自分さえよければ人は...のドイツ人にはうんざり


28 Jan., 2002

ドイツ人が暗くて冷たくて笑わなくて皮肉屋で、なぜかシャイなのは誰もが(特にラテン系の人々が)言うことですが、これは私自身はあまり気になりません。向こうから笑いかけないだけで、質実剛健ドイツ人と言えども、こちらがにこっとするとたいていの人は表情が柔らかくなります。最初はちょっと警戒しているだけです。

それよりもうんざりするのは、我が権利は何が何でも押し通そうとするくせして、人のことはどうでもいいという考えです。今朝もそんな出来事がありました。

ドイツの朝は早いです。本当に早い。早い人は7時半から働いていたりします。私も7時20分の電車に乗り、その後7時45分のバスに乗り換えて仕事に行きます。冬はだいたい電車が遅れるのですが、今日も5分遅れの25分に発車しました。よって到着も遅れましたが、まだ45分のバスには間に合う時間でした。このバスに乗る人はみんな8時始業の人たちです。ずーっと待っても一向にバスはやってきません。バスも遅れているようでした。いや、ひょっとしてもう出てしまったのかもしれません。ドイツでは時刻表より早く発車することは珍しくありません。いつやってくるか、やってくるかどうかもわからないバスを待つよりも、歩いたほうが早いと判断してさっさと行ってしまう人もいれば、時計をチラチラ見ながらバスを待っている人もいます。私の場合は、始業時刻が多少融通が利くので(週 38.5 時間働けばよろしい)、寒い中10分以上も歩くよりは次に来たバスに乗ろうと思い、いらいらもせず待ってました。

7時55分、やっと230番のバスがやってきました。歩きかけていた人もまたバス停に戻ってきました。しかし、乗り込んでからわかったのは、それは10分遅れでやってきたバスではなく、10分後に発車する次のバスでした。つまり、仕事に20分遅れてしまうということです。そうなるとドイツ人は黙っちゃいません。いきなり切れた乗客のおじさん、運転手に向かって、「前のバス」が電車からの乗り継ぎ客を待たずに発車してしまったと、声を荒げて文句をいいました。しかし、運転手もドイツ人、より大きな声で言い返します。まあ、彼のせいではないので「そんなこと俺に言われても...」という感じでしょう。あーあ、ここでそんなことやっててもどうしようもないんだからと、私はイギリス人のように無関心。

おじさんも後には引けないし、他の乗客も加勢に出たりして、うるさいのなんの。ついには、このおじさん、運転手に「今すぐに発車しろ」という始末。そんな、今このバスが出たら、後の人を待たずに発車しちゃうってことでしょう?あんたがいま文句言ってんのは「乗るはずだったバスがわれわれを置いて出てしまった」ってことじゃないの?ほんとに、自分さえよければ人はどうでもいいって、まさにこのこと。

と、そのとき空っぽの230番のバスがすーっと横を通り過ぎて行くではありませんか。あれが、そうだったんです。しかし、もう遅い。我々の乗るはずだったバスはやっぱり、我々を置いて行ってしまいました。(苦笑)

 

トップページへ戻る

© 2002 Hisako Koike. All rights reserved.