〜すぴぱら - Alice the magical conductor.
STORY #01 - Spring Has Come !〜

良かったけど…?   ブランド minori
ジャンル インタラクティブ・ノベル
お値段 8800円
プレイ時間 20時間以上
原画 七尾奈留(奈留)、庄名泉石、結城辰也
シナリオ 御影、鏡遊、竹田
媒体 DVD-R一枚
音声 主人公以外フルボイス













折柴みそら(以下折)「敢えて言わせて貰おう…! 特典のタペストリーにつられて買ってしまったと!

  火龍(以下火)「ダメだこいつもう手遅れだ!


〜すぴぱら - Alice the magical conductor.
STORY #01 - Spring Has Come !〜




折「はい、というわけでminoriの新作、すぴぱら - Alice the magical conductor. STORY #01 - Spring Has Come !の批評兼感想なわけでありますが」

  火「ありますが。意外と時間かかりましたよね、プレイ終わるまで。いったいどういうことなんです?」

折「…ちょっと積みゲーが多すぎて…。ま、そんなことより久々の批評なわけよ。最近ご無沙汰だったから気合入れていかないとね」

  火「それでは、始めましょう。eden*、efと折柴みそらのツボをつきまくったメーカーminoriの最新作。果たしてその感想は?」

折「正直答えはわかっていると思うけど、efと一緒。現時点で評価すべき作品ではない。結局謎が全く解かれてないし、不完全燃焼なんだお? そうなんだお?」

  火「ショットガンの魔術師乙。まあ不完全燃焼なのは仕方ないというか、そもそもstory01な時点でお察しというところだと思いますが…」

折「そう事前に言って貰っているだけ良心的かもしれないが…。やっぱりこの不完全燃焼具合はやばい。気になる伏線全部次回作に持ち越しだよもん。しかもefみたいな前後作じゃなくて、下手したら03、04と話が続いていく可能性も…そう考えるとだなあ…」

  火「そういえば全部で何作品あるのか名言されてなかったですね。定価8000円オーバーなのでお財布にも厳しいですし」

折「定価8000円オーバーなのにエロないしね!

  火「そこ重要なんですか!?」

折「いやうん、本編で入れるのが不自然じゃなければ入れていいよ。ないならないでいいよ。なワタクシでありますが。前作のeden*がえちぃシーン分割で値下げしてきたところを考えると、なんか値段的なお買い得感がね」

  火「本当は七尾さんの描くえっちなCG見たいだけでしょう?」

折「ごめんなさいその通りです。七尾信者は常に七尾成分に飢えているんです…察して下さい…」

  火「まあその辺は色々と仕方ないところもあるんじゃないですかね。所で本編の辺りについての言及がないんですが…その辺りはどうだったんですか?」

折「んーまあいつものminoriに比べて意外と普通の学園物ギャルゲーって感じがしたな。魔女の要素を除くとどこにでもある普通の学園物ギャルゲー」

  火「ほほう、つまり魔女が関わってきた瞬間変貌すると。そういうことですね?」

折「その通り。この魔女の魔法の使い方が実に独特というか、普通の発想では中々考えつかない発想で切り込んでくる。桜お姉さんルートもちょっと変だけど、やっぱ2週目の天野さんルートにおける魔女の立ち回りが実に独特。この発想はそうそう思いつかない」

  火「普通に終わらせると見せかけて実は…ですもんね。あの娘の立ち位置も面白かったですし。まあその辺の謎はstory02に期待ってところでしょうか」

折「そうだねー。やっぱり面白かったのは間違いないんだよ。ちょっとループ物的な属性を持つ作品でもあるし、幸せな記憶を代償にして、どんな願いも叶える魔女。彼女が物語を引き立てている、どころか物語を作っている自身かもしれない。そんなお話は面白かったんだけど…冒頭の場面とか考えるとやっぱり続きがネックなんだよね。続きはよ!」

  火「他の部分はどうだったんでしょうか? 絵、ヴィジュアル面とか」

折「相変わらず最高傑作…と言いたいところだけど天野さんの立ち絵など絵師によってクオリティに差が出てきてしまっているのは頂けない。背景とかはこれまでどおり素晴らしいんだけどねぇ。やっぱり天野さんの立ち絵は酷い」

  火「本編でも…んん? って感じがしますもんね。このあたりはある程度キャラデザを統一した方が良かったかもしれません。七尾信者的な意味で」

折「七尾信者的な意味で。それと、minori信者的な意味では演出がいつものminoriで素晴らしかった。この演出の妙技今回も実に堪能させて頂きました。ごっつあんです!」

  火「中でも桜吹雪の演出は良かったですよね。体験版でもこれは見れるはずなので、気になっている方は是非一度体験版をやってみることをおすすめします」

折「音楽は相変わらず良かったね。OPのムービーも相変わらず素晴らしかったし、やはり前作までのminoriとしての作品が好きな人には充分おすすめできるクオリティに仕上がっていると言って良い。そういった意味では凄くお勧めなんだけど…」

