第4日 レース2日目
朝はべらぼうにゆっくり。といっても悲しいかな6時か7時には目が覚めてしまうのです。しばらくくつろいで朝食をとり、また部屋でくつろいだのだが、(1)時計をなくしたために時間がわからない、(2)同室の上杉君はすでにレースへ行ったので時間をつぶせない、ということで、シンガポール最高のショッピング街であるオーチャードロードに行くことにした。もう海外での一人歩きは恐くない。タクシーでS$6(約500円)。とりあえず困っているので腕時計を買う。買ったのはカシオ、S$35(約2800円)。まずまずだ。高級店をのぞいて見たが、シンガポールは安いといってもやっぱり高級店。とても高くてダメ。あきらめて裏道のゴチャゴチャしたところへ行く。スポーツ店もあったが、いいトルション(注;当時、アディダスのトルションシリーズは最高のシューズだった。今でも、あの時のシューズが一番良かったと思う)がなく、あった!と思っても高い。日本と変わらない値段だ。 いろいろな店にいったが、どうも観光土産店は楽しさがない。すっごく歩いた。疲れた。場違いのところやら工事中のところまでふらふらしてみた。なかなかに難しいところだ。11時30分すぎたころ、ホテルに戻るためタクシーを拾って帰った。
1時すぎにグランド到着。あんまり暑いので約1時間前にようやくアップをはじめる。よく晴れている。4×100m(リレーです)、まがりなりにも日本のアンカーをつとめることになった。結果、わりとよく走れたけど、抜けず抜かれず4位。勝負の世界、とっちゃいけない順位、2、4、7、9。今回、2と4にあたる!競技がすべて終了した。帰りのバスで、陽気な他の選手団が歌を歌いはじめた。フィリピン、韓国ときて、日本の番。誰もいかないので、私がいった。フィリピン人が"YOKOHAMA" "YOKOHAMA" というので、ブルーライトヨコハマ(注;いしだあゆみの名曲)を歌う。ちびまる子ちゃんの方がよかった!と後悔する。マレーシア、フィリピンコーチ、韓国コーチと歌は続く。こんな時、一緒に盛り上がらない日本は情けない。後から日本のあるコーチがこう話した。「あんなにバスで騒ぐなんて小学生低学年だ。日本人はこんなことしないんだよ。」その人には面と向かわなかったけど私はひとりで怒った。
「日本人は知的で頭いいからバカなことはしないんだ」そんな意識をもつなんて、それこそバカらしいじゃないか!アジアの大勢の人たちとこんな身近なところで接せられるのだから楽しくやればいいのに。そんな考えだから日本人はみんなから嫌われるんだ。自分達で原因を作っているのに自分達で気付かない。アホ。
フィリピンのコーチは、私に「トモダチ」と日本語で言ってくれた。マレーシアの選手は、住所を交換し、もしクアラルンプールに来たら、トレーニングセンターの施設と宿泊をタダで使わせてくれる、と約束してくれた。香港の選手はTシャツをくれた。みんな笑顔で語りかけてくれたので、私も笑顔で返し、2度目にはシェイクハンド(握手)で応じられた。英語をよく使えない私に一生懸命話してくれた。「知的なはずの、勉学の優れているはずの」日本人が(英語を学校で10年教わっている日本人が)一番英語をしゃべれないじゃないか! そんな怒りを胸に、7時過ぎだったけど、プールで泳いだ。しこたま泳いだ。
8時30分より、近くの講堂(学校?)でさよならパーティーが開かれた。わけのわからないパーティーで、各国代表1名がステージにあがって簡単なダンスをするコーナーがあった。皆(日本選手団)に推されて私が出ていった。別に抵抗はなかった。決められた振り付けで1分程度のディスコダンスだったが、私は途中で調子ぶっこいて盆踊りダンスをした。しかし、東南アジア諸国には盆踊りを理解してもらえず、まったくもって不発に終わった。残念。宴も中盤過ぎ、日本チームだけが唯一、徐々に騒ぎはじめた。他の国々の選手はビールも与えられずジュースを飲んでいるのに、コーチにだけ配られるビールを日本選手たちが集めてきて大飲みし始めたからだ。他国は1チーム減り、また減り少なくなっている。日本人はセレモニーをしている時もうるさい奴がいる。パーティーは、ミュージック、ショー、手品と形式的なものが終わり、最後にディスコとなった。ここでも日本人は別な意味で大騒ぎだった。私も踊るのは好きなので(注;ディスコには1度も行ったことがない)楽しんだ。シンガポール人でうまい人がいた。いろいろと教わったけど、うまい。私は覚えられない。今度研究しよう、生徒たちと一緒にやろう。パーティーから帰りのバスの中、酔っぱらった日本人は大騒ぎだ。他国の人はかえって迷惑そうだった。さっき(競技場から帰る時のバス)やればよかったのに。ちょっとさめた目で見ている私も日本人。こんな観察の仕方をしている俺もやっぱりバカ者だと思う。一緒に酒を飲んで我を忘れてバカしてた方がどんなに気軽なことだろう。今日はつくづく日本人のバカなところ、本当に情けない面を知ってしまった。
確かに日本に比べれば生活水準は低くてあんまりいい印象のない東南アジアかもしれないけど、自分をかくしてまですかして、それでいて酔うと人への迷惑もかえりみない俺たち日本人よりずっと純粋だし人間的だ。 あーバカ。
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