驚愕のスーパー体験!ありがとうグリーンランド航空

■1.フライト・アローン

 

さようなら、イルリサット!という気持ちでまだ暗い朝8時過ぎに空港到着。閑散とした喫茶店のような小空港。何の抵抗もなく搭乗すると、どうも様子がおかしい。他の人がいないので飛行機を間違えたかな?と思ったのもつかの間、なんと、Dash-7の乗客、私ひとりではないか!こんなの初めて!ビックリ仰天!スチュワーデスさん(もちろんひとり)に「プライベートフライトね、どこに座ってもいいですよ」と言われた。「ひとりだけのフライトなんてよくあるの?」「よくじゃないけど、1年に何回かはひとりとか誰も乗せないことがありますよ」とにこやかに話すけど、グリーンランド航空、大丈夫か?外では飛行機の機体を点検している風だ。「何をしてるの?」「グリーンランドは気温が低いからエンジンとプロペラを十分に暖めてるんですよ、もう少し時間がかかります」と独り占めで説明をきいた。このスチュワーデスさんと、15分程度話をして離陸を待った。スチュワーデスさん、時々パイロットの所へ行っては戻ってきて予定よりも30分近く遅くなったのだ。

   

 

■2.初体験!

 

離陸直前、スチュワーデスさんが「パイロットが、離陸したらコックピットに入っていいですよ」だって!飛行中だよ!「オーマイゴッド!イッツオーケー!?オー、グレート」こんな時には複雑な言葉は絶対に出てこない。聞き間違いかもしれない、と再度聞きなおすが、どうやら間違いがない!思っても見なかった急展開に、テンションは一気に高くなる。だってこのページを見ているあなた、飛行中のコックピットにはいったことある?昔はコックピットを見せてくれたこともあったらしいけど、絶対に今のご時世ないよ。ましてや入れてくれるなんて!離陸するやいなや、コーヒーを持ってきてくれて、離陸10分もしないうちに、どうぞ、だって。まだ休みたい?と聞かれても、すぐに入りたいよ。中の様子などうかがってたら、パイロットがここに座りなよ、って副パイロットとパイロットの間で後方に予備の座席があり、そこに座って扉を閉めた。なんて感激なんだ!見るだけでもスゴイのに、座れるなんて。さらに会話がしにくいからヘッドホンを装着。管制からのインフォメーションが聞き取れる。

パ「ようこそグリーンランド航空へ」

私「コックピットに座れるなんてとても幸せです」

パ「めったにないんだけどね」

私「ここで写真をとっても大丈夫ですか?」

パ「まったく問題ないよ、いくらでもどうぞ」

私「パイロットは皆、グリーンランドの方ですか?」

副「私はデンマークで、パイロットはアイスランドだよ」 そういえばトム・クルーズによく似ている。

パ「グリーンランドへ観光に来たんですか?」

私「はい、オーロラを見にきましたがイルリサットでは見ることができませんでした」

パ「それは残念、でもカンゲルルスアークは見れるといいですね」

私「よく見れるのですか?」

パ「Very Often(とてもよく)、カンゲルルスアークはほとんど晴れですから」

私「それは楽しみです」

などと、気持ちよく計器や国について空中会話を楽しんでいたら、パイロットが突然、着陸もコックピットにいていいよ、だって!

「自動操縦でない時間もいられるなんて」、夜明けの薄明かりの中、コックピットから眺める空はそれはそれは初めてだけでなく美しいもので、グリーンランドの殺伐とした光景もこのときは神々しく見えるのです。高度計の変化、無線連絡、着陸体制などを経て、着陸操縦、着陸を経験。とても楽しい1時間でした。意外なほど氷点下の着陸は簡単そうで、緊張感はまったくないようでした。

    

 

ありがとう、グリーンランド航空!!あの高い高い飛行機代、完全に元をとりました!!

 

 

1)プロローグ・どうしてグリーンランドか?

2)移動;スカンジナビア航空とシベリア

3)ハプニング!コペンハーゲンの夜

4)いよいよグリーンランドへ

5)氷山と犬ぞりの町、イルリサット

6)誰にもできない、超・驚・体験!グリーンランド航空

次→7)オーロラの町、カンゲルルスアーク

8)氷の国グリーンランド

9)中世の街・コペンハーゲンとリトルマーメイド