〜夏空のペルセウス〜
公式HPは音量中位   ブランド minori
ジャンル インタラクティブノベル
お値段 豪華版 10290円/通常版 8190円
プレイ時間 15時間以内
原画 庄名泉石、高崎まこ、柚子奈ひよ
シナリオ 御影、鏡遊、竹田
媒体 DVD-R一枚
音声 フルボイス













折柴みそら(以下折)「敢えて言わせて貰おう…! 特典の抱き枕カバーにつられて買ってしまったと!

  火龍(以下火)「うわなにこのデジャブー!!!


〜夏空のペルセウス批評兼感想〜


折「という訳で入り方がデジャブってなぞいない! どうも、折柴みそらです」

  火「あなたをデジャブです。どうも火龍です。さて、始まりましたminoriさんの最新作『夏空のペルセウス-The Brave Under Summer Sky-』の批評兼感想ですが、相棒はどのような感想を? とか聞かなくても分かるような気がしますよ。どうせminori信者の大絶賛でしょー?

折「存外そうでもない

  火「なん、だお…!?」

折「気分としては高級洋食店でお高いカレーを食べてたら実はそれ、ビーフシチューで仕方なく食べていたら、実はちゃんとしたカレーで美味しかった、そんな気分」

  火「分かりにくいような分かりやすいような。つまり思っていたものと少し違うということですね」

折「なんだかいつものminoriの様な雰囲気を感じ取っていたら、あれ? 抜きゲーだっけこれ? とか思ってたら最終ルートで一気にminoriに戻っていった。なんか求めていた作品と少し違うような、でもあっているような…」

  火「まどろっこしいですねぇ、結論からいうとどんな感じなんです?」

折「名作になる要素を内包しながらなりきれなかった勿体無い作品。というのが妥当だと思う。色々な所が勿体無い…!物足りない…! まあ理由はminoriの体力不足だね。下衆な言い方をするとお金がない

  火「その辺はOPとかに表れていますよね。それでも平均レベル以上の良いOPを作ってくるのはminoriの意地とでもましょうか。そういうminoriの意地が見え隠れする作品だったとは思います。ボリューム不足なのに良い所はきっちり見せてくる所とか」

折「特に恋、あやめ、翠の3人のヒロインは短い。それでいてお話はちゃんと根本が出来ていて、なんかダイジェスト版を見せられているような感じ。本当に必要最低限のイベントだけで終わらせていっているんだよね」

  火「そうですね、さらにその3人のシナリオは最後を飾るグランドルート的存在な透香シナリオへの伏線を内包していて、しっかり意味がある所がまた上手く練られていたと思うんですが…」

折「本当に勿体無いねぇ。最初の3人を攻略し終えた感想は「エロかったなぁ…シナリオなんか物足りないなぁ…」だったもんね。あの3人はコンパクトに纏めすぎていて、こう惹かれ合う過程の様なものがポンと抜けていると思うんだ。まあ誰と恋仲になっても不思議じゃない状態だったといえばそうなんだが…」

  火「シナリオがあっさり終わるからカタルシスがあまり感じられなかったのも問題ではないでしょうか。ための時間が短くて、というか最初から主人公の心は決まっているんですよね。あまり悩まない、悩んではいるんですけど「もう心は決まっているんでしょう?」という感じだったと思いますね」

折「そういう意味でも、透香ルートの評価が高い。ここは本当にこれまでminoriが積み上げてきたminoriの良さをしっかり出してきてて『そうなんだよ、こういう作品が見たくてminori信者してるんだよ』と素直に思えたね」

  火「となるとシナリオはやはり賛否両論というか中途半端な評価になってしまいますね。他にいい所はどんなところですか?」

折「やっぱエロだね! 前作すぴぱらが全年齢版だった反動なのか、すぴぱらが全年齢で売れなかったからなのかは分からない。でもminori史上最強のエロさだったと断言できるエロさなのは間違いない」

  火「ですねーえっちでしたねー。お話の方に期待していたのに、え、何抜きゲーの世界にでも迷い込んだ? と思いましたもん。えっちシーンに入るまでもかなり早かったですし、この辺りは評価分かれると思いますよ。相棒はどうですか?」

折「まあ唐突というか、そこまで急激な感じのはあまりなかったしいいんじゃないかな。ちょっと早すぎじゃないか!? とは思ったけども、シナリオとしっかりリンクさせてるシーンも多かったし。個人的には汁描写が○。ドロッドロなのが好きな人は結構お勧めかも。ほぼ全部連戦だしね!」

  火「連戦すごかったですね、主人公どんだけ絶倫さんなんです?」

折「後は絵は相変わらず凄かった。まあこれまでの背景に立ち絵を組み合わせるminori演出に比べると見劣りするものの、それでも平均エロゲメーカーでは太刀打ち出来ない素晴らしい質と量だったよ。ここは難癖つけるところないねぇ…流石ですねえみのりさん!」

  火「minoriです!」

折「あってるでしょう!?」

  火「という訳でいつもの掛け合い終わりました所でいつものキャラ萌え論議なんですが」

折「正直言うとみんな可愛くてみんな好きなんだよね。でもシナリオ的に短くて誰か一人選べと言われるとこう、中々出てこない…。恋ちゃんは近年の妹キャラでは死神の接吻は〜の雫に勝るとも劣らない素晴らしい妹キャラだし。翠ちゃんはその優しさが色々なシナリオで活躍しててエッチシーンの赤面可愛すぎだし。あやめさんはこういうぽやぽやした性格好きだし。透香ちゃんはビジュアル面とシナリオ面でかなり優遇されてるんだよねぇ」

  火「じゃあみんな好きって事でいいんじゃないですかね?」

折「そうだね、それで行こう! ヒロインみんな可愛い! ところでマイブラザ」

  火「なんですか?」

折「今わたくし折柴みそらはとてもみのりさんに言いたいことがあるんだ」

  火「丁度いいじゃないですか、その言いたいことを叫んでこの批評もお開きとしましょう。それではどうぞ!」





















折「すぴぱらSTORY#02マダー?

