最小友愛数220とコレステロール基準値   

高槻社会保険健康管理センター     徳永勝人

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友愛数とは2つの自然数のそれ自体を除いた約数の和が、互いに他方と等しくなる数で、最小友愛数は220である。私たちの研究室が提唱した総コレステロール基準値220mg/dlは友愛数で、標準体重BMI22.0も少数点を除けば友愛数となる。

200712月9日、台湾の高雄スプレンダーホテルのすぐ近くにある本屋に行った。本屋の棚には中国語に翻訳した川端康成の「伊豆的舞娘」、小川洋子の「博士熱愛的算式」、浅田次郎の「椿山課長的那七天」などがあった。

「椿山課長の七日間」は、私の患者さんからカセットテープ5本に吹き込んだものをもらい、眠る前に目を閉じてベッドの上で聞いていた。患者さんは糖尿病性網膜症などで失明した人達のために、ボランティアで小説を自らの声で吹き込んでいた。

1210日、台湾新幹線左営(高雄)駅の売店には村上春樹、村上龍、小川洋子の3人の日本人作家の本が置いてあった。村上春樹は兵庫県芦屋市の中学を卒業し、小川洋子は芦屋市に住んでいる。私は市立芦屋病院内科に勤務していたことがある。縁というものはどこかにあるものだ。

小川洋子の「博士の愛した数式」には、220284いう友愛数が出てくる。220の約数を足すと1+2+4+5+101120224455110284となる。逆に284の約数を足すと1+2+4+71142220となる。

友愛数はなかなか存在しない。小さい順に並べると2202841184121026202924、・・・となる。総コレステロールの診断基準値は220mg/dlで友愛数だ。厚生労働省特定疾患原発性高脂血症調査研究班(垂井清一郎班長)1987年で、私たちの研究室(大阪大学第2内科循環器脂質研究室:松澤佑次チーフ)の脂質研究グループが中心となって作成した。

標準体重の基準値BMI22.0も、疾病の最も少ないBMIから作成し1988年に提唱した。ふり返ってみると、私たちの研究室にとって、220という最小友愛数はラッキーナンバーだった。

総コレステロールの基準値220mg/dlはあくまで、それより高くならないように生活習慣を改善するという目安だったが、薬物開始基準値のようになっていった。

標準体重の22.0という数値も、一般的な目安で目標値ではない。やせている糖尿病の人に、標準体重まで体重を増やすよう栄養指導しているのを見かけるが誤りだ。

数値基準は一度決まると、いつのまにか親元を離れ、一人歩きをし始める。 (2007,12,13


徳永センター長ホームページ

  徳永勝人先生の
    メタボリック教室

徳永勝人センター長
(とくなが かつと)
医学博士

内臓脂肪型肥満の発見者,
標準体重(kg)
=身長(m)X身長(m)X22
の考案者として知られる

1968年
広島県立庄原格致高等学校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業
大阪大学第2内科入局
1983年
米国 南カリファルニア大学研究員
大阪大学医学部 第2内科講師,
市立伊丹病院内科部長を経て
2005年
高槻社会保険健康管理センター
センター長就任

日本肥満学会
肥満症診断基準検討委員会委員
肥満症治療ガイドライン作成委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
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