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1979年、バチカン市国。夜空に輝く満月の上に、彗星がカーブを描いて飛んでいる…。若き修道士トーマス・アキナスは、古い預言書の言い伝えどおりの前兆を天球に確認した。ローマ教皇に接見し、そのことを報告した彼は、人類の運命を左右する女の赤子の誕生を知らされた。呪われた存在であるその子が成長して世紀末を迎えれば、地上は破滅する―。教皇は何としても彼女を捜しだし、サタンの魔手から彼女を護るようトーマスに命じた。
20年後。1999年12月、ニューヨーク。ジェリコ・ケイン(アーノルド・シュワルツェネッガー)は元刑事だったが、妻子を無くした後、民間の警備会社でVIP専門の身辺警護を担当していた。その朝同僚のシカゴ(ケビン・ポラック)と共に、何者かに脅迫されているというウォール街のエリート銀行マン(ガブリエル・バーン)をガードしていたジェリコは、突如ビルの屋上から狙撃された。間一髪致命弾を免れた彼は、上空を警戒していたヘリに乗り込み狙撃犯を追跡、地下鉄構内に逃げ込んだ犯人を追い詰めた。しかしその瞬間、2人の周りに紅蓮の炎が渦巻き、犯人の口から発せられた言葉がトンネル内に轟いた―“1000年の時は終わりに近づいた。サタンが牢獄から解き放たれる…"
犯人を捕らえ、NYPDのフランシス刑事に引き渡したジェリコは、トンネル内での異常現象を報告するが、彼女から意外な事実を知らされる。犯人には舌がなかったというのである―ではジェリコが聞いた言葉は、誰が発したものだったのか?この不可解な事件の真相を突き止めるため、ジェリコは犯人に関する調査を始めた。アパートを突き止め、忍び込んだジェリコとシカゴが目にしたものは、黒く塗りつぶされた部屋の中の、切り裂かれた聖母像、天使と悪魔が争う地獄絵図、壁になぐり書きされた「地は荒れ果てた。災いが地に下る」という謎の言葉、切り取られた舌、そして20歳ぐらいの若い女性の写真であった。その場に現れたフランシス刑事から、2人はさらなる事実を知らされた。犯人の名はトーマス・アキナス。18年前に渡米、6カ月前にダウンタウンのセント・ジョンズ教会から失踪した神父だったのである。トーマスが凶行に至ったその理由は何なのか?
アップタウンに住む20才の女性、クリスティーン・ヨーク(ロビン・タニー)は度重なる幻覚に悩まされていた。ある日地下鉄に乗っていた彼女は、白子の浮浪者に付きまとわれその手を振り払った瞬間、その男はガラスのようにバラバラに砕け散った…。精神科医の診断はストレスによるもので心配はないとのことだったが、彼女は心身共に疲れ切っていた。彼女の幻覚の原因はー?
実はクリスティーンは、トーマスの部屋に張ってあった写真の女性なのだった。
あの朝ジェリコがガードしていた銀行マンが、高級レストランで得意先の夫婦と食事を採っている。トイレに立った彼に、正体不明の「影」
が襲いかかった…。テーブルに戻った男が夫人を連れ出して店を後にした瞬間、店は跡形もなく爆発した。闇の支配者サタンがついに姿を現したのである。その目的は一体何なのか?
1000年紀《ミレニアム》最後の日、NYを舞台に、ジェリコ、そしてクリスティーンの運命を巻き込んで、人類の未来を左右する最終決戦の時が訪れようとしていた。
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