〜Steins;Gate〜
神へと到達した12番目の法則   ブランド 5pb.+Nitroplus
ジャンル 想定科学ADV
お値段 限定版9240円、通常版7140円
プレイ時間 35時間(通常30時間程度
原画 huke
シナリオ 林直孝、下倉バイオ
媒体 DVD-R一枚
音声 フルボイス



折柴みそら(以下折)「なあ、マイブラザ。最近困っていることがあるんだよ」

  火龍(以下火)「ほう、悩みなんか無縁な貴方が珍しい」

折「いや普通に悩む時もあるよ? 今度の試験とかマジ胃が痛いんだけどそういうことじゃなくてね…(とても悲痛な顔で)」

  火「ほう、それは一体なんでしょうか?」

折「最近折柴みそら好みのゲームばかりで逆に困る

  火「それ嬉しい悲鳴って奴ですよねぇ!?」
〜Steins;Gate批評兼感想〜



折「という訳でどうも、鳳凰院●真こと折柴みそらです」

  火「痛々しい偽名乙。どうも、ダ●こと火龍です」

折「おい、助手よ。何がダ●なのか全然解らないんだがぁ?」

  火「誰が助手ですか。というか私も悪ふざけがすぎました。今回の批評兼感想はCHAOS;HEAD NOAHで私たちを妄想の狭間へと叩き込んだ5pb.&ニトロプラスコラボ第二段。Steins;Gate(シュタインズゲート)の批評兼感想です。それでは相棒感想をどうぞエル・プサイ・コングルゥ」

折「今年No1候補どころか歴代ADV最上位クラスが唐突に登場しやがった!!! まさかここまで完成度が高く、話に引き込まれて、感動させられて、面白い作品とは予想すらしてなかった…! これもシュタインズゲートの選択か!?」

  火「なんと…いきなり大絶賛ですね…。最近本当この展開が多い気がしますが、いったいどこがそんなの良かったのですか?」

折「やっぱシナリオが凄かったと言わざるを得ない。序盤のタイムマシンを作っていくサークル活動的なワクテカ感、中盤の陰謀に巻き込まれていく辺りで一気に話に引き込まれ、そこからとある目的のために戦い続ける主人公、最後の最後で味わう絶望、そして彼女と通わせる想い…最後の二人の決断から来る切ない流れ。エンディング…なり始める電話。更なる絶望、そして始まる未知の世界への突破口。ついに到達する境界面上のシュタインズゲート。もうねぇ、因果律のメルトの辺りから切なさで胸がはちきれんばかりだったのに、あの電話で我が特殊能力『歪む口唇』クレッセントムーンが発動したぜ!」

  火「何ですかその厨二病」

折「面白い凄い折柴好み、そんな展開になった時ニヤリと唇を歪めたというだけ」

  火「…まあとにかくシナリオが凄く良かったという認識でオッケー?」

折「オッケー。99パーセントの科学と1パーセントのファンタジーという科学アドベンチャーシリーズにおいて二作目で最早最高傑作じゃね? という出来だった。シナリオに関してはどこをとっても文句なし。SF的要素にトンデモ科学という名のファンタジー要素、マジモンの科学、彼が時間漂流と評したあの流れなどなど。あらゆる事象が重なり合い素晴らしいシナリオが紡がれていた」

  火「個人的には伏線を全て回収しきった点を評価したいですね。前作、カオスヘッドの場合少々謎が残ると言うか…『ここは完全にスルーされているけど、どうなんだろう?』と思える点が結構あってモヤモヤしていたんですが、今回はそういうモヤモヤが皆無でした」

折「そういう意味では無駄がないシナリオ、と言えるかもしれない。境界面上のシュタインズゲートに到達するためには必要な犠牲である彼女たちの想い。その犠牲の痛さ…各個別のエンドを見ると物凄く胸に突き刺さる…」

