高松高裁が、損害賠償請求訴訟で控訴した高松市内の食品製造販売業の男性(45)に対して、第1回口頭弁論の呼び出し状を出し忘れ、男性が一度も弁論できないまま結審していたことが3日、分かった。いきなり判決期日の通知が届いたため、男性が抗議。高裁はミスを認め、弁論の再開を決めた。
関係者によると、男性は、取引先から「借金の利息を不当に取り過ぎている」として損害賠償を求める訴えを昨年4月、高松地裁に起こされた。男性は弁護士なしで訴訟に臨んだが、同12月の一審判決で敗訴。「原告との関係は金銭貸借ではなく商取引。1審判決は事実誤認」として控訴し、今年1月に控訴趣意書を高松高裁に提出して第1回口頭弁論を待っていが、今月1日、判決言い渡しの期日を記した通知が届いた。
男性が高裁に「弁論はしないのか」と問い合わせ、高裁が調べたところ、男性に口頭弁論の呼び出し状を送付していなかったことが判明。口頭弁論は先月に、被控訴人側のみの出席で1回で終了して結審し、判決の期日が決まっていた。
男性は2日、「たまたまミスが分かったからよかったが、『控訴審はそういうもんか』と思って納得してしまうところだった」と高裁に抗議。高裁の担当者はミスを認め、男性に弁論の再開を約束した。
【坂口雄亮、横田美晴】