自動車依存社会とメタボリックシンドロームPartU   

高槻社会保険健康管理センター     徳永勝人

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メタボリックシンドローム
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メタボリックシンドロームと
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.メタボリックシンドロームと
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.メタボリックシンドローム
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メタボリックシンドローム
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肥満・2型糖尿病
内臓脂肪型肥満の発見
とイノベーション25
メタボリックシンドロームの
ワンポイントアドバイス
日の丸・上弦の月と高血圧 糖尿病教育と
自治体病院
.
終末期医療と
メタボリックシンドローム

 メタボリックシンドローム増加の要因の半分は運動不足にあり、自動車依存社会が大きく関連する。自動車産業がメタボリックシンドローム対策に乗り出そうとしている。

2007年4月4日リーガロイヤルホテルで大阪大学内分泌・代謝内科同窓会(下村伊一郎会長)が開かれた。代謝(糖尿病、高脂血症、肥満)はメタボリックシンドロームの中心をなしている。

大阪大学の内科は臓器別再編成で第1内科、第2内科、第3内科、老年科、検査科の5つの内分泌・代謝部門が一つに統合された。内分泌・代謝専門家集団は、日本一を通り越して世界一規模が大きいものとなった。

各内科教室はそれぞれ伝統があり、世界的な業績を持っている。同窓会員には日本糖尿病学会理事が4人と日本肥満学会理事長、日本動脈硬化学会理事もいる。

「各旧内科は考え方も違えば、手法も異なる。研究は競争だ。それぞれの長所を生かして競えばよい。ただ組織を上げて取り組める共通の目標も持って欲しい。国民の健康に貢献するため、メタボリックシンドロームを減少させるという目標を持ってくれたら」と私は夢想する。

「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。ゆえに夢なき者には成功なし」は明治維新で思想的指導者だった吉田松陰の有名な言葉だ。

吉田松陰は温然たること婦人のごとき人柄だったが、国事の話になると眼光は爛々と輝き、頬は紅潮し、全身より気力を発したという。

日本で納税額が最も多いのは自動車産業、電機産業、機械産業、医薬品産業の4つだ。これら4大産業による税収が、我が国の医療・福祉に間接的に寄与している。

多くの企業は利に走る。ヨーロッパの自動車産業はメタボリックシンドローム対策にサイクリング道路など作ることで協力している。自動車を作っている会社が自転車も作っていることが多く、自転車が売れれば利益もでる。

しかし、日本では自動車と自転車を作っている会社が異なる。自転車道路や遊歩道を整備することは自動車産業の利益に直接結びつかない。世界一の自動車会社は利益のみにとらわれず、国民の健康に貢献しようとしている。さすが企業としての品格がある。

自動車産業と医学会、行政が協力すればメタボリックシンドローム対策は進展する。(2007,4,10)

徳永 勝人

徳永センター長ホームページ

  徳永勝人先生の
    メタボリック教室

徳永勝人センター長
(とくなが かつと)
医学博士


内臓脂肪型肥満の発見者,
標準体重(kg)
=身長(m)X身長(m)X22
の考案者として知られる


1968年
広島県立庄原格致高等学校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業
大阪大学第2内科入局
1983年
米国 南カリファルニア大学研究員
大阪大学医学部 第2内科講師,
市立伊丹病院内科部長を経て
2005年
高槻社会保険健康管理センター
センター長就任

日本肥満学会
肥満症診断基準検討委員会委員
肥満症治療ガイドライン作成委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
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