〜魔法使いの夜 -WITCH ON THE HOLY NIGHT〜
アリスも可愛いがロビンもいい奴だと思う   ブランド TYPE-MOON
ジャンル ビジュアルノベル
お値段 8400円
プレイ時間 約20時間
原画 こやまひろかず
シナリオ 奈須きのこ
媒体 DVD-R一枚
音声 なし













折柴みそら(以下折)「え、本当に出たの?

  火龍(以下火)「さっきプレイし終わったばかりでしょうが!!!


〜魔法使いの夜批評権感想〜




折「はい、というわけで久しぶりの批評だーひゃっはー。折柴みそらです」

  火「いきなり世紀末になりましたね。どうも、火龍です。というわけで今回は我々は3年待ったのだどころか、こんな話があると聞いて以来だとリアルで10年待った人もいるであろう魔法使いの夜 -WITCH ON THE HOLY NIGHT の批評兼感想です。それでは相棒、感想をどうぞ」

折「素晴らしい作品だったの一言。特に演出面の評価が非常に高く、音楽、システムも良い。ぶっちゃけこの三点(演出、音楽、システム)は歴代TYPE-MOON作品最高傑作だと折は思う」

  火「そいつはまた高い評価ですね。ではまず演出面から見ていきましょうか」

折「そうだねー。個人的に凄いと思ったのが、二次元を三次元的に見せる/魅せる演出。絵のぼかしかたや立ち絵を遠近法的に小さく見せることで二次元世界で三次元を演出して見せた所。もしかしたらこれまでにもどこかやった所があったかもしれないが、この点はかなり印象に残ったね」

  火「なるほど。そこが気になりましたか、私は…そうですねぇ。絵をパラパラマンガのように見せるアニメ的演出が良かったですね。アニメにすればいいんじゃんと思う反面、こういう見せ方も全然アリだな。と」

折「結局はこの作品、ビジュアルノベルっていうことなんだよね。映像作品ではないし、その映像作品にできない見せ方を追求しているというか。下手すると紙芝居と揶揄されるこの業界で…いいやこれは断じて紙芝居などではない。よく見ておくんだなこれが最新のビジュアルノベルだ! というようなTYPE-MOON演出陣の叫びが聞こえてきそうだ」

  火「そしてビジュアルノベルに欠かせない音楽。今回はこれもかなり良かったですね。演出との絡みがまた良いアクセントとなっている上に、単騎で聞いても全然いけるほどの良さだったと思います」


折「そうなんだよ! クラシックのアレンジといった曲から、ほのぼの曲。でも一番盛り上がる場面にきっちり盛り上がる曲を持ってくる! 新たな面子を加えて奏でるTYPE-MOONサウンドはまた進化を遂げたといっても過言ではない」

  火「ちなみに相棒はどの曲がお気に入りです? 私はメインテーマが凄く好きなんですけど」

折「あれもいいよなー。でも折は『Five』だな。タイトルで勘のいい人は分かると思うけどアレのシーンで流れる曲。このときの演出は本気で背筋がゾクゾクして久しぶりにチキン肌だったなー。音楽と演出の相乗効果がすさまじい破壊力でした。これを聞く為に、サントラ、買うよ!」

  火「その句読点はどっかのバルチャー意識なんです?」

折「バレタカー」

  火「ふざけてないで次に行きましょう。次は今回三大評価の最終になっているシステム面ですが」

折「いやー色々工夫されてるよ。マウスカーソルの動き方とか全作品は無かったと思う。中でも個人的に良かったのはエキストラのサウンドモード。あれ音楽を再生すると、その場面のCGとか出してスクリーンセイバーみたいになるんだぜ? そんなところに拘ってる暇あったら早く出せよ(大笑」