  火「ただどのエンドも境界面上のシュタインズゲートに到達した時と違い、色々とアレですよね」

折「まあそれは仕方ない。その分境界面上のシュタインズゲート…つまりTrueエンドが素晴らしいエンディングで涙腺爆撃で全折柴死亡。もう本ッ当、透明のスターダスト→因果律のメルト→禁則事項→境界面上のシュタインズゲートの流れは、痛烈な印象と共に私の脳内に刻まれたと言っていい。それほど素晴らしいラストへの燃え上がり方だった!」

  火「その点に異論を挟む余地はありませんね…。スターダスト&メルトの切なさ爆裂から、絶望に叩き落され希望に満ちたが、違う意味で絶望に叩き落され…最後には不死鳥、鳳凰院の名の如く復活を遂げる彼…最後の予想外の展開からの機転、死亡フラグ、叩き折り…そして…。素晴らしいTrueエンドへの流れだったと思います」

折「とある映画で同じようなラストシーンがあったんだけど、あのラストシーンと違う点が物凄く良かった…。いやーもうこのTrueエンドへの流れは歴代最高クラス。電話のシーンはG線に並び立ったと言ってもいい、その発想は無かった

  火「そうですね、このシナリオ考えた、志倉千代丸、林直孝のコンビは本当に凄いと思います。カオスヘッドも面白かったですけど、シュタインズゲートはそれ以上かと」

折「シナリオ意外も素晴らしい出来だった。中でも音楽は相変わらずの素晴らしい出来。OPの歌詞の意味とかも深いし、局面局面での曲の使い方も上手い、11章のOP曲が入るところとか思わず『BGM変えんじゃねーよ!!!』とか叫んでしまったよ!」

  火「真昼間から近所迷惑な人…。まあ曲の使い方が上手いのは同意します。場面場面、展開展開にぴったりのBGMを起用していてこの点は関心しました」

折「曲意外だと声優の熱演もかなり評価が高い。ツンデレ厨二病マッドサイエンティスト主人公岡部倫太郎役の宮野真守、ツンデレヒロインで@ちゃんねらーで天才少女の牧瀬紅莉栖役の今井麻美(ミンゴス)、ほんわか不思議空間形成中幼なじみヒロイン椎名まゆり役の花澤香菜の主役三名を筆頭に素晴らしい演技ばかり」

  火「いやー本当凄かったですね。特にオカリンの宮野真守は熱演という言葉が相応しいかと。良い意味でも悪い意味でも熱演でしたからね」

折「日誌でも書いたけど『刹那Fセイエイ+須王環(殿)×厨二病=岡部倫太郎』って感じで物凄く笑えるし、シリアスな場面は彼の熱演で心情が二倍増し位で心に響いてくる…」

  火「愛称がミンゴスの助手でありクリスティーナなヒロインも良かったですね、ツンデレですし」

折「ほんわか幼なじみも本当に良かった。良い棒と言われていたころが懐かしい…(笑)」

  火「他に特筆すべき点があるとすればシステム面でしょうか?」

折「そうだな。正直カオスヘッドのシステムはこれはひどい…というレベルだったけど、シュタインズゲートはこの欠点をきちんと直してきており5pbの株を上げたよ。素晴らしいユーザビリティだった」

  火「個人的にはクイックセーブとスキップ機能が非常に使いやすかったと思います。特にクイックセーブは実績解除のフラグ集めに大活躍でしたし、スキップもカオスヘッドの時のあの遅さは一体なんだったのかと思えてきますよ」

折「それとフォーントリガーシステムの発想と着眼点は物凄く良かった。まあ普通のADVにおける選択肢をどのワードをキーにして返信するか、もしくはメールをスルーするか…と言った形での選択は新鮮だったと言える」

  火「ただフォーントリガーでとても気になったのが、一度返信するメールを確定するとそのまま送信しなければならないことでしょうか。一度返信するメールの内容を確認して、このメールは嫌だな、他のワードをキーにして返信しよう…と思っても戻れないんですよね」

