〜FifteenHounds-フィフティーン・ハウンズ-〜
長谷川が好きです、でもクリスも好きです   サークル MUYM
ジャンル ADV
お値段 3000円
プレイ時間 16時間
原画・彩色 kaiga、鍋焼き猫、加画都
吉岡よしこ 水月 ハル
シナリオ 森廣達哉
媒体 DVD-R一枚
音声 ノンボイス



折柴みそら(以下折)「ふーんふふーふーん。今日の巡回終わり、メールの確認でもすっか…お、なんかメールが来ているぞ。何々…」





























レビューや ら な い か 










〜FifteenHounds-批評兼感想〜




  火龍(以下火)「いやいやいや今の絶対違いますよねぇ! 特にやらないかのあたり!   あ、どうも火龍です」

折「でも大方間違いではない。という訳で一通のメールから始まった今回は同人サークルMUYM様、渾身の一作『FifteenHounds(フィフティーンハウンズ)』の批評兼感想だ」

  火「えっと、サークルMUYM様及び、森廣達哉様の名誉のために言っておきますと無茶苦茶丁寧なメールでしたよ?」

折「でも大意はそういう意m火「だまらっしゃい!  ……とりあえず、そういう訳で今回のフィフティーンハウンズ。感想としてはどんな感じでしょう?」

折「(……なにこの子こわい……最近出番なかったからか……?) 率直に言うなら普通に面白かった。特に良かったのが変態個性的なキャラクターたち。あらすじからして登場人物が多くなるはずなんだけど、その中で被りがなく、さらに各人個性を際立たせているお手並みは実に見事」

  火「3つの未来が存在し、この先生きのこれるのは1つだけ。未来を決めるために選ばれた5人の精鋭による5対5対5の集団戦…。この時点で未来人15人確定ですからね。さらに現代の登場人物を含めると相当な数になるかと。結局登場人物30行くか行かないかまで行きますよね」

折「その中で、ナルシスト、ハードゲイ、ショタ、ロリコンetx...といった個性すら通りこした変態をよくもまあ考え付き、書き上げたと思うよ。フィフティーンハウンズで最も良かった点だね。ちなみにお気に入りは長谷川(ハードゲイ)、藪(シエラの方)、クリス(最終兵器彼女)」

  火「この登場人物の掛け合いも秀逸でしたね、特にギャグ」

折「バトルものなのに面白いギャグこれ如何に。とも思うけど、実はこのギャグとバトルの落差、テンポのよさ、メリハリのつけかたは非常に良かった。長すぎずしつこくなく、ちょっとあっさりしすぎかもしれないが、場面場面がバランスの取れたさじ加減で描かれていて、プレイヤーの興味を飽きさせない作りになっていた」

  火「確かにギャグのときはギャグ、バトルのときはバトル、とメリハリのついた展開は私も関心しましたね。後半を除けば必要以上に視点を変えてこなかったのも良かったと思います」

折「そうだねぇ、ただ誰がしゃべっているのか分かりにくい場面も多かったのが残念。特に●●SIDEって出ない視点変更…していると見せかけて実はしてなかったとかね。他に良かった点としてさらに挙げられるのは謎の残し方、引き方が良かった。ここもバランスが取れているというか、続きが早く読みたくなる感じなんだよね。特に1週目の終わり方、2週目の終わり方はこう持ってくるか! と唸らされた。が、しかし! 白状するとそこまで予想外の展開はなかった

  火「いやそれ矛盾してますよねぇ!?」

折「なんというか伏線が分かりやすいんだよな。ただこれは謎に対する答えが明確に出されていたり、ちゃんと伏線を張っている…という物語を分かりやすくする効果も発揮しているから、ある意味諸刃の剣なんだけど」

  火「なるほど。確かにそういう意味では2週目の引き方は非常に秀逸でしたけど、2週目の展開(キリ)からしてその可能性を十二分に使っていましたからね。逆に説得力がありました

折「幾つか謎が残されたけど、その点は今後の水島蓮梧くんの活躍にこうご期待! ということで続編マダー?」

  火「ただ続編となるとどのEDが正史になるのか、というのも気になりますね」

折「全くだ。個人的には海辺での再会〜なED9「SKY IS BLUE FOR ALL」がいいけどね! この辺にも言及しないとな。正直一部のEDを除いてED後の後味がかなり悪いのはどうにかならんのかと思う」

