ミラノで一番年配の○○○のおばさま


ロレンツォはミラノでちょっとした有名人です。その性格ゆえにすぐにどんな人とも知り合いになってしまいますし、また彼のアーティストとしての活動やイタリアで一番のビアテイスターとしての活動の一部として地元のテレビやラジオに出演したりすることもあるからです。

今年(2001年)の4月にミラノに行ったとき、彼の勤める会社(いちおう会社員なのです)の近くの通りを一緒に歩いていました。するとすれ違う人という人が皆、彼に「チャオ!」と挨拶をしていくのです。そして、立ち止まって二言、三言のお喋り。彼と歩いているとスムーズに目的地にはたどり着きません。さすがちょっとした有名人です。そんなふうに駅までの道を歩いていると、通りに停めた車から、派手に着飾って念入りに(しわの間まで)化粧をしたかなり年配の(若く見えるけど70歳近い)ご婦人が出てきて、「チャオ!」とあいさつ。そして、しばらくお喋り。また「チャオ!」と挨拶して別れました。

歩きながらすぐにロレンツォは私に「彼女はこの通りで働いてるんだよ。」と言いました。私は「フーン。そうなの。」とだけ応えると、ピンときてないなという感じで彼は「彼女の仕事がなんだかわかんないかい?」と聞いてきました。「さあ?」、「彼女はミラノで一番トシの売春婦なんだよ。」、「ええっ?!」

ああ、びっくりした。楽しいねぇ、イタリアは。

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