金属の高温超電導を発見・産業応用加速も
 |
| 金属の高温超電導を追試した米アイオワ州立大キャンフィールド准教授がホウ素の線材(左上)から作った二ホウ化マグネシウム線材(電子顕微鏡写真、同准教授提供)〔共同〕 | 青山学院大学理工学部の秋光純教授の研究チームは金属系で従来の2倍近い高い温度で電気抵抗がゼロになる新しい高温超電導体を発見した。金属系は現在主流になっている酸化物超電導体に比べて安価で加工がしやすいため、効率的に電力を蓄えることができる電力貯蔵システム向けの線材や超高速コンピューター用の素子などを開発しやすくなる。高温超電導体の産業応用が一気に加速する可能性を秘めた発見だ。
秋光教授らが発見した物質は、金属のマグネシウムとホウ素からなる「2ホウ化マグネシウム」。電気抵抗がゼロになる臨界温度は絶対温度39度(セ氏零下244度)。これまでの金属系超電導体はセ絶対温度23度だったため、臨界温度は2倍近く高まった。この物質はこれまで試薬としてメーカーが販売していたが、超電導状態を示すことはこれまで見つかっていなかった。発見された物質を手掛かりに、さらに臨界温度の高い超電導体が開発できる可能性に道を開いたといえる。
関連リンク (「金属の高温超伝導体発見」参照) |