週休2日制とニート・メタボリックシンドローム

高槻社会保険健康管理センター     徳永勝人

ダイエット番組と
へき地医療
肥満症治療ガイドライン2006の
ワンポイントアドバイス
2型糖尿病
ワンポイントアドバイス
少子化問題と
メタボリックシンドローム
高血圧
メタボリックシンドローム
と ストレス
メタボリックシンドロームと
健診・保健指導
肥満児教育と
メタボリックシンドローム
家庭教育・学校教育
とダイエット番組問題
肥満格差社会と
メタボリックシンドローム
.メタボリックシンドロームと
国際肥満学会最高賞
.メタボリックシンドローム
と喫煙
企業の品格と肥満問題 高血圧とアディポネクチン メタボリックシンドロームと運動 健康寿命と
メタボリックシンドローム
やせ薬と肥満 日本人気質と標準体重 地球温暖化と
肥満・2型糖尿病
内臓脂肪型肥満の発見
とイノベーション25
メタボリックシンドロームの
ワンポイントアドバイス
日の丸・上弦の月と高血圧 糖尿病教育と
自治体病院
.
終末期医療と
メタボリックシンドローム


 2008214日、尼崎ホテルニューアルカイックで第9回阪神生活習慣病研究会が開催され、開会の挨拶をした。

神戸大学循環器内科の志手(して)淳也講師が特別講演「糖尿病と虚血性心疾患、長期予後改善の治療」をされた。

立食パーティで志手先生に「休日の過ごし方がメタボリックシンドロームと関連し、週休2日制が日本人の歩行数を減少させた一因だ」と話すと、「土曜日は3時間六甲山を歩き、日曜日はスイミングをしている」と言われた。道理でスリムな顔と体をされている。

1997年の国民栄養調査で男性の歩数は8202歩、女性の歩数は7282歩だった。「健康ニッポン21」では2010年の目標値として男性9200歩、女性8300歩を掲げていた。しかし、逆に2003年の男性の歩数は7575歩、女性は6821歩と減少していた。

歩数の減少のみならず、糖尿病や男性の肥満が増加してしたことより、健診だけでは効果はなく、事後指導が必要であるという認識から特定健診・保健指導が施行される。

歩数が減少した要因の一つとして、1990年代中頃から定着した週休2日制が指摘されている。会社員を対象とした1日の歩数の検討によると、休日の歩数は平日に比べ3000歩少なくなっていた。

最近、3メッツ未満の身体活動がメタボリックシンドロームの予防によいことが明らかとなっている。メタボリック教室第75段に示したようにニート(NEAT)と呼ばれている。

立ったまま家事をする、社内でFAXやコピーを自分でするなどこまめに動く、電車の中で座らずに立つなどするとよい。

 3メッツの運動を1時間やれば3エクササイズになる。健康な人では週23エクササイズ、うち運動を4エクササイズ、メタボリックシンドロームでは週23エクササイズ、うち運動10エクササイズ以上行うことが推奨されている。3メッツの運動には軽い筋力トレーニング20分、バレーボール20分などがあり、生活活動には歩行20分がある。

腹囲が85cm以上の男性社員では85cm未満の男性社員に比べ、ニート(3メッツ未満の活動量)が60分少ないことが報告されている。平日と休日における身体活動量を比較すると、平日の消費エネルギーが休日に比べ有意に多くなっている。

週休2日制となり、ゆとりのある生活になったが、一方で歩数と消費エネルギーの減少を生み、メタボリックシンドロームの増加につながっている。緑の濃い所で自然に触れるなど、週休2日制をうまく利用するよう心がけるとよい。(2008,2,21


徳永センター長ホームページ

  徳永勝人先生の
    メタボリック教室

徳永勝人センター長
(とくなが かつと)
医学博士

内臓脂肪型肥満の発見者,
標準体重(kg)
=身長(m)X身長(m)X22
の考案者として知られる

1968年
広島県立庄原格致高等学校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業
大阪大学第2内科入局
1983年
米国 南カリファルニア大学研究員
大阪大学医学部 第2内科講師,
市立伊丹病院内科部長を経て
2005年
高槻社会保険健康管理センター
センター長就任

日本肥満学会
肥満症診断基準検討委員会委員
肥満症治療ガイドライン作成委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
目でみる臨床栄養学 UPDATE
メタボリックシンドローム