  火「まだ諦めてなかったのかよこのminori信者!?









シナリオ・テキスト―― いつものminori…?―― 16点

他人の痛みを受け取る事が出来る兄妹。その能力が故に大人に利用され居場所を失ってきた彼ら。

そんな兄妹がようやく辿り着いた、新たな居場所で出会う3人の少女。

それぞれ違う傷を追った彼女たちと、兄妹の夏が、今始まる。


そんな感じのストーリーで凄くminoriらしいお話でした。

どのヒロインにも傷があり、その傷から生まれてくる障害を乗り越えていく感じでしょうか。

ただ単純に、能力を使って傷を治す、で終わらない辺りは流石minoriと言った所。


しかしながら恋、翠、あやめの3ヒロインのシナリオはボリューム不足でカタルシスに欠けました。

上でも書きましたがさながらダイジェスト版を見せられている様で、なんだか物足りなかったです。

そのくせグランドフィナーレとでもいうべき透香ルートに繋がる要素を内包している辺りが本当に勿体無い。

特にその透香ルートの出来が中々に良かったためにこの勿体無い感がモヤモヤと。

正直な話、透香ルートが無ければこの作品の評価を4分の1は下げなければなりませんでした。

演出面などから見ても、これまでのminoriの素晴らしい所を上手に出してきており、

どうしてこれが他の3ヒロインでも出せなかったのか? と問い詰めたくなります。


個人的に一番良かったのはラスト。

efもedenのエンディングは素晴らしかったものの。

やはりエンタメはこうでなければというエンディングに嬉しくなりました。


音楽・ボイス―― 夏のminori ―― 16点

やっぱダチャーンだね!(原田ひとみ信者より)

主題歌の「The Brave Under Summer Sky」が素晴らしかったです。

プレイ終わってからじっくり聞き直すと、ニヤリとする歌詞。最高ですね。

BGMの楽曲も流石の出来でしたが、シナリオの短さからかあまり印象に残ってません。

ここも勿体無いなーと思いました。

また各ヒロインにエンディングがあり、この辺りも力入れているなと感心しましたね。


声優面に関しても問題はありません。

個人的には恋役の方のえっちシーンの演技がお見事だと思いました。

別にえっちな恋ちゃんが可愛かったとかそういう事がいいたいんじゃありません。


絵・ヴィジュアル―― 流石minoriだが?―― 18点

天野ほたるさんの悪夢再びとはなりませんがやはり差が気になるお年ごろ。

またいつもの凄まじいminori演出用の絵は目に見えて減りましたが、それでもこの質と量は流石。

他のメーカーには真似できないヴィジュアルスタッフの拘りには拍手を送りたいですね。


システム・演出――悪くはないが―― 10点

システム面はロードが少々面倒でした。

ロードしようとしたらまずオートセーブの所に飛ばされるので、セーブした所に行くには数クリック必要になります。

すぴぱらは最後にセーブしたページだったので、この点が残念でしたね。


演出面も最後の透香ルートは素晴らしかったものの、その分他3ヒロインが見劣りする結果に。

立ち絵を動かし歩いているようにする演出などは顕在なので、また残念さを加速させている気がします。


エ○―― 抜きゲーかと思った―― 20点

minori史上最強のエロシーンだったと思います。

各ヒロインに3つ、恋だけ5つ。色々なシチュエーション、連戦、等など素晴らしかったです。

またヒロイン全員バスト80以上のおっぱい星人ばかりなので、色気が素晴らしく、それを生かしたシーンも良かったです。

実用性に加えてイチャラブもしっかり完備という私好みのえっちシーンでしたね。


お勧めキャラクター

みんな大好きです、その中でも遠野恋、沢渡透香の二人が特に良かったですかね。

本来だとダブルヒロインで、もっと恋ちゃんはシナリオとかも優遇されてよかったと思うんですけど。

ちょっとお兄ちゃん好き過ぎてヤンデレ入る所とかがまた可愛いですね。


総評――夏の勇気の物語――80点

勿体無い作品

この一言に尽きると思います。名作になりうる要素を内包しながらの惜しい出来栄えに残念でなりません。

中でも透香ルートはとても良いminoriストーリーだったのでminoriファンの方にはおすすめできます。

傷と絆と、繋いでいく勇気。流石minoriというお話でした。

であるが故に、その力を他の3ヒロインに何故出せなかったのか。体力不足が響きます。


またエッチシーンに非常に力が入っており、そこらの純愛ゲーでは及びませんね。

間違って抜きゲー買ってきたのかと思ったくらいのエロエロさでした。素晴らしかったです。


プレイ時間の短さに目を瞑ってみると総合的に中々悪くない出来。

エッチで感動できるお話をさっくりプレイしたい方や、minori作品が好きな方にはお勧めかと。






掴んだその勇気で
悲しむ闇を壊せば
そう震える風切り裂いて
運命なんて変えていくから
この想いは時を超えて

OPテーマ『The Brave Under Summer Sky』より抜粋





シナリオ・テキスト:16点 音楽・ボイス:16点 絵・ヴィジュアル:18点 システム・演出:10点 エ○:20点
特有スキル:えっちな夏の村
総合得点:八十点


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