  火「それはその…仕方ないでしょう? 戦争なんですし。結局彼らも死ぬ覚悟をしてこちらに来ているわけですし」

折「いやまあそうなんだけどさぁ。ホントにあっさり人が死ぬのはあまり好みじゃなかった。1週目の彼女とか、普通の戦闘物ADVなら、モブキャラAが死ぬあっさりとした死に様だったし、●週目で大活躍したアイツは●週目であっさり死ぬ〜という展開多すぎる」

  火「……確かにあっさり死にますね。ただこのおかげで戦闘に緊張感があったのは否定できません。え、ここで死ぬんですか? あ、橋本さんだ、え、何言ってるんですか橋本さんそいつは…ああああ橋本さーん!? とか。そういうハラハラドキドキ感はフィフティーンハウンズの良い所かと」

折「それは言えてる。特によくあるバトル物のように主人公が超能力に覚醒して戦闘に参加したりしないのにこの緊張感は凄いと思う。でもやっぱり、前の週で大活躍していた奴が本当にあっさり退場するのは泣けるぜ? 3週目の彼女とかある意味2週目を全否定するような発言して折の涙を誘ったというのに……アレだぜ?」

  火「……アレでしたね」

折「ああもうマジファッキンだったよ! あの週でアレな状態の彼女を助けた奴には夢幻教会に来て火龍をファックする権利をやろう」

  火「止めて下さい。ガチで長谷川(うほっいい男!)が飛びついてきそうだから止めて下さい

折「で、そのまま本作におけるファッキンな点についてなんだけど」

  火「とめないんですね……

折「ああ、とめないね! 時にマイブラザ。折柴みそらがホームページを作るとき、評価するとき重視するものってなんだと思う?」

  火「……見た目ですかね?」

折「まあそれも重要なんだけど、折柴みそらが一番重視するのは、必要な情報へ何クリックで行けるか、ってところなんだよ。だから夢幻教会では最新の更新情報は一番上にあるし、日誌は下にスクロールすれば辿り着くようにしてある。古い批評は2クリックだけどね」

  火「言われてみれば確かに……。しかしそれが、今回の批評とどのような関係があるんです?」

折「そのエステル風口調止めろよ……。で、どういう関係があるのかというと、フィフティーンハウンズはセーブするにしろ、ロードするにしろ、バックログにいくにしろ、右クリックでウインドウ消しーの。さらに右クリックでメニュー出しーの。そして左クリックでようやく辿り着く、つまり3クリックかかるわけですよ」

  火「なるほど、システム周りに不満があるわけですね」

折「そういうこと。既読スキップがかかり辛かったり、というか未読部分までスキップしてたり。バックログのページが短かったり。周回前提の作りでセーブスロット40は少ないとか。周回前提の作りなのにEDが飛ばせないのはED回収している時少々ストレスが。さらに特定の条件を満たすとタイトル画面に戻ったり……」

  火「その特定条件を満たすとタイトルに戻るバグは修正パッチが出ていますので、本家HP様にて修正をしておくのが無難でしょう。さらにバックログに関してはマウスホイールによる表示も対応しています。その点のフットワークの軽さは流石と言った所でしょうか」

折「後は微妙に主人公に感情移入しにくかったかな。公式HPや体験版をプレイした人は分かると思うけど、主人公が多世界戦争に巻き込まれながらも、抗って戦う理由が恋人だった少女の仇討ちなんだけど、お前さん今さっき彼女をふったよな!?

  火「本当は彼女のことが嫌いではなく、本当は好きだったのかもしれませんが、行動があんな感じですし……なんというか説得力があんまりないんですよね。ツンデレと考えれば逆に萌えますけど」

折「なんだかんだでこう苦言を呈しちゃってるけど、ぶっちゃけ本編が面白かった分勿体無いと思っているのも大きい。本当にクリックする手が止まらなかったもん」

  火「しかし物語には終わりがあります、同じ様に批評兼感想にも終わりがあります。そろそろお時間といったところですが、相棒のお気に入りなシーンを挙げてもらえますか? ネタバレにならない程度に」

折「そうだね…優しい嘘。海での再会(?)。路地裏に長谷川が志村を連れ込むシーンかな」

  火「最後ちょっと待て

折「何か問題が?」

  火「問題しかありません! 前二つはなんだかんだで感動したりするシーンですけど、最後はないですよ最後は!

