コペンハーゲンに再上陸!アクシデントはこりごりだ。

■さようなら、グリーンランド

 

ホテルを9時20分にチェックアウトし、隣接する空港のフライトは11時30分だ。なんとも充実したグリーンランド滞在であった。思うに、通常の観光旅行というものは、一日中あそこを見て、ここに行って、何をしてあれを食べて、という連続である。ところが、グリーンランド滞在中はそれがまったくなかったのだ。それでいてこの満ち足りた感覚。人間は目的とその達成によって、感じ方は違ってくるのだろう。行きと同じく、グリーンランド航空の大きな機体に乗り込み、およそ5時間。デンマークの首都コペンハーゲンに着いたが、時差4時間を足すと、すでに午後8時を回っている。Baggage Claim(荷物受け取り所)で荷物が出てくるのを待つが、少し両方の手足がむくんでいる。

もう、今日はホテルにチェックインしてすぐに休もう。来るときと同じヒルトンコペンハーゲンエアポートだ。外に出るのはやめよう。チボリ公園がいくらきれいでも、本物の美しさの後では、すべてが色あせて見えるから。

 

■最後のアクシデント?

 

まったくもって、とことん何かある。午後10時。バスタブにつかって久々に風呂にはいり、気持ちよく寝る準備をして、と思っていたら、バスタブの抜いたお湯が、バスルームはもちろん、部屋の中まであふれてきた!ベッドまでは来ていないが、ドンドンお湯が!うわ〜っ、く〜っ、お湯が!食い止めろ!ホテルのバスタオル、フェイスタオルを総動員してお湯の進出を止める努力をする。内線でガンガンに文句をいってハウスキーピングを呼ぶ。すぐに二人が来て、ビショビショになった部屋の一部をバスタオル何枚も使って吸い上げる。実は私は疲れていたのであまり怒っていなかったのだけれど、怒っていたほうが待遇がいい、というのを知っていたのでまたプンプンなふりをしていた。すると世界のヒルトン、当然スタッフのひとりが申し訳なさそうに「新しい部屋に替えますか?」と聞いてきた。私は「当然だろ!」と思ったが、冷静に考えると、荷物も広げていたし非常に面倒なので、部屋を替えるのはやめにした。もう10時過ぎだよ。怒るだけ怒ったふりをして、戻ってもらった。ちょっとかわいそうだった。11時30分、寝た。

 

■12月?日火曜

 

7時30分にセットしたのに、5時30分頃目が覚める。よく眠れた。日本にいる夢を見た。へんな夢だった。おきてメールをした。今日はいったい何日なんだろう。とりあえず、午後の便で日本に帰る日なのだ。6時50分、ふとフィットネスセンターがある事を思い出した。2階だ!泳ごう!水着がないけど、ロングタイツで大丈夫だろう。イアンソープのかっこうだ。ルームキーでフィットネスセンターにはいることができる。服を脱いだ。15mほどのプールと、サウナ、簡単なジムがある。10分くらい泳ぎ、10分くらい水の中でエクササイズをし、10分くらいスチームサウナに入った。ちょっと張り切りすぎたかもしれない。部屋に戻ったら朝食に行く気力がない。疲れてしまった。寝る。

 

■コペンハーゲン観光、もちろん予定外のアクシデント付き

 

午前10時、おいしく立派な朝食をとり、出発までいよいよ最後のコペンハーゲン観光だ。事前に旅行案内で、コペンハーゲン市内の観光にはフリーバイク、という無料の貸し自転車が最適だという情報をつかんでいる。チェックアウトでインターネットアクセス2000円を支払い、荷物を預かってもらう。こういうときに空港の隣りのホテルというのは便利だ。コペンハーゲンといえば、リトルマーメイド。人魚姫の像があることで有名だ。リトルマーメイド近くの、イースターポート駅にフリーバイクステーションがあるかどうか、駅のチケット売り場で確認をした。答えは「あるよ」。前回降りた中央駅をすぎて、イースターポート駅に着いた。しかし、駅周辺には何もない。ひっきりなしに車が通る道路と露天商があるだけだ。歩いている人に尋ねる。誰も知らない。4人目の人が「フリーバイクステーションなら中央駅だよ」、という。

ショック!!

