。1991年には質問項目が再検討され全9項目となった。質問内容は、現在の日時や今いる場所、数字の逆唱などであり、口頭で答える。このスケールは、あくまで痴呆をスクリーニングするためのものであり、実際の痴呆の程度を決定することはできない。他の検査との併用が必要である。
Y-Gテスト
ギルフォードの性格テストを矢田部達郎らが日本人用に標準化した検査。因子分析による12の下位尺度から構成されている。各尺度に10項目あり、合計120の質問項目から成る。反応が平均と標準偏差に基づいた図にプロフィールとして描かれ、それらの結果からいくつかの性格タイプ分けが行なわれている。
手軽に実施でき、多面的な診断が可能であるため広く用いられている。しかし、回答者が自分に都合のいいように回答を歪曲する可能性がある。
MMPI
ハザウェイとマッキンレイが開発した性格検査。10の臨床尺度(心気症・抑鬱・ヒステリー性・精神病質的偏奇・男性性女性性・パラノイア・精神衰弱・精神分裂病・軽躁性・社会的内向性)と4つの妥当性尺度(疑問・虚構・頻度・修正)、追加尺度から成り、合計550個の質問項目がある。主として精神医学で用いられる診断名に依拠している。MMPIで得られた結果は実際の診断そのものに対応しているわけではない。(例えば、分裂病と診断された人が全て、分裂病尺度だけが突出している高い偏差値を示すとは限らないというように。)
MPI モーズレイ性格検査
アイゼンクが神経症的傾向と外向性・内向性を調べるために作成した性格検査。外向性尺度24項目、神経症尺度24項目から成る。
MAS
タイラーが不安測定を目的としてMMPIの中から50項目を選び、作成。不安を主観のみに頼って測定する方法なので限界がある。
CMI
ブロードマンとウォルフによって作成された、医学的面接の補助として患者の心身両面の症状を短期間に把握するための質問紙表。内容は、身体的自覚症状(12の下位尺度)と精神面の自覚症状(6の下位尺度)に関するものである。心身症、情緒障害の発見の手がかりとして用いられることがある。また職場のメンタルへルスに関するアセスメント手段として用いられることもある。
ロールシャッハテスト
ロールシャッハによって考案された投映法の代表的検査。左右がほぼ対称なインクのしみのような10枚の図版を定まった順番で被験者に渡し、そこに何が見えるかを問い、それに対する反応を材料にして人格特性や心理学的問題を推測しようとする。分析に際しては、反応数、反応領域(ブロットのどの部分を見たのか)、反応の決定因(色彩、運動、濃淡などブロットのどのような特徴を用いたのか)、反応内容(何に見たてたのか)、形態水準(反応とブロットの一致度)、反応の頻度などを記号化する。解釈は、スコアリングされた反応のプロフィールや反応の相互関係などから形式分析が行なわれる。その他に反応内容から被験者の欲求や認知を象徴的に解釈する内容分析が行なわれる。
主題統覚検査 (TAT)
マレーとモーガンが考案した投影法。人物や事物を描いた30枚の図版から、年齢・性別によって白紙1枚を含む20枚を選び、被験者に1枚ずつ呈示し、それぞれについて物語を作ってもらうというテスト。被験者が作る物語に被験者自身の欲求、意図、衝動などが表れるという仮説をもとに作られた。よって、解釈法は被験者の欲求と環境からの圧力との相互作用を吟味する内容分析に重点がおかれる。しかし、その後、様々な立場の解釈法が提案され、物語作成の形式分析を重視する解釈法もある。
CATは、TATの幼児・児童版。べラックによって作成された。彼は、子供が話を作りやすいように、動物が人間的動作をしている絵を描いた10枚のカードから成る検査を考案した。日本では、1955年に戸川行男らが、日本の習慣・風俗に合わせた日本版を作成した。カードは練習用1枚+16枚の計17枚である。どれも必ずリスがほかの動物とともに描かれている。
絵画欲求不満テスト (PFスタディ)
ローゼンツァイクによって考案された人格検査の一つ。4歳以上に適用され、児童用、青年用・成年用がある。2人の人物が描かれた24枚の絵があり、欲求不満を起こさせるような場面、相手の発言に対して、もう一方の人物がどう返答するかを被験者が噴出しに書き入れるというものである。24の場面の内容は、人為的、非人為的な障害によって直接自我が阻害されている自我阻害場面と、欲求不満の原因が自己にあって、他者から非難されている超自我阻害場面に大別できる。被験者の反応語は、攻撃の型(障害優位・自我防衛・欲求固執)と方向(他責・自責・無責)の2つの次元から評定される。
内田・クレペリン精神作業検査
クレペリンによって発案され、内田勇三郎が発展させた人格検査。被験者に一列に並んだ数値を連続加算する作業を繰り返させ、それによって得られる作業測度の変化を示す曲線(作業曲線)を評価する。作業量、作業効率の安定性、誤答率、作業率の変化、休憩の影響などが評価のポイントである。検査時間は正味30分。
団体施行可能。検査後の整理が簡単で、すぐ判定できる。子供から成人、外国人でも同一標準で検査できる。
答えを意図的に操作しにくいのが長所。その一方、大まかな性格傾向しかつかめず、細かいところが把握できないのが短所である。
ベンダー・ゲシュタルト検査
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