折「じゃあPVやOPにあった『忘れるな、30年後、絶対お前を殺してやる!』のシーンかな」

  火「よ、よりにもよってそのシーンを選ぶ辺りあなたを変態です」

折「ば、ばかっ、そんなこと言ってたら長谷川にケツ掘られるぞ……」

  火「な、何言ってるんですか……ここは夢幻教会。いくら猟犬と言えども入ってこれるわけが……」








































彼が噂の謎の男Hです。快く画像を貸して頂いた、サークルMAYM様に感謝

謎の男H「呼んだかい?」




















折&火「アッーーーーーーーーー!!!!!



その夜、男の猛々しい喘ぎ声が

夢幻教会に響いたとか響かなかったとか

その真相は、闇の中である










シナリオ・テキスト――読み応えあるテキストと隣り合う死―― 17点

3つの未来が存在し、この先生きのこれるのは1つだけ。

潰し合いが共倒れの様相を見せ始めたために、編み出された狩という戦争。

未来を決めるために選ばれた5人の精鋭による5対5対5。未来を掴み取るのはどの未来か。


テキストは中々読み応えのある量で、誤字も多少ありますが、読みやすいテキストでした。

少々誰が喋っているのか分かりにくい箇所もありますが、慣れればそんなに問題なかったです。

また、先へ先へと続きが気になるシナリオ構成になっていて、クリックする指を抑えられませんでした。

サスペンスの風味と謎の残し方や終わり方がかなり上手く、シリアスとギャグのめりはりも良い。

それにギャグのレベルもかなり高く、ある意味悪ノリなバッドエンドなど、遊び心が満載でした。

場面場面の切り替えもあっさりしていて、戦闘シーンがだらだらと続いたりしないのは良かったです。

登場人物も多く、戦闘に関しては違う人と違う人の絡め方に色々なパターンを作れたのが幸いしていましたね。

伏線の張り方もしっかりしていますが、逆にそれが分かりやすかったのはマイナス点でしょうか。


主人公の存在も良い点悪い点あり、微妙なところ。

傍観者としてどの立場でもなく、全てのチームに顔が利く存在として秀逸な設定でしたが。

しかし、彼自身が戦闘に参加することは少なく、彼の戦う理由の説得力が微妙で、感情移入しにくかったです。

彼自身が戦闘に参加しないこともあって、戦闘シーンの緊張感が薄れている……とも思いましたが。

登場人物が本当にあっさりと死んでしまうため、緊張感が高まっていました。

その点は戦争という状態における、隣り合わせの死を表現していてかなりドキドキしましたね。


また、もう一つの敵として描かれる鵺の存在も秀逸でした。

何度倒しても死なない、起き上がってくる敵である鵺。この存在の使い方が本当に上手かったですね。

特に3週目のルートの使い方が素晴らしかったです。




音楽・ボイス――ボイスはないものの――16点

音楽はどれも満足できるレベルに到達していました。

長い物語なので戦闘シーンのBGMにもう少しバリエーションが欲しかったですかね。

それ以外、特に悪いと思われる点はなかったです。

またボーカル曲が非常に良く、OPEDともに同人のレベルとは思えない出来でした。

ただEDは飛ばせるようにした方がいいと思います。いい曲だけになんだか勿体無いなと思いました。


絵・ヴィジュアル――比べたら駄目なのは分かってるが―― 12点

やはり商業レベルと比べると見劣りします、特にイベント絵と立ち絵の差は気になりました。

私が一番気になったのは最終決戦の乙姫と人型決戦兵器の戦闘シーンや、弥生の戦闘シーンですね。

どちらも敵に違和感バリバリで、なんかこうショボーンとなってしまいました。

立ち絵の絵師とイベント絵の絵師が違うからかと思いますが、この辺りは惜しいとしかいいようがないです。


背景は写真を加工してあり、雰囲気にマッチした良い物が厳選されていました。

特に海辺の背景はこれまでの暗い感じから一変したイメージが非常に良かったです。


システム・演出――細かい所に拘りがあるけど―― 10点

雨の演出、桜の演出など、いい演出も多く、演出に力を入れているのが分かります。

また物語において効果的な演出も多く、文章とキッチリ合わせて動く画面効果はいい感じでした。


