
いとしい歌の数々よ。どうぞぼくを守りたまえ。
(words from the movie「青春デンデケデケデケ」)
恒松正敏の絵画の公開制作と作品解説トークとミニ・ライヴが近所の美術館で開催されたので観に行きました。
恒松さんといえば1980年代初期はフリクションの鋭角的ギタリスト。どんな絵を描き、どんな曲をやるんだろう?
美術館に着いて、知り合いの館員に声をかけたら案の定フリクションを知らない。
まあ彼女はそのころ生まれたばかりだから当たり前か。
公開制作場にいくと制作の真っ最中でした。
ギターを2本壁に立てかけ、キャンバスにむかっていました。
子供のころにみた夢とか東洋的幻想を感じさせる静かな絵画とでもいうのでしょうか?制作場に展示されている数点の絵を含め、そんな印象をもちました。
そのあと館内のカフェでワインとハムチーズサンドをいただいていい気分になり、トーク&ライヴ会場に向かいました。
100人程度の収容数の会場はさすがに満員で立ち見がでるほどの盛況でした。
ご自身による作品解説は絵画に詳しいわけではないわたしにはとても興味深いものでした。油彩とテンペラによる混合技法の話や描かれる風景や人物の話など。
そしてアコギ一本の一時間ほどのミニ・ライヴはジャックスの「遠い海へ旅に出た私の恋人」、スパイダーズの「ノーノーボーイ」やガーランド・ジェフリーズの「wild
in the street」など、意外にもカヴァー中心でした。
「こんなことしてる場合じゃないんだよな」といいながらアンコールに応えていたのが笑えました(公開制作が完成していなかったので)。
朴訥な熊本弁で訥々と喋り、歌い、そして描く恒松さんに、(当たり前ですが)現在の恒松さんを感じました。
photo from http://www.art.city.fuchu.tokyo.jp/
1970年の歴史的なフェスティヴァルのドキュメンタリー映画。
こんな凄いフィルム群がこれまで埋もれていたとは、、、
あまりにも素晴らしい映像と音の良さにまず驚かされる。
とくに印象的なのはグレイトフル・デッドとザ・バンドのライヴ・パフォーマンスだ。
ルースでラフなデッドと、かっちりとしていながらヴィヴィッドなザ・バンド。
その双方がともに最高のパフォーマンスを披露する。
デッドの演奏はまさにworkingman's deadを思わせる感慨深いもの。
セルヴィデオのボーナスdvdでは、favoritesでご紹介したeasy windも観れます。
photo from http://www.festivalexpress.jp/
第二次世界大戦時のユダヤ人絶滅収容所について、関係者(ユダヤ人、ドイツ人、ポーランド人)の証言と映画撮影当時(1980年前後)の映像のみで構成した9時間以上(!)にわたるドキュメンタリー映画(1985年発表・フランス)。
ここには当時の残虐な映像や再現映像は一切挿入されていない。
しかしその内容はあまりにも衝撃的だった。
同時期(1979年)に撮影されたが映画に使わなかった、収容所でのユダヤ人蜂起を描いた「ソビブル、1943年10月14日午後4時」(2001年に公開)を含むdvd5枚組ボックス。
機会があれば。

隣りのご夫妻から「わたしたちがエキストラで出演した映画ですがよろしかったら」と貸していただいたdvd-r。
これが「ロスト・イン・トランスレーション」でした。
はっぴいえんどの「風をあつめて」が使われているということだけで観たかった映画を幸運にも家で観ることが出来ました。
舞台は東京。この映画を観た英語圏のかたはここで描かれているいまの東京にbig
interestをもつのではないでしょうか?
そのくらい印象的かつストレンジに描かれています(ストレンジな側のわたしは微妙な気分ですが)。
ストーリーは平易でわかりやすく、そしてとても印象的でした。
ちなみに、隣のご夫妻は、「まさにエキストラ」でした。

はっぴいえんどをマネージメントしていた石浦信三氏を中心とした「風都市」のヒストリーを関係者の証言をベースに構成したムック本。
それは同時に1970年代前半のはっぴいえんど周辺の日本のロック史を把え直したドキュメントとなった。
責任編集は北中正和さん。関係者の証言を中心に構成した丁寧な編集はけっして読みやすいとはいえないが読みごたえがある。
北中さんらしい誠実さが感じられる編集だ。
大好きな映画「アメリカン・グラフィティ」を見終わったときのような切なくもジーンとくる読後感が残った。

多くのサザーン・ソウルのシンガーに曲を提供してきたライター、ジョージ・ジャクソンの1978-1979年頃のデモ録音集。
ジョージの作品はメイジャー・セヴンスや分数コード、循環コードを駆使したモダーンかつおしゃれなコード展開に印象的なリフを持っており、これにサザーンなシンガー達の熱唱が加わるという構成が素晴らしいのだが、このディスクではジョージの語りかけるようなヴォーカル・スタイルが聴け、これがとても新鮮だ。
バッキングはマッスル・ショールズ・サウンド・リズム・セクションだが、これがまた素晴らしすぎるくらい素晴らしい!
とはいえ、やはりこれはデモ録音。
ホーン&ストリングスがはいって完成する曲群だと思う。
数曲、オーケストレーションをシンセで代用している曲もあるが、いまひとつ。
このデモを聴いたら、オーティス・クレイの「if i could open
up my heart」や「cheating in my next room」が聴きたくなった。
そしてまたこのデモを聴いた。
そんな聴き方も楽しいディスクだと思う。

「chat baker sings and plays」、ほとんど聴かないので売ろうと思い、まあ最後にということで朝10時ごろ、家人の外出後にひとりで聴きました。
chet bakerというと「夜」「酒」「bar」「二人」、情けなくもわたしはこんなイメージだったのですが、朝ひとりで聴くととても良かった!
ぼーっとした、一日のスタートを前にした時間に合うというか。
音楽に先入観は禁物ですね!
細野晴臣、松本隆、小坂忠。
バーンズ、エイプリル・フール、はっぴいえんど。
そして、プライヴェート・パーティーのスナップや「ヘアー」出演者たち、ディスコ「スピード」、workshop
mu ! の面々など、、、
「はっぴいな日々」の野上眞宏の1968年から1973年に至る2冊の写真集。
何もいうことのない、ほんとうに素晴らしい写真集です。