  火「おっとポロリと本音が」

折「本当にねぇ。もし魔法使いの夜という作品の評価を下げる点があるとしたらここだね。発表から何年待たせたんだよ、もう折柴さん作品が手元に来てもインストールしても信じられなかったよ! ゲームが始まってようやく安心できたよ! とまあそんな感じ」

  火「結局発売に4年かかっているんでしたっけ。延期もしましたし、元々ゲーム化してくれるとか思いもよらなかった作品ですからね」

折「というか奈須さんの頭の中ではこれ三部作なんでしょ? 1年に一本くらいのペースで出してくれるならありがたいけど、どうせ出すのにまた何年もかかるんだろ? そう考えるとなんだかなーって思っちゃう」

  火「確かに色々と伏線残してますもんねぇ。アリスと青子の関係、特にどうせ最後には殺しあう〜とか。最初は魔法のことかと思いましたが違いますし。土地のことですかね? 草十郎とかも結局説明されてないですし」

折「だよねー。まあ一本の作品としてコンパクトに纏まっていたのは事実で、その点凄く良かったと思うんだけど、トリロる(三部作にする)んだったら、もうちょっとペース上げてもらわないといかんですよ。おまけシナリオとかどう考えても続編ありでしょうが!」

  火「あーあれはひどいおまけシナリオ(ほめ言葉)でしたね。さーて批評書く前にちょっとやるかーと思ったら2時間以上拘束とかびっくりですよ。この辺のシナリオ評価はどんな感じなんです?」

折「シナリオについては良かったと思うよ。なんだかんだで三人が仲良くなっていく感じは良かったし、というかこの三人かなり好き。周りの人物もいいけど洋館三人組凄く好きだったね。この後どう展開して行くのか。一番書いて欲しいところはラストで書いてくれた(ここ書いてなかったらシナリオ評価激ダウンだった)けど、やっぱり思うのはさらに続きが見てみたいと思った。それこそおまけシナリオのような、ね」

  火「その辺り気になりますよね。個人的な予想ではアリスがそーじゅーろーにデッレデレになるんじゃないかなーと思いますが」

折「その可能性は高いだろうね。青子先生あんな感じだし。ひょっこりあの洋館に帰ってきて〜みたいな話になるんじゃないかな最後は。というかでれでれアリスたんはよ

  火「ということはお気に入りキャラはアリスということで間違いないですか?」

折「あいやまたれい。ここがまた悩ましいところでしてね。アリスとこじかの一騎打ちなんですよこれが。やばいどうしようこのスイーツハーツ。恋する乙女って可愛いよね!」

  火「なるほど、確かに」

折「でも一番のお気に入りはロビンじゃないかな! あのバカさ加減と弄られ方。なんだかんだで役に立つ辺りをのぞけばものすごい親近感が沸くんだ!」

  火「なるほど、同属(オバカ同士)でしたか。じゃあ私の身代わりになって死んでください。誰か殺した折柴みそら。それは私とパソコンが言った

折「その心は?」










  火「まほよ発売2日前にぶっ壊れた

折「その心的外傷をえぐるんじゃない…!!!

