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じおじおのロンドンレポ 12


6 Oct., 2002

★住めば都−下町イーストエンド


イギリス人の友人いわく、風は西から吹くから、西側には階級の高い人が住み、汚れた空気の流れる東側には必然的に貧乏人が住むようになったそうです。そして私の住む地域はその「東」ハックニー。確かに、オシャレとは決して言いがたい。他の地域から比べると、比率的にいわゆる『アングロサクソン』以外の人種が多い。ドラッグ関係の発砲事件がたまにある。日本人がほとんどいない。あ、黄色い人達だ〜と思うとだいたい中国語を話している・・・。最近のレポートでは、ヨーロッパ一貧しい地域の一つ、などというレッテルまで貼られてしまいました。でも、私はこんなイーストロンドンが大好きです。私がここに住み始めて改めて思った事−それは、想像以上にロンドンにはいろんな民族・人種が生活している、ということです。イギリスとは昔から関わりの強いインドやパキスタン、アフリカやオーストラリア、そしてヨーロッパの国々からアラブ諸国まで、まさによりどりみどり、という感じです。私が日々乗るバスで、英語以外の言葉を耳にしない日はありません。それも今までに聞いた事のない言語が異常に多い。

私の住むアパートの周りにある店と言えば、
・トルコ人経営のベーカリー(結構おいしく安い)
・これもトルコ人家族の経営するスーパー。
 おやじさんがいつも挨拶をしてくれます。
・ベトナム人経営のスーパー。トウフ等の日本の素材も手に入ります。
・黒人向けの美容室。でも店内には爪の手入れをしてくれる中国人がいます。
・チャイニーズ・テイクアウェイ(中華のデリバリーをやってくれます)
・ベトナム料理や
・アイリッシュパブ(ちょっと雰囲気が怪し気で行ったことはないけど)
・インド人経営のミニキャブ屋(要はタクシー)

そして逆にほとんどと言っていいほどこの地域で見かけないのが、イギリス人のお年寄り。そして最近増えて来たのが若いイギリス人。私の住むアパートの向かいに、つい1年程前に出来た新しいアパートがあるのですが、ここに住むのはほとんど白人のヤンエグっぽい人達。だいたい2、3人でシェアをして暮らしているようです。確かに、若い人には魅力のある地域だと思うのです。なぜかというと(あくまでも私の想像ですが)・・・

 ・地価の高いロンドンでもまだ比較的安い(あくまでも比較です)
 ・金融の中心「シティー」が近い = ビジネスマンは通勤に便利
 ・お花と植木のマーケット・コロンビアストリートが近い
 (やはりガ−デニング大好きの国民ですから)
 ・最近ちょっと流行りの街・ショーディッチが近い
  夜中はクラビングに向かう若者で賑わっています。

私がここに住み着いた1年半の間に、近所には新しく改装されたアパートが数多くあります。そして、家の近くにお花やさんができた時は、私の大家さんがこう私に言いました。
「知ってる? お花屋さんができたってことは、その地域の生活レベルが上がって来ているってことなのよ」
この付近の地価も上がり、今は3年前に比べると3倍に跳ね上がっているそうです。

いろいろな人が住む、発展途上の町ハックニー。雰囲気の悪さから日本人にはからっきし人気のない地域。確かに緊張感のない駐在の奥さんや子供が歩いていたら暴漢のいいターゲットになりそうです。この辺には庭付きの一軒家なんてほとんど皆無と言っていいし、大部分の日本人向け不動産は北部と西部、または南部の高級住宅地を中心に扱っており、東部を扱っているところは見つけるのが難しい(といっても駐在員や金持ちでない限りは、ほとんどの若い人は新聞や雑誌のフラットシェアの広告で物件を探します。不動産を利用する人は多くはありません)。私はたまたま運よくいいところを見つけられたのかもしれません。友人が家の近所で暴漢に遭った、という話をよく聞く中、私は運がよいのか、仕事がら夜遅くなることが多いにも関わらずこの2年間危険な目にあったことがありません。

友人と、安全だけどジジババ(失礼!)に囲まれた地域に住むか、ちょっとヤバいヒトもいるけど若くてカッコいい人達もたくさん見かける刺激的な地域に住むか、究極の選択だ、などと話したことがあります。ちょっと違う雰囲気のイギリスを体験したい方、是非イーストエンドを次の住居に選んでみてはいかがでしょうか?(安全はどこに住むにしても自分の管理次第です・・・)
 


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