  火「やはりネックはこの分割ということですね」

折「そうなんだよねー。そこさえどうにかなれば素晴らしかったと思うんですよ。どうですかねみのりさん?」

  火「みもりです!」

折「あってるでしょ?」

  火「はい、というわけでいつもの掛け合いをしたところで結局のところどうなんです? キャラ萌的なお話としては」

折「桜お姉さん超可愛いけど下山律さんもいいけど紅葉ちゃんがやっぱりイイヨネ! 六花ちゃんも可愛いよ! というわけで萌ゲーとしても中々良い感じだと思います。個人的に気に入ったのは桜お姉さん。他のヒロインたちもstory02以降で攻略できるかも…。とのことなので期待して待ってます!」

  火「それでは、本日はこの辺でお開きということで。ところで相棒」

折「なんだね」











  火「続編の情報が1年経っても出なかったらどうします?

折「泣く

  火「そういうわけなので、早く続編出して下さいね。みのりさん!」









シナリオ・テキスト――魔女と学園と次回作――14点

結局のところ評価に困る、評価が出来ないシナリオ。

一本道のシナリオで、ループ物というか、ギャルゲの世界観というのがしっくり来ます。

まず桜お姉さんのシナリオがあり、そこが一区切りつくと、2週目の天野ほたるシナリオといった感じ。

2週目では奴が出てくるので、シナリオもガラリと変わってくる当たりは面白かったです。

しかし、主だった伏線は完全にstory02に持ち越し、色々と物足りない感じがします。

まあ、普通の学園物として考えるとすっきり纏まっていて、その点は普通に面白かった。

特に魔女が関わってくると一気にお話が加速して、面白くなる点は流石といったところ。


また、シナリオにおける魔女の立ち回り―もしくは魔女の演ずる役―が面白い。

ヒロインによっては「私は出番がない」等といい、メタ的な発言が目立つこの魔女ですが。

彼女の果たす役割が、記憶を犠牲にして叶える願いが、その魔法の使い方が面白かったです。

トリックスターを用いて伝えたいのは、幸せという身近な幸福な時間か。story02も気になります。


音楽・ボイス――efやedenのような神曲はないが――17点

神曲! という曲はないものの安定して良い曲が揃っています。

声優さんの方は、あれこの人efにも…?

っていうか演技もほぼ一緒ジャン! なキャラがいたのは笑いましたが。

基本的には良い演技ばかりで、素晴らしかったとおもいます、


絵・ヴィジュアル――どう評価すべきか――14点

相変わらずのminoriクオリティ。ムービーは言わずもながの素晴らしさ。グリグリ動くあのOPは必見の出来でしょう。

その他ヴィジュアル面も他と一線を画す素晴らしさ。特に一枚のクオリティと量。実に素晴らしい。

やはりこれだけの量を用意してくるスタッフの努力に乾杯といったところでしょうか。


ただ、その努力をマイナスにする絵師によるクオリティの差が今回は目立ちました。

七尾さんの描いたヒロイン以外のヒロイン。具体的に主だった人物を名指しすると天野ほたるさんの立ち絵。

やはり七尾ヒロインの隣に立つとその差は歴然としており、如何ともし難いものがありました。

この辺りは、絵師を統一するなり、差を埋める努力、工夫が必要だったと思いますね。


システム・演出――minori演出――20点

時折、映画のよう、と評されるminori独特の演出技法は顕在。

時に今回は桜吹雪の演出が素晴らしく、オート時における効果が凄まじかったです。

幅広い画面を使って、ヒロインの立つ位置への工夫なども垣間見え凄く良かったとおもいます。


エ○――正直欲しかった―― 0点

エロはなくても良い派の私でも、ちょっとどうにかならんのかというフルプライスエロなし。

ストーリー的に入れる要素が皆無というなら仕方ないですが。

今回は入り込む余地が余裕であったので、ちょっと残念な感じが漂っています。

是非次回作はeden*のようなエロパッチもお願いしますね!


お勧めキャラクター

今回はメインを張った鳴海桜お姉さん。

気にいったキャラは他にもいるんですが、メインを張ったので。

優しさと面白さを兼ね備えた、見ていて楽しいヒロインでしたね。


総評――いつものminori作品――75点

素晴らしい演出が映えるものの

シナリオが続刊前提なため評価不可能な作品


とにかくstory02が出ないことには如何ともし難い評価。

単体でも中々面白い、楽しい時間を過ごさせてくれるのは間違いないものの。

やはりお話の続きが、この伏線がどうなっているのかが、気になって仕方がないです。

eden*でやってくれた、エロシーンを別売する方法を今回採用してないのも少し評価下げてます。

まあ、エロなくてもいいけどあったほうがいいじゃん! そんな感じで。

minoriの演出が好きな方で、じっくり待てるよ! という方にはおすすめできると思います。







シナリオ・テキスト:14点 音楽・ボイス:17点 絵・ヴィジュアル:14点 システム・演出:20点 エ○:0点
特有スキル:魔女というトリックスター。幸福の青い鳥
総合得点: 七十五点


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