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中世の騎士物語を現代風に演出した青春ドラマだが、実に楽しめる快作。見てる最中もずっとニヤニヤしてたほど。
まず脚本がよく練られている。トントン拍子に展開する話にも無理がなく、人間関係が入り組んだ「L.A.コンフィデンシャル」をわかりやすく脚本化したブライアン・ヘルゲランドの力量に感心! 従者である主人公ウィリアムが死んだ主人に成り代わって出場した馬上槍試合大会に勝利する冒頭から、ライバルと出会い、貴族の娘と身分違いの恋をし、ヨーロッパ選手権のクライマックスまで一気呵成に見せる。
しかもウィリアムが高邁な騎士として成長する本筋と並行させ、登場人物のほとんど全員に見せ場を用意するという周到さ。これで物語に幅が出るし、キャラクターにも息が吹き込まれる。本当の意味での群像劇といえるだろう。ヒース・レジャーはじめとする出演者もノリノリで演じていて、非常に気持ちいい。
「L.A.コンフィデンシャル」の脚本でアカデミー脚色賞受賞のヘルゲランドが「ペイバック」に次ぎ監督・脚本を兼任。音楽はコーエン兄弟作品の全作を手がけるカーター・バーウェル。「過去と現在を切れ目なく繋ぐ」という監督の意図のもと、14世紀の物語にクイーンやデビッド・ボウイの音楽を投入。「パトリオット」のメル・ギブソンの息子役で注目のヒース・レジャーを主人公に、ポール・ベタニーら英国の新鋭若手俳優が競演
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