ロンドンより新鮮直送!
じおじおのロンドンレポ 3
28 Jan., 2002
☆恐怖のクリスマス
ロンドンのクリスマス。Harrodsやおもちゃ屋Hemley'sの豪華なイルミネーションやトラファルガ−広場の巨大ツリー、オクスフォードサーカスから四方に走る光のアーチ。街中のデコレーションはちょっと過激な気もしますがやはりよいものです。
そんな中、年間でイギリス人が一番お金を使うのはまさにこの時期。11月にもなると、TVのコマーシャルが一気にクリスマスらしくなって来ます。もちろんターゲットは「クリスマスプレゼント」。これは日本の比ではありません。私がロンドンに来たのは9月、お金もなかったし、クリスマスだからといって祝うこともないし〜などと悠長に構えていたら、まずは事務所のボスに、キラキラと光るロウソク立てをもらい、当時のフラットメイトにはペンダントをもらい・・。そこまで親しくないのにいろんなものをもらいました。事務所にも、関わりのあった方や会社からお酒だのチョコレートだの、いろんなものが贈られて来ていました。どうやらお世話になった人、親しくしてくれた人には贈る、という習慣があるんですね。これは正に日本の「御歳暮」、暮れのご挨拶、というやつです。
でも、日本と違い、ここには両親や兄弟だけでなく甥や姪、祖父母、ご近所さん、友人、ととても幅が広く、みんなに同じものを、という訳にもいかず、お年玉のようにお金を、という訳にもいかないようです。そのせいで、このクリスマスショッピングの為に会社を休む人も少なくない。そしてラッピングペーパーを買い、自分で梱包してそれぞれの人に配る。この一大行事がストレスになり病気になる人がいるとかいないとか・・・。
クリスマスプレゼントが「御歳暮」にあたるなら、クリスマスカードは正に「年賀状」でしょう。これもやはりお世話になった方、会社、友人に送るのは当たり前。でも、何しろ年賀状のような1枚の紙で送ることはまず皆無に近く、封筒に入れる二つ折りのカードが主流なので、(カード代+切手代)×送付枚数 と、これもかなり金のかかる作業です。
送られて来たカードは、家の中や事務所の中、いろんなところに飾るのも習慣で、12月になると、送られて来たカードを壁一面に貼ったり、ヒモを張ってぶら下げたり、棚に立て掛けたり、と部屋中がカードだらけになります。会社ではこれも一つの仕事。同僚のジルは、「誰も私を止められないわ!」と言いながら電話応対もせずに飾りに夢中になるのです。
そして、クリスマスが過ぎ、年が明けると今度は全てを取り除く作業が待っています。クリスマスから12日目に片付けをしないと、Bad
luckになるらしいのです。クリスマスツリーや、街のイルミネーションも全てこの日には消えます。そして今年のクリスマスも終わり・・・・。でも、イルミネーションが消えても飾り自体はそのまま残っていることが多く(要は豆球が木に絡み付いたまま)、11月の点灯までひっそりと影をひそめています。このころ始まるバーゲン期間には、次の年のクリスマスプレゼントの買いだめをする人もいます。
なんて大変なんでしょう。義理の世界なんて日本だけかと思ったら、イギリスもなかなかのものです。そこに売る側の大々的な宣伝が心理的にさらに追い詰め「義理」が「義務」へと発達し・・・。カードや小切手で買い物をする人が圧倒的に多いイギリスでは、その請求の来る1月に破産する人も多いそうです。
どうでしょう、こんなイギリスのクリスマス、楽しめますか??
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