病院依存社会とメタボリックシンドローム

高槻社会保険健康管理センター     徳永勝人

ダイエット番組と
へき地医療
肥満症治療ガイドライン2006の
ワンポイントアドバイス
2型糖尿病
ワンポイントアドバイス
少子化問題と
メタボリックシンドローム
高血圧
メタボリックシンドローム
と ストレス
メタボリックシンドロームと
健診・保健指導
肥満児教育と
メタボリックシンドローム
家庭教育・学校教育
とダイエット番組問題
肥満格差社会と
メタボリックシンドローム
.メタボリックシンドロームと
国際肥満学会最高賞
.メタボリックシンドローム
と喫煙
企業の品格と肥満問題 高血圧とアディポネクチン メタボリックシンドロームと運動 健康寿命と
メタボリックシンドローム
やせ薬と肥満 日本人気質と標準体重 地球温暖化と
肥満・2型糖尿病
内臓脂肪型肥満の発見
とイノベーション25
メタボリックシンドロームの
ワンポイントアドバイス
日の丸・上弦の月と高血圧 糖尿病教育と
自治体病院
.
終末期医療と
メタボリックシンドローム


 2008222日、朝刊一面トップに「大阪府公立病院8地域に再編、医療集約、役割を分担」の橋下徹大阪府知事による案が載った。

大阪府下にある各自治体病院は、メタボリックシンドロームの治療・予防の中核を担っているが、公立病院の赤字は行政の大きな負担となっている。

200710月初旬、大阪市中央区で大阪府の財政について話をした。「大阪府の財政は危機的状況にある。数年で財政破綻し、夕張市のようになる可能性がある。大阪府の財政悪化の要因は大企業からの収入が減ったことと、府下各市への補助金が多くなったためだ」という。

法人二税収入は1993年の8351億円から、2005年には4837億円と長期不況の影響を受け落ち込んでいる。逆に、歳出は1993年の2兆1248億円から2005年には2兆9322億円に増加している。

財源が増えないと各市への補助金が減らされることとなる。歳出を減らすには、医療・社会保障費の削減、教育費の削減、府職員の削減・給与カットなどが考えられる。

大阪府の老人1人当たりの医療費は全国で4番目に多い。長野県の1.46倍になっている。長野県は自宅で亡くなる方が多い。大阪府の1人当たりの医療費を長野県と同じにすると、医療費を3割削減できる。

しかし、大阪府民は今の手厚い病院での医療サービスを、いつまでも受けつづけることができると思っている。病院での医療の恩恵を受けてきた大阪府民は、自宅で家族の面倒を見ることには耐えられないだろう。

泉州地区には6つの病院(和泉市立病院、泉大津市立病院、市立岸和田市民病院、市立貝塚病院、市立泉佐野病院、阪南市立病院)がある。勤務する若手医師に聞くと、「経営破綻して、早く自治体病院でなくなった方が楽になる」と言う。自治体病院の医師の激務はつづいている。

大阪府の財政破綻を防ぐには京都府、滋賀県などを大阪と同じ行政区域にする道州制を実行する時期に来ているのかもしれない。他に、「大阪府と大阪市が合併して、東京都のように大阪都になる」という方法もある。

自治体病院経営は、経済という大きな波に翻弄されている。「子供が親の面倒をみない府民には、それなりの負担をおってもらうとよい」と私は思う。(2008,2,29


徳永センター長ホームページ

  徳永勝人先生の
    メタボリック教室

徳永勝人センター長
(とくなが かつと)
医学博士

内臓脂肪型肥満の発見者,
標準体重(kg)
=身長(m)X身長(m)X22
の考案者として知られる

1968年
広島県立庄原格致高等学校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業
大阪大学第2内科入局
1983年
米国 南カリファルニア大学研究員
大阪大学医学部 第2内科講師,
市立伊丹病院内科部長を経て
2005年
高槻社会保険健康管理センター
センター長就任

日本肥満学会
肥満症診断基準検討委員会委員
肥満症治療ガイドライン作成委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
目でみる臨床栄養学 UPDATE
メタボリックシンドローム