いよいよ最果ての地・グリーンランド初上陸!

4:30目が覚めて、この日誌を書く。ヒルトンの朝食(バイキング)はとても良好。ボリューム、質ともさすが!ライ麦のパン、北欧のヨーグルト、サーモンはコペンハーゲンをよく表している。緯度の関係で7:30はまだ暗い。夜明けは8時すぎだ。雨だ。

 

■1.Air Greenland(グリーンランド航空)

 

グリーンランド航空は、世界でも珍しいディスカウントチケットをまったく扱っていない「とても割高な」航空会社だ。今回の旅行代金で、一番何とかしたくてどうしょうもなかった点で、しかも旅行前日にドタバタをした重量制限(手荷物を含めた総重量20キロまで)がある。さて、搭乗手続き。カウンターで預ける荷物を置き、パスポートとチケットを差し出す。荷物重量は15キロだ。さっそく背の機内持ち込み荷物が何キロか聞かれた。即座に「4kg」と答えた。実は6、7kgだったんだけど。計られるかな、と思ったら、何も起きなかった。私はついでに、「My weight is more right(私の体重はもっと軽いよ)」と言ったら「I know」(わかってるわよ)、と笑ってくれた。勝った!気が利いたジョークは大切だ。飛行機はエアバス330。国際線と同じ感じだ。自治政府が認められているグリーンランドからすれば、宗主国のデンマークは「外国」なのだろう。スチュワーデスもユーモアが好きで気が利いている。「グリーンランドの気候はどう?」と尋ねたら「2,3日前は-18度だったわよ」と言われた。「ロングブーツが暖かくていいわよ」だって。

ドリンクを聞かれ、ビールを頼む。そうしたら、「これだけでいいの?」と返されたので「one more please(もう一本!)」さらに、機内食の食事中に「ビールをお願い」と頼んでも、喜んで何回でもアルコール(ビール、ワイン、ウイスキー、ジン)をもってきてくれる。控えめな私はビール3本で十分でした。あまり混んでいなくて、料金は高いけどサービス満点のグリーンランド航空は5時間。

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■2.上陸

 

アイスランド上空を経て、座席のフライトインフォメーションではグリーンランド上空を飛んでいる。着陸寸前まで、窓の外をずっと眺めていて「雲がとれないな〜」と。そしたら違ったの。ずっと雲だと思っていた正体は、氷原だった!上から見たら、氷原は真っ白なのだ。着陸10分位前にそれがわかった。私の旅行プランは、グリーンランド・カンゲルルスアークで乗り継ぎ、世界最大の氷山を生み出す町、イルリサットに2泊。カンゲルルスアークに戻って2泊、そしてコペンハーゲンに戻る予定にしている。この4泊でオーロラが見れるかな?

カンゲルルスアークはフィヨルドが大きく入り組んだところに位置した内陸の空港だが、地理的な特性で晴天率が90%におよび、かつてNATO軍の前線基地が置かれていたところだ。東西冷戦が終結し、現在NATO軍はグリーンランドから撤退している。晴天率が高い=オーロラがよく見えるから、後半の滞在では十分に期待がもてる。乗り継ぎのため、空港で少々待つ。現地エージェントの方と会う。この人がずっと帯同してくれるのかと思ったら、この町だけだそうで、イルリサットには別なエージェントがいるそうだ。カンゲルルスアーク空港はグリーンランドのハブ空港だが、中標津空港に似た木造のこじんまりとした空港だ。空港係員の女性に英語であれこれ聞く。空港ではデンマーク語だが、まったく表記から何からわからない。イルリサットはどちらのゲート?出発は時間通り?天気はどう?インターネットは使える?など。さあ、これで空港ゲートもわかった、エージェントもわかった、ネットアクセスも聞いた。一番心配なのは天気だ。聞いたら、日にちごとに、晴れ、雪、雪、曇りだって!もしかしたら、今晩のイルリサットしかチャンスがない?そう、私はやはりオーロラを見に来たのだ!コペンハーゲンがどんなに美しくとも、氷山が仮にそれはそれは見事でも、イルリサットが素晴らしい町でも、今、グリーンランドで待っている時間はただひたすらオーロラが見たくて仕方がないのだ。

ダッシュ7という30人乗りのプロペラ機に乗って、グリーランド最大の観光都市でグリーンランド第3の都市・イルリサットに海に浮かぶ氷山をながめながら着く。といってもグリーンランド全体で5万人、この町は人口3000人程度だ。グリーンランド自体がオーストラリア大陸に匹敵するくらいの世界最大の島であることから考えると、いかに人が住んでいないかがわかる。そして空港では、エージェントのシルバーの奥さんマリアさんが迎えにきてくれていた。どう見ても日本人と同じ顔をしている。グリーンランド人(イヌイット)の祖先はモンゴロイド、つまり我々と同じなのだ!ちなみに言語はグリーンランド語でアラスカ・イヌイットと同じで訳する辞書もほとんどなく全く知識がない。英語は、エージェントとホテル、空港職員くらいしか通じないが、グリーンランド人は世界一正直者といわれている。大丈夫だろう。すべて車で送り迎えしてくれる。ホテルまで5,6分。12月・冬ということもあるが、土地には何もない。アークティックホテルにチェックイン。見た目は少々古びた感じだが、まずまず過ごしやすそうなホテルだ。なんと、こんな土地でも、フラットテレビにおしゃれなオーディオつきだ。ホテル内には、無料でインターネットが使えるパソコンが1台ある。その後、イルリサット中心部にあるエージェント事務所、といっても小さなおみやげやさんに着き、シルバーとあう。流暢な英語だ。イタリアからの移民でとても人がいい。滞在2日間の予定をここで組む。せっかくグリーンランドに来たのだから日本では絶対に経験できないことをしてみたい。日本人は先週3人来たそうだ。今週は私ひとりだけだ。これは嬉しい。午後3時には日没なのと、病の身なのでゆっくりと時間を過ごしたい。イルリサットの町を1時間ほどひとりで散策する。知らなかった、この町は漁業の町でもあり、水産物の80%は日本に輸出されている。主な水産物は甘エビ、たら、○○、××など(言葉がわからなかった)。プランにはなかったウエルカムディナーがついていて、レストランで夕食をとる。メニューには250k(5000円)のお肉のコース。味はまずまず。ビールはグラス1杯で40k(800円)。いずれも普通にたのんだら高いな〜。窓際でずっと、真っ暗な外を見ながら食事する。オーロラが出るのは南方向、と事前に調べたら書いてあったので、特に南をよく見る。シルバーは、どの方向からも見れると、といってたけど。

部屋に戻って一時は月がはっきりと見えて晴れる兆しがあったが、また朧月になって雲が全体にかかってしまった。もしかしたら、と思った瞬間もあったが午後9:15現在、オーロラは出ない。30分ごとに外に出てみる。四方を見る。見たこともないオーロラはどんな形でやってくるのだろう?軽い頭痛を覚えながら思いを馳せる。やはり、こんなに見たいんだ。こんなに望んでいるんだ。

    

 

 

1)プロローグ・どうしてグリーンランドか?

2)移動;スカンジナビア航空とシベリア

3)ハプニング!コペンハーゲンの夜

4)いよいよグリーンランドへ

次→5)氷山と犬ぞりの町、イルリサット

6)誰にもできない、超・驚・体験!グリーンランド航空

7)オーロラの町、カンゲルルスアーク

8)氷の国グリーンランド

9)中世の街・コペンハーゲンとリトルマーメイド