選択肢は二つある。このままリトルマーメイドまで歩いていくか?中央駅に行くか?

絶対に時間を有効に使うとしたら自転車だ!電車に乗って中央駅に行く。駅に着いた。この駅は大きいからすぐにチケット売り場で尋ねた。何よりも聞くのが一番早い。が、衝撃のひと言が待っていた。「フリーバイクは、サマーシーズンだけよ」

ショック!!

この時11時。自転車で2時間半もあれば、充分楽しめるよ、なんて考えていたプランがすべて泡と帰したのだ。自転車のかわりに歩きだったら、フライトの時間があっというまにやってくる。リトルマーメイドと家族へのお土産は必要最低条件だ。リトルマーメイドに近いのはやはりイースターポート駅だ。またまた電車に乗り込み、駅まで行く。よくわからないけど、手元にある市内観光地図からすると、リトルマーメイドはこっちのほうだろう。と思って歩く。歩く。走るがごとく歩く。行く。進む。美しい町並みを進む。が、なんとこんなに早歩きをしているのに、私よりも速く歩いている人がいる!世界はひろい。

12月のデンマークというのに、汗ばんできた。なんでこんな所に立ってるんだ?というダビデ王を通り過ぎ、11時45分ようやく着いた。世界で最も、見てガッカリする名所のひとつ、で有名でもあるリトルマーメイド。そんなに悪くはない。確かに小さな像以外はな〜んにもないけれど。10人前後の観光客とともに、シャッターをきる。4枚、5枚。

    

さあ、ショッピングをしなければ。時間がない!近くの通りに出てタクシー。1キロ少々の距離をもったいないけど仕方ない。Time is Money.それでもメーターは最初の20k(400円)から容赦なく1kずつドンドンあがる。ストロイエ、前回行った北欧最大のショッピングストリートだ。数分のって、79k(1600円弱)払う。このあいだ歩いたから、土地勘がある。いい感じの雑貨屋さんがあったので、一気に買う。子ども達にデンマークマフラー。誰かが我が家に「グリーンランドはどうでしたか?」と訪ねてきたら渡すためのショットグラスとペン。お土産で最も神経を使うのが嫁さんだ。この人は気に入らないと、どうしょうもない。この店ではピンとこない。免税処理という、旅行客が買い物をすると20%の税金がかからない制度だ。町のお土産やさんが、すべてDuty Freeのようなもの。これはいい制度だ。

空港で財布にしようか、と思っていたら、違う雑貨店でセーターがあった。スカンジナビアセーターといって、北欧風のしゃれたセーターだ。値段も手ごろだし、Sサイズがあった。これにしよう!!迷っている時間はない!嫁さんのお土産が決まると、とても楽だ。

 

ホテルに戻り、荷を受け取り、空港でとても珍しいデンマークウォッカを2種類買って、最後はあわただしかったこの旅行は終わったのです。旅は素晴らしい。でも、どうせなら心が震える、素晴らしい旅をしよう。今度はツアーを組んでグリーンランドに行こう、と心に決めたのです。

 

 やわらかくておいしいデンマーク・ウォッカ。お気に入りです。

 

グリーンランド旅行記の感想をお待ちしております。トップページのゲストブックに書き込んでください。

 

 

→さらに特別編:世界は広い!グリーンランドの物価

 

1)プロローグ・どうしてグリーンランドか?

2)移動;スカンジナビア航空とシベリア

3)ハプニング!コペンハーゲンの夜

4)いよいよグリーンランドへ

5)氷山と犬ぞりの町、イルリサット

6)誰にもできない、超・驚・体験!グリーンランド航空

7)オーロラの町、カンゲルルスアーク

8)氷の国グリーンランド

9)中世の街・コペンハーゲンとリトルマーメイド