  火「おあとがよろしいようで」









シナリオ・テキスト――最新の魔法使いの物語―― 18点

奈須作品にしてはコンパクトに纏まった良作といった感じで、その点の評価が高いです。

焼肉定食大盛りばかり作る料理人が牛丼作ってみました。意外といける。そんな感じ。

なので初心者にもお勧めできる作品…。というふうに思いたいのですが。

過去作品の小ネタが豊富でファンならニヤリとする場面が多く、その辺りは玄人向けかなとも思います。


文章は相変わらずなので、月姫とかFateが合わなかった人にはとことん合わない感じでしょう。好きな人は好き。

私のようなああいう冗長だったりする文章が大好きな人には是非やってほしいところ。

内容に関しては、前情報どおりというか、そういう話というのは知っていたので。

一応驚いた所もありますが、予定調和に落ち着いた感じ、とでもいいましょうか。

ただ、続編ありきというか、今後につながる話ではあるので、次をいつ出してくれるのか。

もしくは奈須さんの頭の中でしかつむがれない物語なのか。その辺りは気になるところですね。


音楽・ボイス――ボイスないけど―― 19点

音楽、実に素晴らしい。演出面とのコンビネーションも素晴らしく、楽曲単体でも評価が高い。

お気に入りは「メインテーマ」「First star」「Five」の三曲。特にFiveは音楽と演出の両面からの使い方が最高でした。

EDテーマの「星が瞬くこんな夜に」は聞いた当初は合ってないなーと思っていたんですが。

全部プレイしてみると、意外とマッチしていましたね。特にいつも怒ってばかり〜のあたり。(笑


それと、声がないのはマイナスですが、特に気になりませんでした。

ただ、やはりこれだけのものを見せてくれるのなら、声つきならばもっと上のモノがあるのではないか? と思うのも事実。

Fateだと長すぎでしょうが、まほよならフルボイスでも全然アリだったと思います。

声優の選び方くらいじゃないですかね、ネックは。次回作はこの辺りも期待したいところ。


絵・ヴィジュアル――ビジュアルノベルの到達点―― 18点

現行ビジュアルノベルが出来うる最高に近いレベル。

これを越えるとなるとminoriのようなやり方を要求することになると思います。

塗りのクオリティもFateからまた上がってきたし、一枚の絵を上手く使っていたと思います。


システム・演出――発想、工夫の勝利―― 20点

とにかく見せ方の工夫が上手い。

上でも述べましたが、複数の絵をぼかしたり遠近法による使い方による二次元を三次元に見せる演出。

パラパラ漫画のようなアニメ的演出、考えに考えられた事が伺える工夫が実に見事。


また、今回はシステム面についても高評価。

最低限のセーブ、ロードなどもポインタが自動で動く為やりやすく、ユーザビリティが快適なレベルでした。

また本棚の中から好きな本(章)を取って読めるアーカイブスシステムは非常に雰囲気の良い物で気に入りましたね。

読み進めるとその中に本が追加されて、本筋に関係ないサブストーリーが読める点もテンポを削がず良かった。

またサウンドモードにおいてスクリーンセイバー風の演出が出来たのは驚きました。

なかなか面白い試みであるとともに、かっこいい。ここ重要ですよね。


エ○――最早あのミサイルは凶器―― 点数なし

マジックガンナーミスブルーのおっぱいみっそー。

童話の中の魔女、アリスのきょとんとした表情。

スイーツハーツ金鹿ちゃんのえろ衣装。

たまんなかったです。


お勧めキャラクター

洋館三人組が凄く好きですね。それとロビンがお気に入りです。

中でも草十朗はこれまでのTYPE-MOON主人公に比べると愛嬌があってかわいらしい。

逆に感情移入しにくい他作品の主人公よりかなり気に入りました。


総評――結局のところいつものTYPE-MOON――95点

ビジュアルノベルとしての高い完成度を誇る良作

奈須きのこ節を発揮しつつ、ボリュームを落としコンパクトに纏め上げた点は評価が高いと共に少々物足りなさも。

ただ現行最高とも言える演出面の工夫は、ビジュアルノベルが好きな方には是非とも体感して欲しい作品と言った所でしょうか。

これまでTYPE-MOON作品に触れてきた方は必ず楽しめる作品なのは間違いなく。

これからTYPE-MOONデビューしようかな、という方にもプレイ時間等からとっつきやすい作品だと思います。



元々鈍いキミはきっと。

私が怒ってばかりいるように、見えるだろうけど

「星が瞬くこんな夜に」より抜粋





シナリオ・テキスト:18点 音楽・ボイス:19点 絵・ヴィジュアル:18点 システム・演出:20点 エ○:点数なし
特有スキル:最新の魔法使いの話、最新の演出技術の勝利
総合得点:九十五点


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