折「その点はクイックセーブして誤魔化したおいらだけど、確かに気になったね。フラグ管理も結局クリスとまゆりのみだったし…。結局ごく普通の選択肢の代わりだったのは、ここは少し期待はずれだったかな」

  火「期待はずれといえばヴィジュアルも受け付けない人には受け付けないと思うんですけどどうでしょう?」

折「どうかなぁ。正直このヴィジュアルだったこそシュタインズゲートだったと思う自分もいるし、イベント絵のいやこの顔の形おかしいだろ…? と思う自分もいる。まあ結論としては思った以上に世界観にあっていたと言えるな」

  火「うーんこうやって考えていくとシュタインズゲートって結構人を選ぶ作品だと思うんですけど、どうでしょう?」

折「それは否定しない。想定科学アドベンチャーは科学アドベンチャー第二段。人を激しく選ぶ点はずばりカオスヘッドから引き継いでいるといってもいい」

  火「ですよねぇ、さっき↑で言った宮野さんの熱演、huke氏の独特のヴィジュアル、他にもSF設定、トンデモ科学などなど人を選ぶ要素が多々あります」

折「でも、そういう人を選ぶ要素を乗り越えて、もっといろんな人にこのゲームの感動を味わって欲しい、と素直に思える作品だった。本当にそれくらい凄い作品だったとおいらは結論付ける。この点だけは誰にも譲らないぜ!」

  火「うーん結局はそこに行き着くんですね。とりあえず私は箱のマーケットプレースで配信されている体験版やみゅうつべのPV(ようつべ)を見て考えてください、と言いたいところですかね」

折「さて、そろそろ批評も終わりに近づいてきたんだが、おいらは最後に一つ言いたいことがあるんだ」

  火「ほほう、それは一体?」

折「このゲームさぁ、クリスがツンデレツンデレって言っている奴いるじゃん?」

  火「いや、いるじゃんっていうか、普通にツンデレですが何か?」











折「この作品最大のツンデレは岡部倫太郎だろ常考

  火「男のツンデレとかうざ可愛いだけです!!!

折「いやぁ、あの中盤の厨二病云々を照れ隠しに使うオカリン本当可愛いと思うんだけどどうよ?」

  火「くっ! 否定できない自分が嫌です!」

折「それになんだかんだでクリスが切なさとか一番良かったけど漆原るかもかなりの萌え度だよね!











  火「でもそいつ男ですからー!!! 残念ッ!!!