ただシステム面はもう少しユーザービリティを高めて欲しかったです。

上でも言っているようにセーブ、ロードがもう少しやりやすければ、と思いました。

またスキップしている時にも画面効果で一時的に停止したりと、かゆい所に手が届かなかったのが残念。

かゆい所に手が届くシステム構築を頑張って欲しいですね。


エ○――本来ならここに点数はないけど―― 18点

全年齢対象のため、えちぃなシーンはございませんが。

大抵の女性キャラにはサービスシーンがあり、むしろこれアウトだろ! なシーンもあります。

ちなみに、










左京のサービスシーンに一番興奮した折柴は変態です//


お勧めキャラクター

かなりの数の登場キャラを誇り、その分誰もが一人は好きな変態を見つけられるでしょう。

私は一人だけ選ぶとすればクリス。

最初の方はこいつ超怪しいよね程度に思っていて、あまり好きじゃなかったんですが。

『優しい嘘』に折柴大泣き。確かにかなり違和感あったんですよね……。


総評――どきっ変態だらけのバトルロワイヤル(狩―― 73点

同人の情熱、パワーを実感した作品

存外辛口な批評になった気がしますが、プレイ中は続きが気になってかなり楽しめました。

正直この満足感は商業作品でも中々味わえません。素晴らしい作品に出会えたことに感謝したいですね。

個性的どころか変態的で魅力のあるキャラクター、飽きさせず続きを読みたいと思わせるシナリオ構成。

どれを取っても、あらゆる人にお勧めできるレベルに到達していました。

特にバトル物のADVやサスペンス風味が好きな人にはかなりお勧めできると思います。


ただ、ひぐらし、東方のような一流のレベルにはもう数歩何かが足りないのも事実。

特にシステム面のユーザービリティーの低さはこの作品の評価を一気に落としていると言っても過言じゃないでしょう。

下手すればシナリオが崩壊しかねないであろう難しい題材を、上手く纏めた手腕もあるので次回作に期待か。

作品中で言及だけされていた彼と彼女の存在を、どうフィフティーンハウンズとつなげていくのかも見物ですね。

とりあえずは体験版も無料配布されているので、まず本家HP様で体験版をプレイしてみるのも手ですね。

最後になりましたが、この作品に出会わせてくれたサークルMUYM様、森廣達哉様に感謝の意を表し。

今回の批評兼感想、これにて終劇。





「どうせ、いつかは必ず死ぬのよ。それが好きな人の手によるものなら、幸せなことじゃない?」

フィフティーンハウンズ本編より抜粋





シナリオ・テキスト:17点 音楽・ボイス:16点 絵・ヴィジュアル:12点 システム・演出:10点 エ○:18点
特有スキル:
総合得点:七十三点


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フィフティーンハウンズネタバレ談話
隠しダンジョンへようこそ! ゆっくりしていってね!

と言うわけでぶっちゃけトークです。ネタバレです。森廣さんにメールで聞かれたりした点について少々。

木村の正体は公式HPで『勘』がそう告げていた。
つまりほとんどあてずっぽう。むしろ2週目でビックリして3週目でえ、正解だったのかよ! と拍子抜け。

別軸の存在。最初から『いや、未来が3つって少ない』と思っていた。
そもそも水島グループが未来戦に協力する理由がわからなくて。
水島グループが自分の都合の良い未来にするための、第4勢力が存在するんだろうとは思っていた。

とーかは絶対死んでないと思ってたけど、こりゃあ死んでるな。勿体無い。
と思っていたらキリの展開や鵺の研究云々で、ああこれかと思った。

クリスは立ち絵の印象が悪っぽそうで裏切り者ならこいつだよなぁと思っていた。

志村は橋本が死んだ時にああん、吉良ね。と勘付いた。つまりあんまり分からなかった。

田乃頭は分かりやすかったけど、正直娘に生き写し程度だと思っていたらモノホンだった。

真胴はうん、モロバレでしたね。

そういう意味じゃ重政とキリの同じ手術というのが一番予想外だったやも。

弥生は伏線ほとんどなかったよね…?

と言うわけで長谷川大好きです、隠しダンジョン終わり!