6月11日金曜日 Long Time in Airports
5時30分 ロサンゼルス郊外レジデンスインホテルで同室のヒゲとともに起きる。出発準備を整える。
6時 アップルジュース、バナナ、コーヒーをとって、ホテルを出発。メンバーは、ヒゲをたくわえた案外子煩悩なオヤジ、メガネをかけた
一見インテリ風青年、ガッシリしていて人の良さそうな青年、鳥の巣のような髪をしたどこにでもいそうなあんちゃん、私の5人。
7時 レンタカーを返し、ロサンゼルス空港US Airwaysターミナル(ターミナル1)に着く。Heartsレンタカー返却所では、あまりに簡単に
レンタカーを返せたので「楽だなあ」とのんびりムード。今日は830→930のサンフランシスコ行き、さらに1010 →1200でオレゴン州
ユージーンに行く予定だ。
7時10分 US Airのおばさんに「あなた達の飛行機、US Airだけど運航はUnitedよ、ターミナル7に行って」と言われる。「ここからターミナル7
はすぐだ」と完全に安心しきって歩いたが、実はこれがケチのつき始めだった。
7時15分 ターミナル7に着く。「8時30分の便だから余裕だな」と言いながらチェックインに向かう。
7時20分 5人で自動チェックインをする。簡単にすませた。あとは荷物を預けるだけだ。
チェックインした機械で荷物の登録をすればいい、ということがわかるが意外と操作に手間取る。
7時30分 誰がやってもうまくいかない。この時はまだ、飛行機に乗れないとは誰も思わなかった。機械は「10時間以上前に搭乗の荷物は預かる事
ができません」の表示。 ???どういうことだろう。 各々のチケットをチェックイン機に入れてみるが、 何度もトライしても同じ表示
しか出ない。 ガッシリが突然「pmって書いてないですか?」と発言。5人全員が瞬間に固まった。ん?鳥の巣が「これ午後8時ですよ!
だから10時間以上前って出るんですよ!」。全員すでにわかったことをわざわざ言葉で説明してくれた。そう、我々は午後8時半の飛行機
なのに午前8時半に空港に来たのだ。日本なら2030と表記されたのが、0830pmと記されており、そのことを私を含めて誰も気付かなかった
のだ。
7時40分 早く現地に到着したかったので、すぐにカウンターに行って飛行機の変更を申し込む。午前8時30分の飛行機があるのでキャンセル待ち
(Stanby List)の手配をして、空港に入る。
7時50分 アメリカの空港はあの9.14以来セキュリティチェックが日本よりもずっと厳しくなり、いつも長蛇の列ができる。今日も長い列で、ゆっ
くりとIDチェック、手荷物検査が行われている。
8時15分 ゲートの前に到着。8時30分の便はすでに搭乗中だ。 キャンセル待ちのアナウンスが流れることもなく、無情にもゲートが閉まる。ゲー
トが閉まると同時に2人の中国人が「乗せろ!」と絶叫しながら駆け込むが、もちろん無理だ。
8時30分 すぐに9時30分の便のキャンセル待ちの手配をする。まだ、我々は楽観的な雰囲気だ。同時に10時10分のサンフランシスコ発に乗るのは
無理なので、13時10分発のキャンセル待ち手配をする。
9時15分 無事、サンフランシスコ行きの飛行機に5人そろって搭乗する。
10時30分 サンフランシスコ空港に着く。同じUnitedのターミ ナルなので、すぐにユージーン行きキャンセル待ちの確認をする。男性係員に5人
乗れるかもしれないが、現在の空きは3席なので、別れて行く事になるかもしれない、と言われる。仕方ないが、了解した。ヒゲと2人、
サンフランシスコ空港ターミナル内 の和食レストラン「友和」で寿司とみそ汁を食べる。2人「いや〜みそ汁はホッとするな〜」といい
ながら、気持ちよくランチをすませる。
12時50分 キャンセル待ちアナウンスが始まる。まず2人呼ばれる。レンタカーの運転はヒゲしかできないので、ヒゲに先に行ってもらう。ヒゲ、
インテリ風の2人が飛行機に乗り込む。
12時55分 ゲートが閉まる直前に鳥の巣が呼ばれる。私とガッシリは、ギリギリに呼ばれるかもしれない、と腰を浮かせて待つが、無情にもゲー
トは閉められた。次の便はなんと4時間以上先の、17時30分だ。すぐにキャンセル待ち確認を行なう。すぐ後ろにいた美人の黒人女性
も困った顔をしていたのが、印象的だった。ガッシリと2人次のゲートに向かう。
13時15分 空港内の無線LAN、wi-fiを1日7.99ドルで購入。インターネットでいろいろとチェックしさらに家族とスカイプでカメラ通信をする。
子どもたちの顔が見れてうれしい。
17時15分 キャンセル待ちアナウンスの時間だ。ゲート前の画面には10人以上のキャンセル待ちの名前が掲載されている。私とガッシリは最初の
2人だ。50人定員と少ないが乗れるだろう。 「ハイライワー」と呼ばれるのを待ってゲート前カウンターと画面を注視する。が、キャ
ンセル待ち搭乗なしで、無情にもゲートは閉められた。次の便は19時10分だ。すぐに手配をして、2人で次のゲートに向かう。美人黒
人お姉さんの疲れたようなあきらめ顔が印象的だった。
隣でガッシリが、「平岩さん、こういうことはよくあるんですか?」と聞いてきたので、「よくある事だよ、今回はどんなに最悪でも
本来搭乗予定の午後8時30分の便には乗れるんだから精神的にはとても楽だな 。俺は空港で絶体絶命の経験を何度もしているから、こ
れは大したことないよ」と答える。でも実際は空港に8時間以上いたことはないけどね。
何時間空港にいるんだろうか、と2人で何度も繰り返す。
18時50分 キャンセル待ちアナウンスの時間だ。前に比べて全体の人数が少ない。いけそうな雰囲気。すぐに「ハイライワー」と呼ばれる。待ち
に待ったコールだ。ガッシリも同時に呼ばれ、手続きをする。例のお尻のしまった美人黒人がいないな、と思ったら、後ろにいた。
どうやら乗れるようだ。
19時10分 我々をのせて、飛行機はユージーンに向けて飛ぶ。午後8時近くでも、外を見ると夕日がまぶしい。
21時00分 無事オレゴン州ユージーン空港に着く。前に到着した3人が迎えにきてくれていた。 先に到着していた荷物をカウンターで受けとる。
例の美尻女性が後ろに並ぶ。お互い戦友のような感じになり、私に「15時間も空港で待ったわ」と微笑んでくれた。最後にお互い
「バーイ」と挨拶をした。おそらくあと10分も会話をすれば、熱い抱擁をして別れる事もできたろう。
ガッシリと2人、長い1日を空港内で送り、5人で空港をようやく出た。思えば、ロサンゼルス空港に着いたのが朝の7時。今は21時。
14時間のうち大半は空港にいたのだ。ホテルへの途中、普段は絶対に食べないマクドナルドでビッグマックを2つ食べた 。「○○を食べた
い」という意欲までなくなってしまっていた 。