折「つまりSteins;Gateは男にも萌えれる作品ということですねわかります

  火「そんなSteins;Gateは嫌です!」

折「と言うわけで男にも萌えれる想定科学アドベンチャーSteins;Gate! 皆さんお勧めだから買ってねー。それじゃ!」










  火「ちなみに女の子も普通に可愛いので心配しないで下さい。本当ですよ?」





















ぶっちゃけどっちも可愛いです









シナリオ・テキスト――全ての面で高い完成度―― 20点

歴代の中でも上位に食い込むシナリオに脱帽

序盤のみんなでタイムマシンを作るぞー! 的なサークル活動のワイワイガヤガヤ感。

中盤の陰謀に巻き込まれ、一気にストーリーへと引き込んでくる展開の上手さ。

個別ルートとその想いを切り捨てることで生まれる心への痛み、二人の決断による…切なさ。

そして電話から始まる11章。そして到達する境界面上のシュタインズゲート…。

こうやって整理して見るとしっかりと『起承転結』しており、シナリオがどれだけ練りこまれていたのか分かります。

また、出てくる伏線を全て回収し切るなど、サスペンス物としてきっちりと結果を出している点も高評価。


テキストは洗練されており、サクサク読み進められますが、ネットスラングが少々多め。

嫌悪感を抱かれる方には多少辛いことが予想されますが、これもシュタインズゲートの味かと。

一般人には分かりにくい用語にはきちんとTIPSが用意されており、その点も高い評価を与えています。

特に今回のTIPSは架空の用語意外、普通に現実に存在する理論などもかなり多く、その解説もきちんとされています。

ずばり前作以上の充実度と言っていいでしょう。


この素晴らしい流れと個別エンドの切なさが相重なってTrueエンドの感動もひとしお。

是非この素晴らしいシナリオを体験して欲しいですね。


音楽・ボイス――音楽以上に熱の入る声優陣―― 20点

OP『スカイクラッドの観測者』を筆頭にBGM、ED曲など名曲揃い。

また音楽の使い方も非常に効果的でこの点において隙は見当たらないと言えるでしょう。


また声優の熱演、特に岡部倫太郎役の宮野真守が素晴らしい仕事。

シュタインズゲートの魅力どころか、彼がいなければシュタインズゲートは完成しなかったと言ってもいいでしょう。

ヒロインズ、特にメインの二人ははまり役と言っていい名演技で、この点は全く文句がありません。


ミンゴス可愛いよミンゴス。香菜可愛いよ香菜。


絵・ヴィジュアル――人を選ぶが…?―― 17点

正直人を選ぶが、この絵あってのシュタインズゲートかと。

イベント絵で結構、変な顔だなとか。これはひどい…。とか思える絵はありますが。

それを差し引いても魅力的に写るほど世界観にまっちした絵柄かと。

背景やガジェットデザイン等は言わずもながとても良かったです。

この辺、流石は科学アドベンチャーシリーズ第二段、と言ったところでしょうか。


システム・演出――前作の欠点を完全改良―― 19点

前作カオスヘッドにおいて致命的、とまで私に言わせたシステムが大変貌。

セーブやロード画面への移行、クイックセーブ、クイックロードにTIPSへの移行、スキップ機能等など。

基本的なシステムをきっちり改善しており、このユーザービリティは私の中でかなりの高評価。

特に章毎の自動クイックセーブは実績集めにかなり貢献してくれました。


また演出も素晴らしかった。特に電話のシーンはこれまで見たことも無い演出で鳥肌立ちまくり。

口パクもなかなか自然でしたし、イベント絵でも口パクしてくれれば完璧でした。



エ○――18禁止じゃないし―― 点数なし

特にえっちなシーンはなし。

けしからんのはシャワーシーンくらいでしょうか。

そこらへんはコンシューマ相当だと言えるでしょう。


お勧めキャラクター

主人公の岡部倫太郎。

狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院狂真を自称する厨二病患者ですが、仲間想いでなんだかんだでいい奴でした。

二大ヒロインとの関係はどちらの隣にいても和むし、とても楽しいし、いい主人公でしたね。

これも刹那Fセイエイの力なんですかね。(声優的な意味で)


総評――文句なしの名作―― 97点

是非とももっと色々な方にプレイして欲しい作品

心の底からそう思える作品に久しぶりに出会いました。

↑では何度も『人を選ぶ』と書いていますが、正直ただの予防線。

確かにSFやトンデモ科学、@ちゃん語(2ch語)とかに嫌悪感を抱く人にはお勧めできないかもしれない。

でも正直、そういう苦手な人も、苦手だからと言って回避しては勿体無いと思うくらい素晴らしい。

全てのシナリオを渡り歩いた彼だからこそ到達できる境界面上のシュタインズゲート。

そこに到達した時の感動は、他シナリオにおける切なさと相成って素晴らしい感動をもたらしてくれました。



今回ばかりは自信を持って言えます。



想定科学アドベンチャーSteins;Gate、お勧めです。




「―――それが、運命石の扉シュタインズゲートの選択だよ」

本編、岡部倫太郎の台詞より抜粋





シナリオ・テキスト:20点 音楽・ボイス:20点 絵・ヴィジュアル:17点 システム・演出:20点 エ○:点数なし
特有スキル:切ないエンディング、最高のTRUEエンド
総合得点: 九十七点


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