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少子化問題とメタボリックシンドローム 高槻社会保険健康管理センター 徳永勝人 |
わが国の少子化が進んでいる。出生率は1971年の2.16から、2005年には1.26と42%減少し、出生率の低下は年金問題など社会・経済に大きな影響を与えている。 外国に旅行するときは少子化問題について尋ねることにしている。高校時代読んだ近松門左衛門集にあった代表作「国姓爺合戦」の舞台である街中国の廈門を旅行した。 インドネシアを旅行した時、ガイドさんは「インドネシアでは母親1人につき子供は2人までに制限している。インドネシアはイスラム教国家なので男性は5人まで妻を持つことができ、父親は最高10人まで子供を持つことができる」という。 「徳永先生、メタボリックシンドローム撲滅運動にあまり力を入れられたら、患者さんが減って困りますよ。産科や小児科の先生が困っているのも少子化で患者さんが少なくなったからですよ」とある大学病院の先生から言われた。これが教育者の発言かと耳を疑った。少子化で出産数、子供の数は減少し、産科・小児科の収入は減って産科医・小児科医不足で国民は困っている。それは産科・小児科の診療報酬をもっとあげるなどして優遇すればよい。 わが国の平成15年度のメタボリックシンドローム関連の医療費は7.5兆円(虚血性心疾患、脳血管障害、高血圧性疾患、糖尿病)で、メタボリックシンドロームが減少すれば、多くの人達の職を奪うことになるかもしれない。しかし、健康寿命の延伸のためにはメタボリックシンドロームを減少させることが必要だ。急激な改革ではなく、10年で25%減少させる見込みであり、その間に他の医療に従事すればよい。 人生、枯れてばかりではいられない。“肥満症を治療し予防することが私の使命だ“と考えて生きてきたので、闘志が沸いてきた。 |
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